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義父のセクハラに耐えられなくなった~R恵さんのケース
振り向くと、義父が股間を押さえながら笑顔で立っていたんです
世田谷区在住のR恵さんは、短大を出て住宅メーカーに就職後、インテリアコーディネーターの資格を取得した後、30歳で独立。それまで仕事ひと筋できたR恵さんでしたが「さすがに『30歳で10年間ずっと彼氏がいない』というのはマズイかと思って」と女友達の紹介で7歳年上のJさんとお見合いをしました。建設会社に勤めるJさんとは仕事の話もでき、年上として頼れるところもあって意気投合。知り合って半年後には結婚、1年半後には長女が誕生しました。
結婚と出産を経てもR恵さんは仕事を続けていましたが、結婚して3年目にJさんの実家に義父と住んでいた義母が他界。それからわずか半年後、義父が自宅でボヤ騒ぎを起こし、自身も軽いやけどを負って病院に担ぎ込まれるという事件が起こりました。
慌ててJさんが駆けつけてみると、医師からは「認知症の症状が見られる」と驚きの診断が告げられました。医師から認知症と言われたからには、やけどが治ったからといってもすぐに元の家で一人暮らしをさせるのは不安が募ります。介護施設や老人ホームを探してみたものの、すぐに入居できるところもない状況でした。そこで、仕方なく、JさんとR恵さんの自宅に義父を引き取って面倒を見ることにしました。
一緒に暮らしてみると、認知症といってもまだ初期段階らしく、意識がはっきりしている時は受け答えもきちんとしていて、昼間の留守番くらいはできそうでした。実際、しばらくの間は大きな問題はなかったのです。
ところが次第に、義父の様子は変化していきました。最初の異変は、R恵さんがシャワーを浴びていた時のこと。身体を洗っていたR恵さんが、背中に視線を感じて振り向くと、義父が股間を押さえながらそこに笑顔で立っていたのでした。R恵さんは、思わず驚いて、シャワーのお湯を義父にかけてしまったと言います。
その晩、遅くなって帰宅したJさんに義父の「覗き事件」のことを打ち明けたところ、「親父がそんなことするわけないだろ。お前の勘違いじゃないのか? だいたいお前の裸なんて見ても欲情しないだろう?」と笑ってとりあってくれません。この頃はJさんとR恵さんはすでにセックスレスの関係だったこともあり、R恵さんは自分の裸を否定されたこともショックで悲しい思いをしたそうです。
■小学校高学年の娘のお風呂まで覗いて…
それから義父の様子は、日を追うごとにおかしくなっていきました。Jさんが出張で家を空けている夜は、トイレに起きた帰りに息子夫婦の寝室に入って来ようとしたり、早朝はR恵さんのベッドサイドまで行き、R恵さんの耳に息を吹きかけて起こしたりとエスカレートするばかり。R恵さんも「本当に認知症なのか、それとも認知症を装っているのか区別がつかない。でも、頭ごなしに怒るわけにもいかず……」と頭を抱えるばかり。介護の負担も日ごとに大きくなっていきました。
その後、とうとうR恵さんを見ればところかまわず抱きつくようになった義父のことで、R恵さんは夫に何度も相談したそうです。Jさんは話を聞いてくれるものの、いつも「仕方がないよ。もう少し頑張ってくれ」でおしまい。「いつまで義父のセクハラじみた行為をガマンすればいいの? もっと親身になって考えてよ!」とやりきれない思いで一杯だったと言います。
R恵さんがJさんとの離婚を決心したのは、そこから6年後でした。「義父は、とうとう小学校高学年になった娘のお風呂を覗くようになったんです。そのことを知っても何もしない夫に対し、私ももうブチ切れるしかありませんでした」とR恵さん。義父のことがきっかけで夫婦の間にできてしまった溝は埋まることなく、2人は別々の道を歩んでいくことになったのでした。