【海外列車の旅】地上でしか見られない景色がある！憧れの列車に乗って世界を旅しよう♪
飛行機に比べると時間はかかりますが、街の雰囲気を感じながら旅を楽しむことができる、列車の旅。
ローカル列車のほかにも、列車に乗りながら国境越えをしたり、広大な大陸間移動をしたりと、楽しみ方はたくさんあります。
この記事では、国際高速列車や大陸横断列車、美しい景色を眺めながら移動ができる列車など、観光に人気の世界の列車を紹介します。
人気国際列車
国境を越えて走る国際列車。特に 陸続きの国々は、簡単に列車で国境を越えて旅をすることが可能 です。主要駅は街の中心部にあることが多いので、移動の際にも便利です。
ヨーロッパの旅行では ユーレイルパス （ヨーロッパ諸国以外の外国人に対し発行される一定期間鉄道乗り放題の周遊券）を使用しての移動がお得で便利です。12～27歳のまではユースパスで更にお得に、またグローバルパスなら、ヨーロッパ全土にまたがる33か国、30,000以上の都市へ移動することができるので、ヨーロッパ周遊の際には特におすすめです。
ユーロスター
イギリスとヨーロッパ大陸を結ぶユーロスター。英仏海峡トンネルを通る、最高速度300km/hの高速鉄道です。
イギリスとヨーロッパ諸国を周遊するのに人気の列車で、ロンドンとパリ を約2時間半、ロンドンとブリュッセル を約2時間で結んでいます。
TGV
日本の新幹線と並ぶ、高速列車。パリを中心にフランス主要都市やベルギーやスペインなども結んでいます。フランスの地方都市ボルドー、リヨン 、マルセイユなどを巡る旅にも最適です。
タリス
1日に50往復以上運行し、17都市間を結ぶ高速列車。ブリュッセルやアムステルダムなど西ヨーロッパの都市を移動するのに便利です。
ユーロスターの路線とも接続しているため、イギリス発着の旅にもおすすめです。
ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス（VSOE）
フランスのパリとトルコのイスタンブールを繋ぐ、豪華寝台列車として人々の憧れであったオリエント急行。
現在は廃線し、現在ではイギリスのロンドンとフランスのパリ間を繋ぎ、ルートは変わったものの、当時の姿を復元しながら運航しています。一流シェフによる食事も魅力です。
ロボスレイル
レトロな雰囲気が特徴で、展望車や食堂車も備える南アフリカ共和国を拠点にする豪華寝台車。首都プレトリアからジンバブエのヴィクトリアフォールズ、ケープタウンからタンザニアのダルエスサラームなどを結んでいます。
また、南アフリカ共和国では、プレトリアからケープタウンまでの1,600kmを結ぶ豪華寝台列車、ブルートレインも人気です。
大陸横断列車
国土の広いロシアやアメリカ、カナダ、オーストラリアでは列車に乗っての大陸縦断、横断も根強い人気があります。
時間はかかりますが、どこまでも続く広大な大地を走り抜けるのはとても風情が感じられます。 寝台列車ならば、夜寝ている間に移動もでき、宿泊費の節約にもつながります 。
ザ・ガン
オーストラリアの南部アデレードと、南太平洋の玄関口であるダーウィンを結んでいる大陸縦断列車。
途中、アリススプリングスで約4時間の停車がありますが、約3,000kmを2泊3日、約54時間の長距離列車。オーストラリアの荒涼としたアウトバックを存分に感じることのできるルートです。
インディアンパシフィック
インド洋岸のパースから太平洋岸のシドニー間まで結んでいる大陸横断で、全長約4,000kmの3泊4日、約67時間の長距離列車。走行ルートはほぼ直線で、ナラボー平原を走り抜ける478kmの直線ルートは世界一長い直線として知られています。
停車時間を利用した短時間の観光ツアーもあるので、長距離移動でも楽しめることができます。
シベリア鉄道
ユーラシア大陸を横断する唯一の鉄道で、ロシアのモスクワからウラジオストクまでの約9,300kmを走り抜ける、世界一長い鉄道。貨物の輸送手段として主に用いられていますが、観光目的でも人気です。
6泊7日の旅で、なんと7つもの異なる時差を通過していきます。世界最古の湖で、深さや透明度も世界一のバイカル湖を眺めることもできます！
サンセット・リミテッド
アメリカのフロリダ州オーランドからルイジアナ州ニューオーリンズを経由してロサンゼルスまで運行していた大陸横断列車。
現在はニューオーリンズからロサンゼルスまでの区間3,211km、約48時間で運行しています。（2005年のハリケーンによる被害以降復旧の目途が立っていないようですが、最新情報はホームページでご確認ください）
アメリカ南部の都市から広大な農業地帯や荒涼とした砂漠地帯を走り抜け、大都市へと繋がっており、変わりゆく景色を存分に楽しめることができます。
カナディアン号
VIA鉄道のカナディアン号はカナダの西側トロントと東側バンクーバーを結ぶ、絶景が望める列車です。
4,466km、4泊5日の旅では美しいカナディアンロッキーや大草原、雄々しい滝や氷河湖など、カナダの大自然を体感できる列車として人気です。
シルクロード鉄道
中国国家鉄路の「八縦八横」と呼ばれる、南北縦断8本と東西横断8本のルートのうち、東西横断路線で最長を誇るシルクロード鉄道。
雲港～ウルムチ間の全長は3,422km。黄海から新疆ウイグル自治区までの歴史あるシルクロードを列車で駆け抜ける旅もおすすめです。
絶景観光列車
車窓から 絶景を眺めながら移動するには展望列車がおすすめ です。大きなガラス窓になっており、より景色を楽しむことができます。
グレッシャー・エクスプレス（氷河特急）
スイスアルプスの2大山岳リゾート、ツェルマットとサン・モリッツを約8時間でつなぐスイス横断鉄道。
雪に覆われた山頂からのどかな牧草地など、7つの谷と291の橋、91のトンネルを抜けてスイスアルプスを駆け抜けるパノラマ展望列車。頭上までも見渡せる大きな窓と、特急と言えどもゆっくりと走るのが特徴です。
ペルーレイル
クスコ〜マチュピチュ間のペルーレイルは、ペルーの世界遺産マチュピチュに観光に大人気の列車。豪華列車ハイラム・ビンガム、車両の側面と上部が大きな窓で囲まれた展望列車ビスタドーム、バックパッカーとも呼ばれるシンプルなエクスペディションの3種類があり、予算に合わせて選べます。
停車駅には土産物を売りにくる人達もいて、ペルーの雰囲気を楽しみながら乗車できます。
地上からしか見られない景色がある！海外列車の旅へでかけよう
この記事では、主に大陸間を移動する列車や国際列車について紹介しましたが、世界中にはたくさんの列車が駆け巡っています。
ローカル列車なども取り入れながら、移り行く景色を眺めつつ、列車に揺られながらゆっくりと旅を楽しむのもまた旅の醍醐味です。
複数国の周遊旅行に列車移動を取り入れるのもおすすめです。世界一周の旅の記事でも列車移動について紹介しています。
https://www.veltra.com/jp/yokka/article/travel-around-the-world-roundtrip/?sid=1554
出典・参考
yuriname
余暇プランナー
元添乗員、元旅行会社勤務 国内・総合旅行業務取扱管理者 日本47都道府県＆海外37か国の渡航経験があります。 バックパッカー、個人旅行、団体旅行、クルーズ旅行、短期語学留学、ホームステイ、ワーキングホリデー、インターンシップなど様々なかたちで海外旅行・海外滞在を経験してきました。 現在はギリシャ在住です。いろんな視点から旅行の楽しさをご紹介します！