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なんのニュースサイトだかは忘れてしまったが、(たぶん)それなりにちゃんとしたネットメディアが、日清食品が販売している、とあるカップ麺のことを紹介していた。
その名も
『豚ラ王 ヤサイ、アブラ、ニンニク』
……である。同記事によると、明確に謳ってはいないものの、明らかにあの『ラーメン二郎』に影響を受けた絶品モノであるらしく、さっそく私もコンビニで購入し、実食を試みた次第であった。
値段は定価368円(税別)と、カップ麺にしては破格に高い。フタをぺろりと開ければ、まず「液体スープ」「かやく」、ちょっと湿り気がある「焼き豚」、さらには「アブラ増し袋」ってヤツが入っている。量は普通とカップ麺と同程度。豚骨しょうゆ味のスープからはけっこうなニンニク臭がただよっており、そこに背脂系のアブラを加えた……ボリューム感を除けば、やはりまぎれもない二郎インスパイアな一杯だ。
チューブ製のニンニクとショウガも追加して「ニンニク(とショウガ)増し増し」気分を味わいながら食してみた。
さすが、牛丼(並)レベルの価格だけあって、相当にクオリティは高かった! 背脂感もじつにリアルでコクがあり、スープまで完飲!! カロリーは504kcal……と、予想より低い。
とくに、注目すべきなのは「麺」! 「躍る極太麺」との触れ込みで、太くて噛みごたえのある、カップ麺とは思えない食感──ちなみに、表示には「熱湯5分」と記されているが、より麺を瑞々しくするにはプラスあと1分ほど待ったほうがいいと、個人的には思う。
さて。ここまで「ラーメン二郎さながら」的に、「二郎インスパイア」だの「ニンニク増し増し」だの……と、いかにもジロリアン気取りの表現を書き連ねてきたわけであるのだけれど、じつのところ、私はまだホンモノのラーメン二郎を一度も食べたことがなかったりする。
とりあえず行列に並ぶのが嫌。それに「店長が高飛車でおっかない」って噂も引っかかる。そして、なによりも
某「二郎インスパイア」を掲げるラーメン屋に入ったとき、となりに70歳くらいの老夫婦が。メニューを見て「この二郎インスパイア系のラーメンってどんなのですか?」と丁寧に尋ねたら、店主は「ラーメン二郎はご存じですよね」とつっけんどんに一言。その老夫婦が「いや、知らないんですけど…」と返答すれば、その店主は「じゃあ、説明のしようがないです」とピシャリ!
……といった感じの悪い経験から、ついこれまで足が遠のいてしまっていたのだ。ラーメン二郎側からすれば、単なるとばっちりなんですけどね……(笑)。別に「お客さまを神様扱いしろ」とまでは思わない。ただ、せめてお店に来てくださった人に対して、最小限の謙虚さくらいは持ち合わせてほしい。
ってなわけで、『豚ラ王はラーメン二郎にどこまで近づけたのか?』なんてタイトルをつけておきながらこう言うのもなんだが、私は正直よくわかりません。でも、美味しければそれでいいじゃないか! “本家”の写真と比べるかぎり、モヤシはあったほうが良さそうだが……? 次はモヤシを茹でて乗っけてみよっと!