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暖かくなってくるとよく見かけるのがバイカーです。私も大型自動二輪の免許をもっているので、若い頃は大型バイクに乗っていました。バイクに乗るとき案外気になるのが服装。私はジーパンにダウンというカジュアルな感じでしたが、バイカーの中にはいわゆる「特攻服」を着る人もいました。
アラフォー世代は特攻服と聞くと、暴走族やヤンキーをイメージすると思います。今では、ネット通販でも特攻服が売られています。ただし、暴走族、ヤンキー的なそれとは若干違います。好きなアーティストのライブや学校祭、応援団、あとはハロウィンのコスプレや結婚式の余興で着る、派手な衣装。特攻服のイメージも、今やそう悪いものではないのかもしれませんね。
■意外に用途が多い
特攻服の特徴は、自分の好きな文字や絵を刺繍できること。文字の数や大きさ、絵のサイズによって値段が変わり、高いものだと1着3万円〜5万円にもなります。好きな歌手のライブで着るなら、その人の名前や歌の歌詞を刺繍するわけです。こういった物はほとんどオーダーメイドですが、音楽グループのファンがライブに着て行くユニフォーム感覚の特攻服もあります。欅坂46や気志團のファン向け特攻服は有名。もちろん、メルカリにも出品されています。
出品数が増えるタイミングは、1月から2月、9月から10月にかけての2回。前者は卒業、後者はハロウィンの需要ですね。
■特攻服の出品者はすごく丁寧
メルカリで特攻服を調べると、出品者がすごく丁寧に対応していることが分かります。「出品者はもしかしてヤンキーで怖い人なのかな…」と偏見を持っていた自分が恥ずかしいくらい。説明文やコメントの返信を読む限り、ものすごく丁寧です。評価も悪くなく、メルカリのルールに従ってきちんと取引していることがわかります。
そして、特攻服はレディースの方が売れていることにも気づきます。メルカリユーザーに女性が多いことも関係していると思いますが、ハロウィンのコスプレやイベントの余興に使われやすいのかもしれません。
■洗濯してはいけません
該当者は少ないかもしれませんが、特攻服をお持ちの方は出品してみましょう。出品前には、必ずクリーニングに出しましょう。自宅での洗濯は刺繍にダメージを与えてしまうかもしれません。中古とはいえ「クリーニング済み」と書くだけで安心感が出ます。また腕腕章やベルトなどの付属品があれば、それも一緒に出品します。
物の用途は時代とともに変化しています。ペットボトルのキャップが工作の材料に使われるのも、その一例。特攻服に象徴されるように、個人間取引の中で今後も多様な使い道が生まれそうな予感です。