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2007年に「石見銀山遺跡とその文化的景観」として日本で14番目に世界遺産に登録された、 日本最大級の銀山 です。鉱山遺跡としてはアジアで初めての世界遺産登録です。
総体を表す「銀鉱山跡と鉱山町」「港と港町」及びこれらをつなぐ「街道」から成っています。石見銀山ではかつて多くの銀が採掘されたと伝えられており、銀山の最盛期には世界にある銀のうち、3分の1が日本で産出したものだといわれていましたが、その大部分が石見銀山で産出されたものだったというほど。当時は、ヨーロッパや東アジアからも一目置かれていたそうです。
1715年に開発された、長さ600mもある間歩のうち157mを公開しています。のみの手彫り後など、過去の採掘跡が随所に残っています。ワンコインガイドを申し込むと、細かい説明をセットでしてくださるので、おすすです。
五百羅漢とはお釈迦様に従っていた500名の弟子のことで、人間と仏の間の存在 といわれていました。命がけの仕事だった銀山の採掘にあたり亡くなった方の人々と先祖の霊を供養するためにこちらが作られたそうです。石工技術の枠を集めた、表情豊かな仏様が見られます。
江戸時代の面影が残った町並みが美しい場所。 徳川幕府の二代目奉行竹村丹後守がこの地に陣屋を設けたことから、武家屋敷や宿などが並ぶようになったそう。レトロな町並みをリメイクしたカフェや雑貨屋さんなども点在し、歩くのが楽しいスポットです。自販機も木で囲われていて、江戸時代にタイムスリップしたかのような気分になります。
世界最大の一年計砂時計は年に一度、年末年始のタイミングに砂がすべて落ちきるように調整され、翌年の年男・年女の選ばれた方が砂時計をひっくり返すことになっています。一年時計を作る技術の素晴らしさを学び、砂を使ったアートの数々に感動します。
ミュージアムの一画には、ドラマ化もされた 漫画「砂時計」の特設コーナー があります。実際の出演者のサインや台本なども見ることができ、ファンからは聖地として親しまれています。
ふれあい交流館では、砂と50種類以上のガラス小物から好きなものを選んで作る ガラスキャンドル作り などが体験でき、自分へのプレゼントやお土産にもぴったりです!入場の際にもらえる砂絵のカードは、自身で好きな色の砂を使い砂絵を作ることができますよ。大人も子供も存分に楽しめるおすすめの場所です。
1996年に 「日本の音風景百選」と「日本の渚百選」 に選ばれた琴ヶ浜。
ゴミが落ちておらず、砂が均一であるという稀な状況下で砂をふむと音が鳴るという現象が起きるそう。雨が降ったり、乾燥しすぎたりしていると音はならないそうですが、仁摩サンドミュージアムにはこちらの砂が展示してあるため、 天候状態関係なく鳴き砂の音を体感することができます 。
鉄道と海をじっくり見ながら、お茶をしたいときはここがおすすめ。お土産屋さんの中にカフェが併設されており、ゆっくりと休憩できますよ。 日没のタイミングで行くと、美しいサンセットを拝める かもしれません。センスのある本や、お土産を見ながらじっくり過ごす時間は至高です。
https://wadachinmi.co.jp/honten/
温泉津港から路地に入ると温泉街があり、一気に時代チェンジ。
レトロな町並みの中には、過去の雰囲気がそのまま残った温泉や旅館、カフェなどがあり、見どころ満載。
古民家をリノベーションした、お洒落なカフェやバーなども増えているようです。
温泉の中でも、 薬効豊かな天然温泉で万病に効くと評判の薬師湯は、天然温泉全項目で最高項目を取得 しています。さらに大正時代からある歴史的な建物が風情を醸し出しています。
源泉は施設の真後ろにあり、自然噴出で手を加えずとも約46度の丁度良い温度のお湯が湧き出ています。体感温度は熱めに感じましたが、洗い場に出たり湯船に入ったりを繰り返していると、湯船から上がった肌はすべすべもちもちになります。無料のコーヒーを飲みながら屋上でのんびりすることもできますよ。
10万年前から7回の火山活動が行われた結果、出現したといわれる三瓶山。そんな三瓶山は4000年前、空気に触れなかった部分の縄文の森が火山の噴火といくつかの地形との偶然が重なって、当時の森の様子を残してくれていたのです。
さんべ縄文の森ミュージアムにある 4000年前の太古の森の姿を残す埋没林は世界的にも貴重 で、国の指定天然記念物にも登録されています。4000年もの間、様々な歴史を見てきたであろう埋没林のたくましさにうっとりします。
https://www.nature-sanbe.jp/azukihara/
穴子の漁獲量で3年連続1位になったこともある 大田市の穴子は、50cmを超えるほど大きく脂がよくのっています。 夏から秋にかけては、特に脂ののりが良いそうですよ。大田市にはこの穴子を食べられるお店がたくさんあるので、ぜひ行ってみてください。
水の綺麗なところでしか育たないわさび。大田市の三瓶山では澄んだ湧き水が流れていることから、ワサビ田でワサビが育てられています。ツンとする辛さの中に、まろやかさや爽やかさを兼ね備えた甘みのあるワサビです。本物のわさびは一味違うなと思わされます。
火山灰の土壌と、高原気候が育む三瓶蕎麦。主要な蕎麦と比べ小粒で引き締まっており、深みのある濃い味と香りが強いのが特徴的です。
温泉津にある 若林酒造さんは「開春」という日本酒が看板銘柄。 お米の風味がしっかり残っており、味わい深いお酒です。手作り純米酒粕石鹸は手がすべすべになると女性に人気です。レトロなお店の外観も、お酒と一緒で味わい深いですね。
昔ながらの日本の歴史や文化に触れ、日本人に生まれて良かったなと思わせてくれる大田市。
魅力的な場所なのは間違いなく、最近では移住をしてこられる人も多いのだとか。奥が深い大田市の魅力に、筆者も取り憑かれてしまいました!ぜひ皆さんも訪れてみてくださいね。
https://www.veltra.com/jp/japan/shimane/?sid=1554
出典・参考
余暇プランナー
1992年に広島で生まれ、広島で育つ。7年半勤めた仕事を退職し、初めての海外ひとり旅へ。思い立ったときの行動の早さと美味しいものを見つける嗅覚だけが自慢。旅をしながら、時々ライターとして記事を書いています。好きなものはコーヒーとお酒と音楽と自然。国内外の良いところをたくさん発信していきます!
【島根県】世界遺産石見銀山とその周辺のおすすめスポット8選&グルメ4選