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日刊ゲンダイDIGITALによると、興業25億円超えの映画『翔んで埼玉』で、都知事の妻役を演じ、昔と変わらない美しさを披露して好評を得ているママタレントの武田久美子(50)が、娘のソフィアさんをたしなめた、とある発言がネット上でほんのりフィーチャリングされている……らしい。
「ソフィアさんが『モデルになりたい』と言ったことがあったそうですが、武田さんは『あなたが可愛かったら、とっくに空港とかでスカウトされてるわよ。スーパーモデルもみんなそう。マミーもね』と返答。親の欲目だけで娘を見ず、長く芸能界を生き抜いてきた冷静な視点でものを言っていると、ネット上では好意的に受け止められています」(日刊ゲンダイの取材に応じた芸能ライターのエリザベス松本氏)
武田は1999年にアメリカ人男性と結婚し、02年に長女ソフィアさんを出産したが、16年に離婚が成立。現在はソフィアさんと共にアメリカで暮らしており、仕事がある時に帰国するライフスタイルを貫いているという。我々中高年世代にとって「武田久美子」と言えば、やはりホタテ貝だかなんだかの貝殻ビキニの写真集だろう。その圧倒的なプロポーションをホタテ貝だかなんだかの貝殻の極小面積でミニマムに覆い隠した(=マキシマムに出し惜しみする)「エロとゲージュツと間抜け」が物の見事に三竦みで同居するコンセプトは、いまだ類を見ない革新的なものであった。アレで散々お世話になった殿方諸君も千の単位では済まないのではないか? しかも前述したとおり、五十路を迎えた現在でも「昔と変わらない美しさ」は健在で、まだまだ……どころか、よりいっそう充分「お世話になれる」レベルのフェロモンを噴出しまくっていることは申すまでもない。
今回の武田発言のポイントは「空港」と「スーパーモデル」と「マミー」であることも申すまでもない。これが仮に「渋谷センター街」と「アイドル」と「お母さん」だったら「あんたが可愛かったら、とっくにセンター街とかでスカウトされてるわよ。アイドルもみんなそう。お母さんもね』」と。たちまち貧乏臭いハンパなママタレのこぼれ話へと成り下がってしまう。このある意味安直な(まるで自分のことを「ミー」と呼んで長い海外生活を演出するような)インターナショナル感こそが武田の芸能界におけるポジションを計測不能化し、得体の知れない美貌をも増幅させつつ、発言一つ取っても謎の説得力と話題性を帯びてくる。
「武田さんは、浮き沈みのあった苦労人。芸能界とはどういうものか、一番よく分かっているから、娘といえども冷静なジャッジを下せるのかな、と」(エリザベス松本氏)
「裏も表も知り尽くしているからこそ、むしろ娘を“一刀両断”した方が世間のウケがいい、娘の(モデルなりたいとの夢をかなえる)ためになる」という、したたかな計算があるのかもしれません」(日刊ゲンダイに匿名でコメントを寄せるテレビ局関係者)
……といった具合に、だ。
真相がどっちなのかはわからないし、またどっちであるかをジャッジするのもナンセンスな行為でしかない。要は、こうした発言をしばし小出しに繰り返すことによって、武田久美子の実像は胡散臭さにターボがかかり、結果「お色気モンスター」として、我々男子のリビドーを掻きむしり続けるのである。容姿・生き様・セルフプロデュース術……もしかすると、ゴメス的にはトータライズで理想の50代女性なのかもしれない。ぜひ一度、結婚してみたい……?