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上高地は長野県松本市にある標高1,500mの山岳景勝地で国の文化財(特別名勝・特別天然記念物)にも指定されています。北アルプスの登山口でもあることから年間130万人ほどの観光客や登山客が訪れ、山のダイナミックな絶景を登山やキャンプをしながら楽しみ、大自然を満喫できるスポットとなっています。
上高地の営業は4月中旬〜11月中旬にかけての約7ヶ月間で、それ以外の期間は冬期閉鎖され、バスなどの交通機関やホテルなども営業していません。
オープンしている期間はどのシーズンに訪れてもそれぞれの季節の変化を感じることができどれも魅力的ですが、 5月下旬~6月中旬 の新緑の季節が残雪と新緑のコントラストがとても美しく人気の ベストシーズン です。
7月〜8月は夏の時期で気温も上がりとても過ごしやすいですが、夏休みシーズンとも重なり混雑が予想されます。9月〜10月は紅葉の時期で赤、黄、オレンジと鮮やかな色が山全体を色づくしなんとも幻想的な世界が広がります。
時期ごとにガラッと顔を変え、それぞれに見どころがたっぷりあるのが上高地の魅力です。
上高地へは渋滞緩和と環境保全の面から 通年マイカー規制 がかかっており、一般車両の通行を制限しています。マイカーでお越しの際は 沢渡(さわんど)駐車場 、又は 平湯あかんだな駐車場 に車を停めて、 シャトルバス か タクシー を利用してアクセスすることになります。
公共交通機関を利用する場合は都心から上高地バスターミナルへの 直行バス が何本か出ていて、乗り換えもなく 楽々移動して到着 ができるので便利です。乗車時間は昼便で約5時間、夜行便は約7時間かかります。夜行便は寝ている間に移動して、朝到着で 現地時間を最大限に活用 できるのでおすすめです。
※2024年度は3月21日(木)より予約受付開始で4月17日(水)から運行開始です。
http://sawayaka.alpico.co.jp/route/kamikochi/shinjuku/
登山初心者だけど自然をたっぷり感じたい方におすすめなのが、上高地バスターミナルから横尾までを歩くハイキングコースです。
上高地から横尾まではゆっくり歩いて 片道約3時間(約11km) 標高差もあまりなく、 ゆるやかな山道 になっているので無理をせず自然を楽しむことができます。コース横には北アルプスから流れてくる 透き通った清流 の梓川が続き、その エメラルドグリーン に輝く川の景色と3,000m級の迫力大の山々をバックに見える絶景の眺めを堪能しながらのハイキングが可能です。
コースは上高地→明神(約1時間)→徳沢(約2時間)→横尾(約3時間)
横尾までの往復で時間が限られていたり、ちょっと自信がないという方は途中にある明神と徳沢にはトイレや食事をできる施設があるので、その地点まで散策していただいて上高地へ引き返すコースもありです。
また、徳沢ロッジと横尾山荘ではキャンプ場と宿泊施設もあるので、 大自然の中でキャンプ を楽しんだり 山小屋での宿泊 も可能です。
一生に一度は行ってみたい 色とりどりのテント場 が広がるのが標高2,300mの涸沢カールです。
山ではなく氷河の侵食作用によって形成され、お椀のような形をしている谷のことで、その周囲を囲むように前穂高岳、奥穂高岳、北穂高岳と標高3,000m級の山々が並んでいます。そんな北アルプスを代表する山々の中心に位置する涸沢カールは登山者たちのベース基地としても利用され、ハイシーズンにもなると 1,000張近くのテント数 にもなり、 カラフルに輝く テントがなんとも美しいと人気を集めている場所です。
コースは上高地→横尾(約3時間)→涸沢カール(約3時間)片道約6時間、約16kmです。
横尾までは緩やかで歩きやすい平坦な道ですが、横尾大橋を渡ると本格的な登りがスタートします。登山道はしっかり整備されているので迷うことなく 初心者でも体力 があれば景色を楽しみながら登ることができます。
涸沢カールには涸沢ヒュッテ、涸沢小屋の2つの宿泊施設の他、広大なテント場もあるので 1泊2日 でゆっくり行くのがおすすめです。夜になると満点の星空だけでなく、テントの明かりが色とりどりに灯されなんとも 幻想的な景色 が広がります。昼の絶景だけでなく、夜も美しい景色が楽しめるのが涸沢カールの魅力です。
https://karasawagoya.com/index.html
蝶ヶ岳は 標高2,677m の山で、山頂からは北アルプス最高峰の奥穂高岳や槍ヶ岳などの 最高の絶景パノラマ を見ることができます。標高2,000mを超える山ですが 難易度は低め で、上高地からの登山コースは整備されていて初心者でも比較的登りやすい山となっています。
コースは上高地→徳沢(約2時間)→蝶ヶ岳(4時間半)往復約22km/約12時間
徳沢までは平坦な道が続きますが、徳沢を過ぎると樹林帯の登りが始まります。森林の自然の空気を感じながらさらに進むと、妖精ノ池やお花畑などを通り過ぎると一気に展望が開けて北アルプスの大迫力の山々が見えてきます。山頂までの行動時間が長いため、 1泊2日 がおすすめです。宿泊は頂上付近の蝶ヶ岳ヒュッテで小屋泊も可能ですし、テント泊もできます。大パノラマの 絶景のテント場 で北アルプス入門に最適な山なので是非登って欲しいです。
奥穂高岳は 日本で3番目に高い山 で、その標高は 3,190m です。上高地の有名な河童橋から見える山々が穂高連峰で、前穂高岳、北穂高岳、西穂高岳、奥穂高岳の 4つのピーク からなっています。どれも標高3,000m近くの荒々しい岩稜帯が続き、技術的難易度も高く上級者向けの山です。その4つの中でも比較的チャレンジしやすいのが奥穂高岳!
コースは上高地→横尾(約3時間)→涸沢カール(約3時間)→穂高岳山荘(約3時間半)→奥穂高岳頂上(約30分)
ヘルメット着用が必須で切り立った岩稜やハシゴなどを通るためある程度登山の経験が必要とされます。
長距離のコースとなるので 2泊3日 で登るのが良いでしょう。涸沢カールで1泊、穂高岳山荘で1泊するのがおすすめです。穂高岳山荘にはテント場もあり、絶景の景色から 夕陽そして日の出が拝められ最高の体験 になること間違いなしです。
https://www.hotakadakesanso.com
日本の マッターホルン とも呼ばれる、登山者が 一度は登ってみたい と憧れるのが標高 3,180m の槍ヶ岳です。 日本で5番目に高い山 で、槍のように鋭く尖った山頂部分が特徴的でその美しさから 日本百名山 に登録されているほどです。頂上まで登るにはなかなか ハードルが高く 、ヘルメット着用が推奨されています。高度感のある岩場登りや鎖場、ハシゴなどがあり上級者向けの山となっています。しかし、難しいだけあって頂上からは登った人だけが味わえる息を飲むような美しい景色が待ち受けています。
コースは上高地→横尾(約3時間)→槍沢ロッヂ(約2時間)→槍ヶ岳山荘(約5時間)→槍ヶ岳山頂(約30分)片道約10時間半、約20kmです。長距離のコースとなるので途中の槍沢ロッヂで1泊して 2泊3日 でゆっくりと登るのが良いです。
槍ヶ岳まで行きたいけど鎖場が怖くて自信がないって方は槍ヶ岳山荘まで登るのがおすすめです。難易度が高いのは山荘から頂上までの最後の30分ほどの登りなので、槍ヶ岳山荘まで登っていただいてそこから見える景色や真下から見る 迫力大の槍ヶ岳 を楽しむのも良いでしょう。
槍ヶ岳山荘では小屋泊だけでなく、テント場がありテント泊も可能です。絶景の槍ヶ岳を見上げながら美しい景色の中でテント泊ができちゃいます。
https://www.yarigatake.co.jp/yarigatake/
上高地からスタートの数ある登山コースの中から初心者から上級者までのチャレンジできるハイキング・登山コースを5つ紹介しました。
上高地は雄大な山々の絶景の自然で溢れている素晴らしい場所です。それぞれのレベルに合ったコースを選んで自然の中での登山やキャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか。
余暇プランナー
フリーのトラベルライターです。海外旅行、登山、キャンプが大好きで、今まで20ヵ国以上旅してきました。現在は夫婦2人でキャンピングカーに暮らしながらヨーロッパを周遊中です。ベタで有名な観光地より、あまり知られていない絶景の秘境スポットが好きなので、キャンピングカーで探索しながら色んな国の体験談を紹介していきたいと思います。
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