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「恋愛・婚活に勝つための情報サイト」を謳うネットメディア『愛カツ』で「県民性でみる! モテる男子あるある」なるタイトルのコラムが配信されていた。
「実際に生まれた環境や住んでいる場所で(男子の)モテ度合いは変わってくるのでしょうか」と、その「都道府県別のモテ度合い」が、はたして「出身」なのか「現在住」なのかをぼやかしているあたりからそもそもが怪しかったりするんだが、読んでみれば案の定、全体的にふわっとした感じの内容であった。
東京都:都会に住んでいることで洗練した感性を持っているからモテる
神奈川:異国の文化が流入してきた土地で育ってきたから、人間性がスマートだからモテる
京都:プライドが高くて紳士的な性格だからモテる
千葉:マジメかつ素直かつ人道的な判断ができるからモテる
大阪・長崎:性格がおおらかだからモテる
う〜ん……どれもこれも分析があまりにざっくりしすぎ。「千葉県民がマジメ」って、「長崎県民がおおらか」って……一体どこから得た根拠なのか? 唯一、
東京・神奈川(とくに横浜)・京都・北海道…など、行ってみたい土地や憧れの街に住んでいる男子は、それだけで女子の憧れの対象になるようです
……といったくだりだけは、ちょっぴり納得できなくもなかったが……? 私もお気に入りの沖縄や福岡や京都や石川(金沢)や高知に在住している(あるいは出身の)女子は、それだけでグンと好感度もアップしちゃうし……。
こういうテーマで一本のコラムを描き上げる場合は、さすがに“心証”だけじゃなく、ある程度は統計的数字に裏付けられた“冷徹なデータ”を絡めなければダメだと思う。いつもエモーショナルオンリーでロクな下調べもせずこのcitrusの原稿を完結させてしまっている私が言うのもなんだけど……(笑)。
たとえば、もっともわかりやすい「男のモテ資質」の一つである「身長の高い男子・都道府県別ランキング」。平成26年度の学校保健統計調査(17歳の男子対象)によると、
1位:石川県(171.7㎝)
2位:秋田県(171.4㎝)
2位:富山県(171.4㎝)
……がTOP3になっている。
次に頭に浮かぶ「男のモテ資質」とくれば、やはり「出世」だが、これはとりあえず「都道府県別・社長の輩出率」(夕刊フジ)で見てみよう。2011年と少々古いデータで恐縮ではあるものの、TOP3は
1位:石川県
1位:福井県
2位:富山県
……で、身長・出世ともに石川県がかなり健闘している様相である。
「セックス」に関しても、目を通しておきたい。同様に少々古いデータではあるが、コンドーム製造販売で有名な相模ゴム工業(株)が2013年に行った「ニッポンのセックス調査」(20〜60代男女、14,100名に対するWEB調査委)によると、「性生活の満足度」は、
1位:鹿児島県
2位:山梨県
3位:福井県
……がTOP3で、「出世」に続き、ここでも福井県の頑張りが目立っている。ちなみに、セックス調査への情熱にかけては他の追随を許さない『an・an』も過去の特集で、「負けず嫌いな県民性から、セックスにおいてもその気性をふんだんに披露する」という理由で、福井県男子のセックスをベタ褒めしているという。
……と、そんななわけで、結論としては、
「モテる男子が多い県は石川県と福井県がツートップ!」
……ってことにして、今日の原稿を〆とする。異論・反論は一切受け付けませんので、もっとディープに意見を戦わせたいアナタは、私の目が届かないとこでやっといてくださいm(_ _)m