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雨晴海岸(あまはらしかいがん)は、 富山県高岡市にある海岸で、日本の渚百選にも選ばれている富山県を代表する絶景スポット です。
能登半島国定公園に含まれており、能登半島の入り口付近に位置しています。
「雨晴」という珍しい地名ですが、この名前の由来はどこから来たのでしょうか。
地名の由来は、 義経伝説から来ている と言われています。
1187年、奥州平泉へ落ち延びる源義経一行は、にわか雨が降った際に、 弁慶が持ち上げた岩の陰で晴れるのを待ったという伝説から「雨晴」という地名で呼ばれるようになった そうです。
雨晴海岸にはいまでも地名の由来となった大岩「義経岩」が残っています。またこの雨晴海岸の美しさは、古来より讃えられてきました。
奈良時代に越中国主で「万葉の歌人」としても知られている大伴家持(おおとおのやかもち)は、この美しい風景を万葉集において「 立山に振りおける雪を常夏に 見れども飽かず神からなし 」と詠っています。
奈良時代という古来より人々の心を惹きつけた絶景だったということがわかります。
車で行く場合は、 能越自動車道高岡北ICまたは北陸自動車道高岡戸波スマートICから国道415号線経由で行くことができます 。
高岡北ICからは約15分、高岡砺波スマートICからは約35分で到着します。
駐車場は道の駅「雨晴」に停めることができます。乗用車は34台停めることができます。駐車場代は無料です。
電車の場合は、まず 北陸新幹線新高岡駅経由でJR氷見線に乗り換え ます。 雨晴駅下車後、徒歩5分 で海岸に到着することができます。
ちなみにこのJR氷見線は海岸沿いを走る列車で、海を眺めながらのんびりと行くことができるのでおすすめです。
https://www.info-toyama.com/attractions/21011
ここがなぜ人気スポットなのかというと、 海岸越しに見える立山連峰の山々の景色がとても美しい からです。
海岸は能登半島側に位置しているので、海岸越しは本州側を見ることになります。
富山湾越しに見える、立山連峰の3,000m級の山々は圧倒的なスケールを誇り、 海と山のコントラストがとても素晴らしい のです。
海を挟んで3,000m級の山々を眺められる景色は日本中探してもここだけではないでしょうか。
またこの海岸で景色を彩るのが、富山湾に浮かぶ岩で「女岩(めいわ)」と呼ばれています。この岩の景色があるからこそ、立山連峰の山々の景色が際立って見ることができます。
観光をするにあたっておすすめしたい季節は、 立山連峰に残雪が残る春から初夏にかけての季節 です。
まだ残雪の残る立山連峰の山々が、海岸越しからの雄大な景色を一層際立たせてくれます。
雪の景色なら冬に行くのも良いのですが、日本海側の冬は晴天率が低く、寒さも厳しいので、観光として行くにはあまり向いていません。せっかく行くなら晴れた日に行きたいものです。
真っ青な空、青い海と白い波しぶきと女岩のアクセント、その先に見える残雪の残った立山連峰の雄大な景色は、訪れた人々を感動させる絶景スポット なのです。
以前よりカメラマンに人気の撮影スポットでしたが、近年はSNS映えするということで、若い人たちにも人気が出てきています。
2018年にオープンした道の駅「雨晴」は、 雨晴観光の新たな観光拠点 として是非立ち寄りたいスポットです。
車で来る際は、無料駐車場に停めることができますし、電車でお越しの方も駅から徒歩5分の場所にあるので便利です。
建物の1階は情報発信コーナー、2階と3階には24時間開放の展望デッキがあり、オーシャンビューの海の景色を眺めることができます。
また2階には地元の特産品や工芸品を取り扱ったお土産店やSNS映えしそうなパフェなどが置いてあるカフェがありますので、休憩の際には立ち寄りたいスポットです。
https://michinoeki-amaharashi.jp/
富山湾といえば、魚介の宝庫として知られています。その中でも氷見は寒ブリが有名な漁港です。
氷見漁港場外市場ひみ番屋街は道の駅として営業していますが、ここに行けば 氷見漁港直送の回転寿司、地元名物の氷見うどんや氷見牛などのグルメを満喫 することができます。
飲食店の他にも、 富山湾でとれる新鮮な魚介や水産加工品、スイーツなどのお土産店も充実 しています。
また施設内には 源泉かけ流しの温泉や無料の足湯 があり、旅で疲れた体を癒すことができます。
展望台からは雨晴海岸と同じく富山湾越しから立山連峰の絶景を楽しむことができる展望台もあります。
https://himi-banya.jp/
富山県射水市にある新湊きっときと市場は、「富山湾の宝石」とも称される白エビをはじめ、ベニズワイガニ、ほたるいか、ブリ、バイガイなど 新湊漁港で獲れた新鮮な海の幸を食べたり、お土産に持ち帰ったりすることができるフィッシャーマンズワーフ です。
館内には朝獲れたての新鮮な魚介類を味わえる海鮮レストランや特産の海産物や地元富山県の特産物などのお土産を豊富に用意しているので、お帰りの際の立ち寄りに最適な施設です。
https://www.info-toyama.com/attractions/80032
海王丸は、 商船学校の練習舟として誕生した帆船 で、現在は1年中展示を行っており、「海の貴婦人」と称される美しい姿をした帆船の姿を見ることができます。また船内の見学もすることができます。
新湊大橋は、富山新港に架かる日本海側最大級の斜張橋 で、総延長はアプローチ部分も含めて3.6km、橋を支える主塔の高さは127m、海上に架かる主橋梁部は600mあります。
ここでのおすすめは、 富山の絶景を楽しめる ところです。
目の前には世界で最も美しい湾クラブ加盟の富山湾と能登半島、内陸には壮大な立山連峰の山々を望むことができ、新湊大橋の白い橋とのコントラストはとても写真映えしますのでおすすめです。
前述した新湊きっときと市場に隣接しているので、合わせて訪れたいスポットです。
https://www.imizu-kanko.jp/sightseeing/418/
https://www.info-toyama.com/attractions/21001
高岡山瑞龍寺は、高岡の開祖である、 加賀前田家2代当主前田利長の菩提寺 です。前田利長公の菩提を弔うために、3代当主の前田利常により建立されました。
立派な総門、山門をくぐると壮大で厳かな空間が広がっていて、加賀百二十万石の財力を如実に示す、北陸を代表する名刹です。
山門、仏殿、法堂が国宝 に指定され、その他の建築物も重要文化財に指定されていますので、見どころたっぷりです。
https://www.zuiryuji.jp/
高岡大仏は、高岡の伝統ある銅器製造技術の粋を集め、30年の歳月をかけて1933年(昭和8年)に建立された大仏で、 奈良の大仏、鎌倉の大仏と合わせて日本三大仏の一つ でもあります。
高さ15.85m、重量65トンとスケールの大きさは訪れた人々を圧倒させます。高岡市を代表するシンボルとして、地元市民からも愛されている大仏です。
https://www.takaoka.or.jp/viewpoint/archives/876
冬の日本海は寒さも厳しく、天候も曇りの日が多いため、観光となるとなかなかおすすめしにくい時期です。
北陸を観光するのであれば、 天候が安定する春から初夏の季節は絶景や旬な魚介類を楽しめる のでおすすめの季節になります。
近年は北陸新幹線も開通し、年々注目度を増してきている北陸地域ですが、富山県は海も山も近く、食と絶景の宝庫です。
雨晴海岸を始めとした絶景スポットを眺めながら、富山湾で採れた新鮮な魚介類を堪能すれば、心も体も癒されること間違いなしです。
今年の春は是非、富山へお出かけしてみてください。
出典・参考
余暇プランナー
元旅行会社勤務で今は山の中の観光施設で働きながら旅ライターを行っています。元々旅行好きで大学も地理学専攻と根っからの地理マニアです。大自然の絶景と寺社仏閣などの歴史建築が大好きで、連休などあればすぐに車中泊で出かけてしまいます。その他登山やランニングなどとにかく家に引きこもっていることが苦手で、常に自然の中で過ごしていることが私の癒しになっています。
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