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新型コロナウイルスの影響で「不要不急な外出の自粛」が叫ばれるなか、ホンの数ヶ月ほど前には“出来の悪いジョーク”として一笑に付されていた「オンライン飲み会」も、もはや馬鹿にはできない今日(こんにち)の非常時における有効なストレス発散法の一つとして、急速にフィーチャーされつつある──ってなわけで、ワタクシ山田ゴメスも遅ればせながら初チャレンジ! メンバーは自分も含めて男性3人、女性1人の計4人。職業はバラバラのいわゆる「飲み仲間」で、プライベートでもすでに何度か飲みに行ったことがあり、それなりに意気投合している間柄である。はたして“いつも”と同じように“飲みにケーション”できるのか……!?
午後8時よりスタート予定。とりあえず、前準備として、お酒は(酔いにくいという意味で)一番相性が良いピノノワール系の赤ワインと最近凝っているシェリー酒をボトルで。ツマミは成城石井で買ってきた薄切りのソーセージセット。この日に使用したアプリはZoom。端末はノートパソコンの調子が悪かったためスマホを。眼前に縦にして置き、スタンバイ。モニターに映る絵が心もち殺風景だったのでピンクの薔薇を一輪挿しに添えてみた。
さて。結論から申せば、まず予想以上に各人の会話のタイムラグ(=ズレ)を感じることはなく、ほぼリアルタイムでストレスなく“会話”できた……との印象だ。だがしかし、私がまだ“オンライン飲み会初心者”だったからなのかもしれないが、「それなりに意気投合している間柄」であるはずにもかかわらず、“いつも”の飲み会にはないよそよそしさを払拭するのに、けっこう苦労した。ってか……正直、最後の最後まで払拭はできなかった。その要因を私なりに事後分析してみると……以下のとおり。
・全員から常に対面的なかたちで見られている(っぽい)ので、よそ見をしたり…と、なかなか気が抜けない(※普段の飲み会では、自然と視線を店内のあちこちへと無意識に逃がしているんだなあ…と痛感)
・全員の会話がふと途切れたときの無言の数秒がわりと気まずい(※普段の飲み会だと周囲の雑踏によって雲散霧消されるたぐいの「気まずさ」)
・偶発的な同時の発言(=会話のダブり)がやたら目立ってしまう(※会話の順番に気を配らねばならない。本来は正しいマナー?)
・これら一連から生じるぎこちなさのせいか、つい飲み過ぎてしまう(※手持ち無沙汰?「飲み会なんだから飲まないと」といった妙な義務感も?)
・ツマミを食べるタイミングが案外むずかしい(※「食べる」という行為の恥ずかしさがオンラインだと際立つように感じる?)
・ゆえに悪酔いしてしまう(※細かいことがどーでもよくなる風な酔い方にならない)
つまりが、ほとんど全員が初対面の合コンのごとくの独特な緊張感がただよい、私は40分ほどで、申し訳ないけど「これから仕事なんで…」と途中退出してしまった。このご時世にそんな遅い時間から仕事があるはずもないのに……。
おそらく、合コンも回数を重ねればそこそこの“手練れ”になっていくのと同様、場数さえ踏めば、オンライン飲み会もちゃんと楽しめるようになるのだろう。ここで「自分には向いていない」「もういいや」と見切るのもアリだとは思う。が、そう見切ってしまうには、まだまだ自粛期間の先は不透明すぎる──なので、今はかなり親密な関係にある女性な