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病気の治療や手術などで輸血を必要としている人のために、献血をしたことがある人はどれくらいるでしょうか。日本赤十字社によると、日本国内では、1日あたり約3,000人の患者さんが輸血を受けているといわれ、血液は常に必要とされている状況なのだとか。献血をしたことがない人にとっては、自分がそもそも献血できる体なのかと考えたことがあるでしょうか? いま話題になっているのは陽咲 庵ζ*'ヮ')ζ<ガルパン応援㌠(@Hizaki_iori_765)さんのこんな投稿です。
2年振りに献血に行ったら、新しい項目が増えてた。 『半年以内に生焼け(赤身が残っている状態含む)の豚、鹿、猪などのジビエ料理を口にしたことがある』人の血液は使えませんので事前に申告してください。 半年以内って相当厳密よね。
—陽咲 庵ζ*'ヮ')ζ<ガルパン応援㌠ (@Hizaki_iori_765) October 19, 2019
献血の注意事項について投稿した陽咲 庵ζ*'ヮ')ζ<ガルパン応援㌠(@Hizaki_iori_765)さん。こう続けています。
もちろん、『ジビエ』全部がダメ、という訳ではありません。しっかり火を通して居ればジビエを食べた人でも献血はできます(ただし、問診の際に訊いてみてください)。
ジビエでもウェルダンの焼き加減であれば鹿肉でも猪肉でも問題はないようですが、「生」の豚や鹿、猪の肉を口にした人は献血できないとのこと。その理由については、2018年に、輸血により患者さんがE型肝炎ウイルス(以下HEV)に感染した事件がきっかけになっているようです。この事例では、血液製剤の供給元の献血者がシカの生肉を食べたことで感染したとみられています。日本赤十字社はこの事件をふまえて、
輸血用血液製剤の安全性を確保するための当面の措置として、献血会場において、HEVの感染源と受血者への感染リスクを周知するとともに、HEVに感染するリスクのあるブタ、イノシシ、シカの肉や内臓を生又は生焼けで食した方については、摂取した時点から6カ月間は献血をご遠慮いただくこととしました
としています。輸血用血液製剤の多くは、不慮の事故等に伴うものではなく、がん患者さんの治療に使用されるとのこと。少子高齢化等の影響により、主に輸血を必要とする高齢者層が増加し、若い世代が減少しているそうなので、生のジビエを食べた記憶がない若い方は、ぜひこの機会に献血に足を運んでみてはいかがでしょうか。