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『機動戦士ガンダム』シリーズといえば、シャアが「赤い彗星」と呼ばれるなど、パイロットの格好良い異名も魅力の一つ。しかし、なかには謎すぎるネーミングも……。今回はそんな“珍異名”を見ていこう。
■ウモン・サモン:「誤報のデパート」 一年戦争からハッタリで生き抜いたベテラン
ウモン・サモンは、『機動戦士ガンダムF91』の10年後を描いた漫画シリーズ『機動戦士クロスボーン・ガンダム』に登場する、クロスボーン・バンガード所属のモビルスーツパイロットだ。
自称ニュータイプの飄々とした老人であり、クロスボーン・バンガードではパイロット兼メカニックとして、主人公のトビア・アロナクスら若者パイロットたちを支えていた。
さて、「誤報のデパート」という異名の由来は、彼のかなりハッタリだらけの言動から。本作のさらなる外伝漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート』では、一年戦争時に、ボールの前面にガンダムの顔面を模した装甲を取り付け、敵を撹乱、結果的に6機の「リックドム」を撃墜する記録があると語られていた。
■ヴァルダー・ファーキル:「暗黒の破壊将軍」 “厨二病”チックな異名の理由は?
次は、『新機動戦記ガンダムW』の外伝漫画、『新機動戦記ガンダムW デュアルストーリー G-UNIT』に登場する、ロームフェラ財団の尖兵組織OZの上級特佐ヴァルダー・ファーキル。
切れ長の瞳と赤い長髪、OZ兵士独特のどこか貴族然とした格好が特徴的な男で、その性格は冷酷。また、OZの総帥であり、圧倒的なカリスマを誇るトレーズ・クシュリナーダを一方的にライバル視しており、自分と渡り合えるのはトレーズのみと考えている。
量産型モビルスーツ「リーオー」を改造した専用の「カスタムリーオー」に搭乗しており、その機体は漆黒にペイントされている。そして、機体の禍々しい色合いと、非情な戦いぶりを指して「暗黒の破壊将軍」の異名を付けられていたのだ。主人公のアディン・バーネットに「邪悪な気みたいなものを感じる」と言わしめるなど、名前負けしない迫力を持った男と言えるだろう。
■トロヤ・ノワレ:「密林のファイアーボール」 ミスで山火事を起こして付けられた
最後は、『機動戦士ガンダムSEED』シリーズの公式外伝シリーズ『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』の5作目『機動戦士ガンダムSEED FRAME ASTRAYS』の主人公、トロヤ・ノワレだ。
『機動戦士ガンダムSEED』の続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』では描かれなかった、アジア圏での戦いを描いた本作。劇中でトロヤは、反政府ゲリラに所属する熱血漢の青年だったが、オーブ軍のエースだったバリー・ホーから、「ガンダムアストレイ グリーンフレーム」を譲り受け、パイロットとして成長していった。
しかし物語当初からかなりお調子者な性格をしており、それが災いして「グリーンフレーム」のビームライフルの発射テスト時に、誤って大規模な森林火災を誘発してしまう。このときの事件を皮肉られ、「密林のファイアーボール」という不名誉な異名を付けられてしまったのでる。