新緑の景色は今まで殺風景だった山の景色が鮮やかな色に変わり、目の保養になります。

今回は鮮やかな新緑の景色にとてもマッチした、この時期に一番美しく見える「四万ブルー」をご紹介します。

訪れればきっと「なんでこんな美しい色になるの?」と感動すること間違いなしです。

「四万ブルー」って何?

四万ブルー 」という言葉を聞いたことはありますか?四万ブルーは 群馬県中之条町にある四万温泉を流れる四万川の川の色 のことを言います。

この川の色は美しい コバルトブルー の色をしていて、訪れる人々の心を惹きつけています。

四万川沿いには四万温泉街の他に、奥四万湖、四万湖、四万の甌穴などのスポットがあるのですが、いずれの場所でもこの 「四万ブルー」の美しい青の景色を眺めることができます。

いずれも展望台や展望スポットがあるのですが、奥四万湖や四万湖ではカヌーツアーなどもあり、美しい湖面を間近で見ることもできます。

なぜ青く見えるのか

「四万ブルー」と呼ばれるほど美しいコバルトブルーの色は、他の観光地でもなかなかお目にかかれません。

なぜこんなに青く見えるのでしょうか?

なぜコバルトブルーの美しい青色になるかは諸説あるのですが、

  • ダムにそそぐ四万川へ温泉の湯が混入して、 アロフェンという物質の微粒子が混入することで、青の光が乱反射する ためという説
  • 透明度が非常に高く、青い光が水の奥底までに届いて、赤い光は吸収されて青くなる という説

の2つの説があります。

また水の色はコバルトブルーになったり、エメラルドグリーンになったりと、場所や季節、時間帯によって様々な色に変化するので、訪れるたびに違った光景を楽しむことができます。

おすすめの時期

「四万ブルー」というと濃い青色をしたコバルトブルーの水面がおすすめです。ではいつ訪れると幻想的なコバルトブルーに出会えるのでしょうか?

おすすめの時期は、 3月下旬から5月中旬の春の季節 です。雪解け水が川へそそぐこの季節は、水の透明度も高く、不純物もないため、一年を通して最も濃い青色の水面になります。

また春の季節でも個人的におすすめしたいのは、 4月下旬から5月中旬の新緑の季節 です。

3月下旬から4月中旬の頃も美しい青色を見ることはできますが、周辺の山々はまだ木々が緑色をしていないので、どことなく寂しい風景になっています。

4月下旬ごろから木々が新緑になり始めるので、山々の緑と湖面の青色のコントラストを楽しむことができます。

「四万ブルー」を見ることのできるおすすめスポット

奥四万湖

奥四万湖は四万ブルーを見るスポットとして欠かすことができない、代表的なスポットです。

四万の観光地で最も山奥にあり、四万温泉街から車で10分弱で行くことができます。

奥四万湖では新緑の季節以外にも紅葉や雪の季節でも、一年を通して美しい青色の四万ブルーを見ることができます。 四万ブルーといえば奥四万湖 と言っても良いほどです。

奥四万湖は正式名を「 四万川ダム 」と言います。1999年に四万川・吾妻川流域の治水・利水を行うために建設されました。

完成後は洪水調節、四万温泉や周辺地域への上水道供給や水力発電などの多目的ダムとしても機能しています。

1999年竣工なので、思ったより最近できたダムですね。完成して20年ほどで多くの観光客を集める人気スポットになるとは想像もしなかったかもしれません。

奥四万湖のダム付近には駐車場があり、階段を登ったところに展望台があるので、そちらから奥四万湖を一望することができます。またダムの堰堤上には道路が通っているので、歩いていくことができます。

脚力に自信がある方は、ダムを一周することができるので、試してみるのも良いです。

一周約4kmを周遊できるので、 大自然とコバルトブルーの美しい景色をハイキングで楽しむ ことができます。

基本情報

  • 住所:群馬県吾妻郡中之条町大字四万
  • アクセス:
    車の場合は関越自動車道渋川伊香保ICから約70分。
    電車の場合はJR吾妻線中之条駅下車後、路線バスに乗り換え約40分、四万温泉バス停から徒歩約50分。
  • 駐車場:ダム付近に30台、ダム下日向見公園90台、いずれも無料駐車場です。

https://nakanojo-kanko.jp/shima/spots/okushimako/

四万湖

四万湖は、四万温泉より手前約8kmに位置する周囲5km程の人造湖です。

奥四万湖はコバルトブルー の鮮やかな青に対して、 四万湖はエメラルドグリーンに近い青色 をしています。

四万湖の正式名称は「 中之条ダム 」と言います。歴史も奥四万湖より古く、1960年に主に農業用水、発電を目的に竣工されました。

四万湖の場所は四万温泉に向かう国道沿いに隣接して、駐車場もあるのでアクセスが容易です。

四万ブルーというと奥四万湖の方が代表的になってしまいますが、 四万湖も合わせて訪れたいスポット です。

ちなみに奥四万湖が「四万川ダム」、四万湖が「中之条ダム」で、名前が混同しやすいので気を付けてくださいね。

基本情報

  • 住所:群馬県吾妻郡中之条町大字四万
  • アクセス:
    車の場合は関越自動車道渋川伊香保ICから約60分。
    電車の場合はJR吾妻線中之条駅下車後、路線バスに乗り換え約20分。
  • 駐車場:湖畔に無料駐車場あり、20台。

https://gunma-dc.net/tourism/31/

四万の甌穴群

四万の甌穴群は四万温泉の入り口付近、秋鹿地区の四万川の流れの中にある、四万観光の名所のひとつです。

甌穴とは、川の流れが渦巻き状になることで、 石や砂がぐるぐると廻り、数万年もの長い年月をかけて川底の岩盤を侵食してできた丸い穴のこと を言います。別名ポットホールとも呼ばれます。

群馬県の天然記念物にも指定されています。

場所も国道沿いにあるので容易に行くことができます。

甌穴群の入り口に無料駐車場があり、そこから入り口の階段を下ると甌穴群を見ることができます。

川岸まで行くことができるので、甌穴を間近で眺めることができます。暑い日などは清涼感を味わえるのでおすすめです。

甌穴は一番深いところでは3mもの深さがあり、水質もきれいなので、 四万ブルーの鮮やかな青色を見ることができます。

基本情報

  • 住所:群馬県吾妻郡中之条町四万3497
  • アクセス:
    車の場合は関越自動車道渋川伊香保ICから約65分。
    バスの場合はJR吾妻線中之条駅から路線バスに乗り換えて約25分、四万甌穴前下車後、目の前にあります。

https://www.gunlabo.net/shop/shop.shtml?s=3395

今年の春は「四万ブルー」を目に焼き付けよう

今回は、四万ブルーと呼ばれる四万川沿いのスポット、奥四万湖、四万湖、四万の甌穴群を紹介してきました。

四万は四万ブルーだけでなく、 「美人の湯」としても知られる名湯・四万温泉 もあります。

四万温泉には名旅館として知られる宿や映画のモデルにもなった歴史ある旅館などもたくさんあり、温泉街の散策も楽しめます。

四万温泉でゆっくりと浸かった後は温泉街を散策し、そして四万ブルーを見に奥四万湖や四万湖へ出かければ、心も体も癒されること間違いなしです。

今年の春は是非四万へお出かけください。


nonta

余暇プランナー

元旅行会社勤務で今は山の中の観光施設で働きながら旅ライターを行っています。元々旅行好きで大学も地理学専攻と根っからの地理マニアです。大自然の絶景と寺社仏閣などの歴史建築が大好きで、連休などあればすぐに車中泊で出かけてしまいます。その他登山やランニングなどとにかく家に引きこもっていることが苦手で、常に自然の中で過ごしていることが私の癒しになっています。

<5月中旬までにぜひ!>春限定の青の絶景!四万ブルーが楽しめるおすすめスポット3選【群馬県】

情報提供元: YOKKA
記事名:「 <5月中旬までにぜひ!>春限定の青の絶景!四万ブルーが楽しめるおすすめスポット3選【群馬県】