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ちょっと前に、お笑いコンビ・日本エレキテル連合の中野聡子さん(36歳)と、兼業農家芸人である松尾アトム前派出所さん(41歳)の結婚が話題となった。松尾さんが前から中野さんのことを好きで熱烈アプローチをかけていたのだが中野さんは断り続けていた。だが昨年の大晦日に、彼女が突然「そうだ、結婚しよう」と思い立ったそう。
キスはおろか手も握ったことがない、しかも松尾さんは中野さんの自宅さえ知らないとか。送っていっても「ここで」と言われてしまうらしい。
交際ゼロ日、あげく結婚後もとりあえずは別居のまま。こういう結婚を独身女性たちはどう思うのだろうか。
■羨ましいのひと言
「こういう結婚ならしてみたい」
結婚なんてめんどうなことをする気が起きない。そう言っている女性たちからさえ、羨望の声が多い。
「私、今ひとり暮らしなんですが、この快適な空間がすっかり気に入っているんです。家で仕事のことを考えようが,何もせずにぼーっとしていようが誰にも何も言われない。すべて自分でコントロールできるのは贅沢なことだと思う。だからこそ、結婚後もできれば別居したいですね。ノリと勢いで、誰かそれでもいいと言ってくれる人が現れないでしょうか(笑)」
マリさん(35歳)はそう言った。30歳前後では焦りも覚えたが、今は結婚したい欲求が減少している。それでも、交際もせず別居のまま結婚できたらおもしろいと言う。
「キープ感がいいですよね。お互いまだまだ好きなことをする。でも結婚はしているから、そんな無責任なことはしない。少し自制心が効くし、とはいえ現実はひとりの時間が長いし。独身モードにも既婚モードにもなれるのがいいなと思う」
結婚という制度に乗りながら幅をもたせた緩やかな感じがいいのかもしれない。逆に言うと、同居するのが当然だと思われている“結婚”は、女性たちには少し荷が重いのだろう。
「結局、家事だって倍になるんですよね。きちんと分担してくれるならいいけど、分担する気がない男性が多いんじゃないでしょうか。それがわかっているから女性は結婚したがらないんじゃないかなあ」
今より大変になる生活が結婚だとしたら、結婚なんてしなくてもいいと先延ばしする人は多そうだ。
■ずっとそういう生活をしたい
「結婚届」を出すことで、ある種の安心感を覚える人は多い。
ひとりきりではないこと、いざとなれば助け合える人がいることを公に認めてもらい、落ち着いて生活ができるようになるのが結婚のメリットのひとつかもしれない。
「だったら子どもがほしいと思うまでは、別居生活がいい。いや、子どもが小さいときは近所に住んで協力し合えばいいのだから、ずっとこういう生活がいいですね」
キミさん(33歳)は食いつき気味にそう言った。2度ほど男性と一緒に住んだことがあるが、同居すると馴れ合いの関係になり、愛せなくなっていくのだという。
「生活とロマンティックな関係は両立できないんじゃないかと思って。だったら別居して、お互いにいつでも新鮮な気持ちで会いたいから会うほうがいいですよね」
結婚しても別居だったり、同居しても生活がバラバラでシェアハウス状態になっているカップルは少なくない。ふたりがいちばん居心地の環境で暮らせる形を選んでいける時代になってきているのかもしれない。