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■都会より「地方」
メルカリなどで売れるご当地グッズの特徴は第一にコレクション性。全国的にシリーズ化されていて、1つ、2つ買っているうちにコンプリートを目指してしまうという流れですね。実は私も、土地の名所や名産品などとベアを組み合わせたぬいぐるみ「ご当地ベア」を集めています。かわいい……と思って1つ買ったのをきっかけに、旅行のたびに買い、現在進行系で増やしています。
また、ご当地グッズといえば、スカイツリーや富士山など有名どころのそれが人気かとおもいきや、実は違います。どちらかというと、本格的に行く準備をしないといけないような“辺鄙な”場所のアイテムの方が人気です。少し前にマンホールカードがメルカリでも人気になりましたが、やはり都会よりも地方が人気。
同じような理由で、ダムカードや道の駅カードが活発に売り買いされています。これらもそこに行かないと手に入らないので、レアアイテムと化しているわけです。
逆に売れないご当地グッズは、「いかにも」という商品です。先ほどスカイツリーや富士山に触れましたが、誰もが知っていてネットで購入可能な“ベタ”なものはメルカリでも買い手がなかなかつきません。
■タダでもらえるものを転売した結果…
ご当地グッズの中には食べ物も含まれます。メルカリなどで人気のものを挙げるとすれば、チロルチョコやブラックサンダーでしょうか。これらは土地オリジナルのパッケージがつくられるうえ、全国的に知名度も高いのでニーズは高いようです。
余談ですが、私の妹はブラックサンダーが好きで、以前東京駅一番街でブラックサンダーお土産ショップが期間限定オープンしたときに、「雷神風濃口しょうゆ味が欲しい」と騒いでいました。
遠方に住む人にとって、「限定品を買うために交通費や時間をかけるべきか」は悩むポイント。メルカリに出ていれば、つい買ってしまうのだろうなぁと思いました。ちなみに、東京駅一番街のブラックサンダーは18個で1,500円程度、京都限定の宇治抹茶ブラックサンダーは14個2,000円前後で取引されていました。
また、いくらコレクターアイテムとはいえ、高い値段で転売すると批判されます。特に無料でもらえるものは「そもそもタダでしょ?」となります。その場所に行って自分で手に入れることに意味がある、という考えはまだまだ根強いです。とはいえ無料で手に入るご当地グッズが売り買いされているのは事実。先ほどのダムカードもそうですが、その街出身のアーティストが特集されたタウン誌が高値で転売された一件は記憶に新しいと思います。
アーティストに関してはファンが買うのでしょうけれど、コンスタントに出品すると転売常習犯のように思われてしまうのでオススメできません。またコレクター心理につけ込み異様に高い価格で販売するのもいかがなものかと思いますので、あくまで常識的な範囲におさめましょう。