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1990年から2000年にかけて「ギャルのバイブル」として渋谷ファッションを牽引しながらも、その後のギャル文化凋落により2014年に休刊を余儀なくされた若年女性向け情報誌『egg』が2018年3月にWEB版で復活。その影響なのか、かつて渋谷を賑わせていたギャルたちが街に舞い戻りつつあるという。
こういった背景のなか、ORICON NEWSが、WEB版『egg』モデルの“強めギャル”として存在感を放っている(らしい)あやかサンにインタビューを行っていた。なかなかに興味深い発言もあったので、とりあえずはそのいくつかを抜粋しておこう。
(WEB版『egg』が配信している)YouTubeへの反応を見ていても、「強めかわいい子」は増えてきました。最近、自分のことをギャルって言う子がいるけど、私からしたら「どこがギャル!?」って子も多い。金髪だったらギャルなの? みたいな。一緒にいても、この人はギャルじゃないなって思うこともあるし、今はギャルの基準が下がっちゃって悲しい。
──あやかさんにとってギャルの基準とは?
もちろんメイクもそうだけど、ギャルって“生き方”のことだと思う。私の考えるギャルって、貫くことは貫くし、芯があるイメージ。
(中略)──ずっと強い女性でいたいのかな?
かっこいい女でいたい。かっこいい女の頂点でいたかった。ギャルの方が普通の清楚より強そうだし、かっこいい。
──今後の目標はありますか?
ビッグでVIP。昔はダンサーになりたかったんだけど、最近はちょっと離れています。いつかは趣味でゴーゴーダンサーでもやりたいなって。趣味を仕事にできたらいいなって思ってます。
以上、あやかサンが熱く語った“想いの丈”も踏まえながら、誤解を恐れず私なりにあらためて整理した「ギャルの概念」とは、次のとおりだ。
まだ、ギャルがメディア上を席巻していたころ、ファッションブランド設立やらメイクグッズ開発やら子育てやら財テクやら農業(ノギャル)やら漁業(ウギャル)やら子育てやら、それこそ文筆やら……あらゆる“付加価値”の取得に手を染めていた(=瞬発力には長けている)ギャルたちも、それを実になるまで修練を重ねる行為が苦手(=持久力に欠けているきらいがある)だったのかもしれない。鈴木奈々とギャル曽根(?)あたりを除けば、ほぼ全員が“現在なにをやっているのかわからない”状態である。
だからといって、その元ギャルらが必ずしも栄枯盛衰的な悲惨な生活に甘んじている姿をイメージすることも私にはできない。たぶん、持ち前のポジティブさで自身のマインドコントロールを繰り返し、幸せな毎日を過ごしているに違いない(そう願いたい)。そして、私はそんな、どこか刹那的な匂いがただようギャルが50代半ばを迎えた今でも大好きだったりする。「ギャルって“生き方”のことだと思う」──まことにもって名言ではないか。死ぬまでに一度でいいからデートしてみたい。