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その感染症とは「SFTS」。重症熱性血小板減少症候群。SFTSウイルスを持つマダニに咬まれることで発症する感染症。2011年に中国の研究者によって発表された。日本では2013年に初めて症例が発表され、現在までに600以上の症例が確認。80人が死亡している恐ろしい感染症。
主な症状は、発熱や消化器症状、ときに神経症状などなのだが……。実はこの感染症、感染者の約90%が60歳以上とされ、30歳未満の割合は1%ほど。このとき、国内での子どものSFTS感染はわずか1例しか報告されていなかった。そのSFTSに感染していると判明したのだ!
この感染症がおそろしいのは……特効薬がないことだった。最初の発熱から5日。血小板減少や凝固異常などによって皮下で出血を起こしていると考えられた。こうして、感染症の専門医がいる大学病院へ転院。
命の危機……だが事態は好転する! すぐ検査をすると……白血球や血小板の低下が止まり始めていた。なんと、治療を始める前に、回復の兆しが見えたのだ。I医師によるとおそらく本人の免疫がウイルスを抑え込んだ可能性があるという。
こうして、体調は徐々に回復。1週間後、無事退院となった。その後の検査で、咬まれた頭の皮膚からもSFTSウイルスが検出。頭頂部が感染部位と特定された。
Rさんは、入院しはじめの頃は意識が朦朧としていたので、あまり記憶に残っていないと当時を振り返る。
SFTSは、2013年に日本国内で始めて感染例が確認されてから、毎年60〜80例、多いときで100例ほどあり、特に西日本を中心に症例が報告されている。全てのマダニが病原体を持っているわけでなくマダニのSFTSウイルス保有率は地域や季節によるが0〜数%と言われている。
とはいえマダニに咬まれないのが一番! 草木の近くにいくときには、肌の露出をできるだけなくすことが大事。さらに、口にある突起物が皮膚に残ってしまうこともあるので、人も動物も、咬まれた時には、無理には抜かず、すぐに病院へ! (2021年10月26日OA)
ザ!世界仰天ニュース
放送日時:3月7日(火)21:00~21:54
3月の「ザ!世界仰天ニュース」では、4週連続で「日本を震撼させた重大ニュースSP」を放送! 3月7日は「福島原発事故!日本が震撼した運命の5日間」と題し、日本が絶体絶命の危機に陥った、「福島第一原子力発電所事故」の真実に迫る。津波で電源を失い、原子炉をコントロールできなくなった福島原発。放射性物質の大量放出を食い止めるために行われた、世界初となる異例の対応とは!?
スタジオでは、東日本大震災が起きた12年前についてトーク。当日、スタジオで撮影をしていた斎藤は、「戦争が起きたのかと思った」と、黒煙やヘリコプターが見えた時の心境を語る。池田は「小学6年生で、親が迎えに来ないと自分の家に帰れない」という状況を回想する。