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清談社の藤本ゆりさんというヒトが、DIAMOND onlineで「40代50代のおじさんが若い女性と交際しても後ろ指をさされないような、爽やかな交際の仕方は果たして存在するのか」と、「中高年男性が20〜30歳年下女子を射止めるための心得」みたいなことをレクチャーなされていた。
内容としては、
……など、まあ「当たり前」と言っちゃあ当たり前なアドバイスも少なからずだったりするのだけれど、一つ! 改めての自戒の意も含み、再来月には56歳を迎えるワタクシ、ゴメスの心を打つ箇所があった。
どうあがいたところで追ってくる「老い」は冷酷だ。いつかは、彼女の体力についていけなくなる日がくるかもしれない。
「やっぱり若い男と付き合えばよかった──。彼女にそう後悔されないように日頃から体力づくりに勤しみ、スタイルをできるだけ保つようにするといいですね」(同コラム内でインタビューを受けている結婚相談所『マリーミー』代表の植草美幸さん)
そのとおり! 愕然たる年下の女子と付き合うのに一番大切なのは「スタイル」だと、私は猛然と同意する。
たとえば、どこだかの温泉地まで一緒に旅行へと出かけて、そこそこのクラスの旅館に宿泊するとしよう。そこで女将や仲居さんが「このカップルは親子なのか恋人同士なのか…?」と迷ってしまったら、その時点でもうアウトだと私は考える。もちろん「おっさんが金の力で口説いて連れてきた水商売系のねえちゃん」と見なされるのも論外。女将や仲居さんの口から自然と「奥さまは…」という言葉を導き出してこそ“合格”なんである。
では、いったい女将や仲居さんは男のどこを見て「親子」と「夫婦」(あるいは「店外お泊まりデート」)のジャッジを下すのか? 私は、男の(身体的な)スタイル、より正確に言うなら「男のシルエット」だと思う。
そりゃあ「ハゲ」や「白髪」とかも、それなりに有効な判断基準にはなるのかもしれない。しかし、「ハゲ」は帽子で隠せるし、「白髪」は染めれば済む。一方で「シルエット」だけはそんな付け焼き刃な誤魔化しだけでどうなるものでもない。そして、“接客のプロ”は「付け焼き刃じゃどうにもならない部分」から人を判断するのではなかろうか?
結論を申そう。若い女性との絶望的な年齢差を埋め、あくまで“対等”なお付き合いをするのに必要なのは「お金」でも「経験」でも「包容力」でもない。「体力」と、それに準じた「シルエット」こそが明暗の分かれ目で、それに限界を感じたなら、「いいおじさん」をひたすら演じ、「若い子と食事の席を共にできるだけでもオレは充分に恵まれすぎている」と、小さな幸せに浸るしか、道は残されていないのだ。