出典:日本生命セ・パ交流戦2019 「開催中!」篇より


「セカセカ投げちゃえ パカパカ打っちゃえ セカパカ セパセパ 交流戦〜♪」──今日はcitrus編集部から「あんましハネないので、なるべく書くのはやめてください」と、やんわり封印を促されている野球ネタ……ではない。綾瀬はるかについて論じてみたい。



 



今季で15年目を迎えるプロ野球日本生命セ・パ交流戦が6月4日に開幕。そのプロモーションとして、女優の綾瀬はるか(34)がアルパカの着ぐるみを着て「ハルパカ」に扮して登場し、交流戦のイメージキャラクターである「セカくん」と「パカくん」と並んでダンスを披露するテレビCM「開幕中!」篇が好評を呼んでいる。



 



たしかに、すごくいいCMだと思う。一度観ただけで「セカパカセカパカ」が脳にこびりついて離れない。「脳にこびりつきやすい」のは「目に訴えかけてくるもの」より、圧倒的に「耳へと訴えかけてくるもの」である。だから「すごくいいCMだと思う」のだ。



 



とは言え、ムービー仕立てのテレビCMにおいて、脳にこびりつく「音」をフォローする「ビジュアル」もまた重要な役割を果たしているのは申すまでもない。秀逸な歌詞とメロディとリズムに乗って、癒し系の短足着ぐるみを身に纏いながら軽快かつ、ベタでわかりやすいダンスに興じる綾瀬はるかは、とにかく可愛い! ……が、綾瀬はるかが一体どういったファン層に支えられているのかは、不思議なことに私にはまったく読めなかったりする。



 



「好きな女性タレントは?」との問いに、「石原さとみ」だとか「新垣結衣」だとか「深田恭子」だとか「北川景子」だとか「石田ゆり子」だとかの名を挙げるヒトはけっこう多い……印象がある。そう答える男子の顔もなんとなく見えてくる、想像もできる。でも、「綾瀬はるか」と答える男子の顔だけは、どうも想像できない。どこだかのネットメディアが公表していたランキングで「好きな30代女優」の2位にちゃんと選ばれてもいたのに……なんで?



 



SNSをやらない、バラエティー番組に滅多に出演しない、スキャンダルとはほぼ無縁……こういう徹底的な「プライベートの隠蔽」といった戦略が女優としての価値を底上げし、その反動として親近感が失われ、結果として我々からすれば“どこか遠くの住人”的なイメージが先行してしまうのかもしれない。ゆえに、ファン層が読めない……ガッキーも北川景子も「SNSはやらない派」と聞くが、そこらへんの情報管理が一番徹底されているのが綾瀬はるかだってことだろう。



 



では、なぜ、こんなにも「ファン層が読めない」(※それは私だけである可能性も捨てきれないのだけれど)綾瀬はるかが、CMで引っ張りだこなのか?



 



もちろん、「スキャンダルとはほぼ無縁」であるのが一番の理由なのは間違いない。クライアントも視聴者側も安心して起用できる、観ていられる──あと、綾瀬はるかに関しては、「顔のつくりのアシンメトリー」がたまに指摘されるが、その“Not perfect感”が“彼女に欠けている親近感”を埋め合わせしている……のも、なくはない気がする。



 



だか、私は綾瀬はるかの最大の武器は「声」なのでは……と考える。あの一切の濁りがない、空気を切り裂くかのごとく甲(かん)高くも心地良い奇跡のボイス、まさに「鈴を転がすような」という形容がピッタリの声がCMにはベストマッチするのではなかろうか。



 



皆さんがどうかは知らないが、少なくとも私は、石原さとみや新垣結衣や深田恭子や北川景子や石田ゆり子の声の記憶を突発で正確に再生できる自信がない。案外「どんな声だったかなぁ…?」みたいにぼんやりとしかイメージできない。いっぽうで綾瀬はるかの声だけは「100%まんま」なかたちでインプットできている自信がある。とくに好きな女性タレントでもないのに……ね?



 



PS:さっき、入稿したこの原稿を読んだcitrus編集長殿から「これは間違いなく、綾瀬はるかが好きということですねww そういう知らず知らずにホレちゃう人が多いので、CMに起用されるのでは?」とのリアクションがあった。まさにそのとおり……なのかも。


情報提供元: citrus
記事名:「 “セカパカ”もカワイすぎ!なぜ綾瀬はるかはCMで引っ張りだこなのか?