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(1)男性のライフスタイルを理解していない
(※価値観が合うことはなくても、相手が大事にしたいことは理解する。こうした最低限の理解がない場合、結婚しても別れる可能性が高い)
(2)「最高の状態の自分(=オレ)」しか知らない
(※男性の “ピーク時”しか知らない女性は困難があったとき、一緒に乗り越えられない可能性が高い。意外かもしれないが、「今はダメ」な時期こそが婚活のチャンス?)
(3)金銭感覚に柔軟さがない
(※結婚は生活。だからこそ、金銭感覚をその年その年の収入にフレキシブルなかたちで合わせることができない女性との生活は最終的に辛いものになる)
どれも一見フツーなことを言っているようで、よくよく噛み砕けば、じつに造詣ある秀逸なアドバイスばかりだと、ついつい唸り声をあげてしまった。
たとえば、(1)を「価値観が合わない」、(3)を「金銭感覚が合わない」と書き換えたマニュアルはネット上でもわんさかと溢れかえっている。
が、(1)だと「価値観」ではなく「ライフスタイル(=生活のリズム?)」……さらには「合わない」ではなく「理解できない」と記述している点が、とても用心深くていい。「価値観」が完全に合致する相手なんて、そう簡単に見つかるはずもなく、成人してすでに社会に出ている大人のどちらか一方が「ライフスタイル」を無理やり相手に「合わせる」のは、あまりに非現実的すぎる。「理解する」だけで充分なのだ。
(3)に関しても「金銭感覚」の「永遠なる矯正」を強いるのではなく、あくまで「柔軟さ」を求めるだけ。当たり前の話、長い結婚生活において、収入は上がるときもあれば、落ちるときも曲がるときもある。仮に、アメックスのプラチナカードの年会費を払うのが厳しくなってきたなら、躊躇せず楽天カードにチェンジするくらいのマインドは持ち合わせていてほしい……ただそれだけのことなのだ。
そして、(2)の「最高の自分(=オレ)しか知らない女性」っていうのは、少なくとも私は全然思いもつかなかった。思いもつかなかったうえに、「目からウロコ」レベルに猛然と納得した。ちなみに、私は一度結婚したことがあるのだけれど、そのタイミングはちょうど正社員として勤めていた画材屋を辞めて、フリーランスのイラストレーターとして独立したばかりの、いわゆるどん底の時期であった。「どん底」からのスタートゆえ、あとは上がっていくだけ。また、 “素っ裸”的な自分を相手に見てもらえるという意味でも……なるほど「今はダメ」な時期は、多少の遠回りにはなっても(長期的に考えると)婚活にはなかなか悪くない “節目”なのかもしれない。
以上、ちょっと言い回しを変えただけで、こんなにも “為になる”恋愛(婚活)マニュアルが誕生するとは!? つくづく日本語って、奥が深いなぁ……と、あらためて首(こうべ)を垂れる次第なのであった。
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