【静岡】歴史溢れる「三保の松原」へ行ってみよう！魅力・基本情報・周辺観光スポットのご紹介
静岡県に位置する三保松原は約7km続く海岸沿いに約3万本の松が生い茂り、日本有数の松原で佐賀県虹の松原・福井県気比の松原とともに、日本三大松原のひとつに数えられます。
2013年（平成25年）に富士山世界文化遺産の構成資産にも登録され、観光客だけでなく地元の方にも親しまれるおすすめのスポットです。
近くに行くだけで目に見えないパワーを感じるような厳かで神聖な場所・三保松原へ一度は訪れたい！そんな方のために三保松原について詳しくご紹介していきます。
三保半島に位置する三保の松原の魅力
https://www.youtube.com/embed/ssmYl2GtvOU?si=HPGs_R-yb6oWCe8V
天女の羽衣伝説で有名な羽衣の松
三保松原に古くから伝わるお話「 羽衣伝説 」を耳にしたことがある方も多いことでしょう。
羽衣伝説
三保の漁師が大きな松の木にかけられた見たこともない美しい羽衣を見つけて持ち帰ろうとしたところ、そこに天書が舞い降りてきて「羽衣を返してほしい」といいました。羽衣を返すことを条件に天女に舞を舞い、漁師が返した羽衣と一緒に天上へかえっていきました。
そして、羽衣をかけていた松の木が「 羽衣の松 」と呼ばれるようになりました。現在の松の木は 3代目 の羽衣の松で、幹回りが約3.7m・樹齢およそ300年と三保松原最大級の羽衣の松は見逃せません。
三保松原へ続く神の道を歩こう
「 神の道 」は神様が通る道に由来していて、この道は羽衣の松と御穂神社を結んでいる参道です。
神の道の左右には 樹齢200年から400年の松並木 。一歩踏み入れた瞬間から湧き上がるパワーをぜひ感じてください。松並木の保全活動のひとつとして、松の木を踏まないように木道に整備され、バリアフリー対応な部分もうれしいポイント。
全長500m ほどの道ですが、所々に案内板が設置されていて三保松原に関係する歌や物語などが読めます。ゆっくり歩くと10分くらいの道のりです。途中にはベンチスペースもあるので晴れた日にはベンチに座って一休みしても気持ちがいいのでおすすめです。
絶景スポット・三保松原
https://www.youtube.com/embed/vM1uTINvcuA?si=3Rcnk5R52FPjPhI0
神の道を歩き切るといよいよ三保松原です。松の緑・空や海の青・そして霊峰富士。美しい風景は歌川広重の浮世絵をはじめさまざまな分野の芸術に表現されてきました。
じつはこの三保松原、富士山を見られるベストシーズンが11月後半から2月頃です。冬の澄み渡る空気に雪の帽子をかぶった富士山。美しい姿を目に焼き付けられたらなんだかいいことがありそうな気がします。
三保松原へのアクセス
車でのアクセス
- 東名高速道路「清水IC」から約25分
- 東名高速道路「日本平久能山スマートIC」から約25分
- 駐車場：無料駐車場あり（羽衣公園駐車場ほか）
羽衣公園駐車場
- 住所：静岡市清水区三保1336（みほしるべちかく）
- 時間・料金：24時間営業・無料
- 収容台数：173台
公共交通機関でのアクセス
- JR清水駅からバス三保山の手線「三保松原入口」下車・徒歩約20分
三保松原周辺には何がある？
みほしるべ（静岡市三保松原文化創造センター）
https://www.youtube.com/embed/WX2zTDz_VBU?si=VS7IX3q1YheJ9wPO
「三保を知る」「道しるべ」が由来となった「みほしるべ」では三保の歴史や文化の展示・体験ができたり、ここでしか買うことのできない限定グッズもあるミュージアムショップ、寒い時期に嬉しい足湯まで。ビジターセンターとして訪れる人や地域の人とのつながりを深める役割も担って2019年（平成31年）3月にオープンしました。
みほしるべでしか体験できないおすすめは「羽衣茶会」。ひとり1,000円でかわいい木箱に入ったお茶会セットが渡されます。中には人数分の静岡茶とお茶菓子、急須など。希望者には畳シートも借りられるので、浜辺に敷いてのんびりお茶会ができます。この体験は公式ウェブサイトから申し込みができます。
みほしるべ
- 住所：静岡県静岡市清水区三保1338-45
- 電話：054-340-2100
御穂神社
古くから三保松原周辺の地域を見守ってきた神社。羽衣伝説にゆかりがある神社として知られています。この御穂神社には、羽衣伝説の 天女の羽衣の切れ端 が所蔵されています。御穂神社の御神木でもある羽衣の松に降臨された神々が神の道を通り御穂神社へむかいました。
このあたりは春の桜の名所のひとつとしても知られ、春に訪れる方も多く、土日祝日はたくさんの人でにぎやかです。 夫婦円満・縁結びのパワースポット としても人気で、多くの女性が訪れるのがこの御穂神社です。
御穂神社の参道「神の道」をゆっくり歩くと三保松原へ出ますが、2代目の羽衣の松跡方面にすすんでください。三保松原の一角には御穂神社の離宮・ 歯車神社 があります。
https://www.surugawan.net/guide/60.html
日本平
https://www.youtube.com/embed/e8wqOieiQTw?si=WOG83lsrD9NX8YGb
国の名勝・県立自然公園に指定されている日本平は標高約307mの丘陵地。日本平からは駿河湾や富士山を目の前に、駿河湾を代表する景色を楽しめる絶景スポットです。付近には 久能山東照宮 ・ 日本平ロープウェイ ・ 日本平夢テラス ・ 日本平動物園 など、一生懸命遊んでも半日以上楽しめる施設が集まっています。
なかでも久能山東照宮は日光東照宮よりも早く徳川家康港を祀ったことで有名な場所で、歴史的にも有名なエリアです。
また、寒くなる1月頃このあたりで有名なフルーツは「 石垣いちご 」です。石垣を積み上げて、間に苗を植え付ける方法。とても珍しい栽培方法で作ったいちごは甘くおいしくておすすめ。東照宮や日本平を見学していちご狩り。こんなコースもおすすめです♪
日本平
- 住所：静岡県静岡市清水区草薙600-1
- 電話：054-340-1172（日本平夢テラス）
神聖で厳かな雰囲気、三保松原へ行ってみよう！
静岡県にある世界遺産の構成資産・三保松原について、神の道や周辺スポットもあわせてご紹介しました。
この周辺一帯がパワースポットとしても知られるエリアなので、休日の日中は混雑することがあります。おすすめの散策時間帯は午前中の早い時間です。行き交う人も多くないので、澄んだ空気のなか、ゆっくりとした時間が過ごせます。夕方の外が暗くなる頃には神の道の木道に足元を照らされる、昼とは全く違う景色、雰囲気を楽しめます。
神の道を歩き三保松原へ行き、帰りは美穂神社方面へ。神の道を歩いていると神聖で、厳かな空気に触れ、心もからだも洗われるような気持になります。
子ども連れでも楽しめる三保松原。静岡県静岡市、清水へお越しの際はぜひお立ち寄りくださいね。
わさまる
余暇プランナー
国内旅行業務取扱管理者・元バスガイド。ほぼ年子4人兄妹の育児奮闘中。生まれも育ちも東京下町のわさまるです。国内旅行のプロがママ目線で選ぶ、子ども連れにおすすめの観光スポットなどをご紹介します。読者様に分かりやすく、「お休みに家族でおでかけしてみよう！」と思ってもらえるようなわくわくをお届けしたいです。