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■パンパンの袋に入っているのは窒素だった
コンビニなどで売られているポテトチップスの袋って、パンパンに空気が入っていますよね。商品を棚に並べることを考えると、空気の分だけ置ける量が少なくなってしまうし、買ったときもかさばって邪魔になってしまいます。また袋を開けてみて、意外と量が少なくてガッカリなんてことも……。なぜ、お菓子メーカーは袋が膨らんだ状態でポテトチップスを販売しているのでしょうか。
実は、ポテトチップスの袋に入れられているのは、普通の空気ではなく窒素なのだとか。ポテトチップスに含まれている油が酸化し、劣化してしまうのを防止する目的で、窒素が込められているそうですよ。
また、窒素によって袋が膨らんでいることによって、運搬しているときにポテトチップスが割れてしまうことも防いでいるのだとか。袋を大きくして量をごまかすためではなく、ユーザーを思った気遣いで、パンパンに膨らんでいるのですね。
■ただの塩じゃなくて、“のり”塩味なのは?
現在、ポテトチップスの味付けとして、メジャーなものとなっているのり塩味。あまりにも見慣れているので、疑問に思うことは少ないかと思いますが、立ち止まって考えてみれば、なぜただの塩味ではなくて、“のり”塩味なのか気になってきますよね。
のり塩味を開発したのは、ポテトチップスのメーカーとして有名な湖池屋です。創業当初は、おつまみ菓子を作っていましたが、当時はまだまだ珍しい食べ物で、手作りが主流だったポテトチップスを、初めて飲食店で口にした湖池屋創業者・小池和夫は、その味に感動。ポテトチップスを多くの人に広めるため、商品開発を決意したといいます。
ポテトチップス作りのノウハウがなく、試行錯誤を繰り返すなかで小池は、「せっかく日本で作るのだから、日本人に馴染みのある味を」と思いつきます。そして工夫の末、後の定番フレーバーとなるのり塩味を完成させました。湖池屋の創意工夫のおかげで、日本にポテトチップスが定着したといっても過言ではないかもしれませんね。
■コンソメパンチの“パンチ”ってナニ?
湖池屋の次は、カルビーのお話しをしましょう。カルビー人気のポテトチップスフレーバー・コンソメパンチの“パンチ”は、どこから来ているのでしょうか。
実はこの“パンチ”、コンソメパンチが発売された1978年当時には、「パンチをきかす」などのように使われていた言葉で、「勢いがある」、「元気が良い」というニュアンスがあったのだとか。
流行りの言葉となっていた“パンチ”のこうしたイメージから、新商品の発売にあたり、インパクトのある商品名を求めていたカルビーがネーミングしたそうです。