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高遠城は武田信玄の五男、仁科五郎盛信が城主を務めた由緒ある城で、甲州征伐の際に織田信長の長男、織田信忠と激戦を繰り広げた地でもあります。
1871年の廃藩置県で城は取り壊しとなってしまい、その後は城址公園として現在に至っています。
桜は旧藩士たちが荒れ果ててしまった高遠城址を何とかきれいな公園にしようと、移植したのが始まりといわれています。
城址公園の広大な敷地には固有種である タカトオコヒガンザクラ約1,500本が一斉に咲き誇り、城址公園一帯がピンク色に 染まります。
タカトオコヒガンザクラはソメイヨシノなどに比べて、濃いピンク色で花びらが小ぶりなのが特徴です。
桜の季節には 城址公園から遠く離れた場所でもピンク色に染まった一帯がわかる ほど、スケールの大きな桜の名所で、 青森県の弘前公園、奈良県の吉野山とともに日本三大桜の名所の一つ に数えられています。
4月上旬~4月中旬。
高遠城址公園は 標高が800m と高い場所にあるため、東京などの平地に比べて桜の開花時期が若干遅くなります。
東京で桜が終わっても、 高遠ではこれからが見ごろ となりますので、見学の際は開花時期には注意が必要です。
駐車場は無料駐車場が約2,700台、有料駐車場が約350台あります。
土日などの混雑日はシャトルバスも出ています。詳しくはホームページなどでご確認ください。
https://takato-inacity.jp/2023/access-seasonal_bus
午前8時から午後17時までが通常の見学時間ですが、3分咲きから満開の期間はライトアップも行われるため、 早朝午前6時から午後9時まで 見学できます。
桜の開花宣言の翌日から桜の散り終わりまでの期間は 入場も有料 となります。
大人は500円、小中学生は250円となります。
高遠城の空堀をまたいでいる「桜雲橋(おううんきょう)」は、一番人気の撮影スポットです。観光パンフレットや特集写真でも一番扱われることが多い場所です。
橋から眺める桜の景色が、桜の花の雲のように見える ことから名付けられました。
名前の通り、橋から満開の桜を眺めると、 一面ピンク色の桜の雲の中にいるような感覚 になります。
堀を下りて、下から橋を見上げると、歴史の趣ある橋と桜の景色が見事にマッチしているので、おすすめです。
城址公園の南側に位置する「白兎橋(はくとばし)」は人気の撮影スポットです。
橋の上に立つと、 満開の桜が広がり、その先には残雪の残った中央アルプスの山々を望むことができます。
桜と残雪の山々との風景は、まさに春の訪れを感じさせる景色で、思わず立ち止まって写真を撮影したくなります。
本丸跡の隅に立つ櫓で、以前は城下の人々に時刻を知らせるために太鼓を鳴らしていました。その時報は昭和18年ごろまで続いていたそうです。
現在は建物だけが残っていて、その 歴史ある建物と周辺の桜との景色は、歴史の風情を感じることができる ので、見学や撮影におすすめです。
高遠閣は、城がなくなった後に建てられたもので、観光客の休憩施設として現在も営業を行っています。
昭和11年に帝国ホテルなどを手掛けた伊藤文四郎による設計で、国の有形登録文化財にも指定されています。
入母屋造の和風建築の建物は、桜の景色にとてもマッチしています。
建物内の休憩所からも満開の桜を眺めながら、一息つくことができる ので、是非立ち寄りたいスポットです。
https://bunka.nii.ac.jp/heritages/detail/168232
白山観音は高遠城址公園から少し離れた場所になりますが、是非訪れてほしいスポットです。
公園からは約30分ほど歩くことになる ので、体力に自信がある方におすすめします。
高遠城址の背後にある五郎山の山中にあり、そこから城址公園を見下ろすと、一面に広がる満開の桜を眺めることができます。
周辺の山々はまだ若葉もない分、 城址公園だけピンクの景色が際立って見える ので、感動すること間違いなしです。
https://cmeg.jp/w/castles/3333/pins/13517
高遠城址公園は、「天下第一の桜」「日本三大桜名所」と言うだけあって、満開の季節には全国から多くの観光客が押し寄せるため、 平日休日関わらず大変混雑 します。
特に休日にもなると、公園までの駐車場も満車になり、渋滞も発生します。公園内もまさにすし詰め状態にもなります。
せっかく来たならゆっくり見学したい、駐車場待ちの渋滞に巻き込まれたくないのであれば、まずは 計画的な行動が必要 です。
車で行く場合は、 シャトルバスに乗り換えていくことをおすすめ します。シャトルバスが随時運航しているので利用して向かうのが効率的です。
また中央自動車道で伊那インターを下車するルートは大変混雑しますので、 駒ケ根インターから行くことも渋滞回避のコツ です。
東京方面から行く場合は、諏訪インターを降りて、杖突峠を超えていくルートもあります。少し道幅が狭く、時間はかかりますが、高速料金が安く抑えられますし、伊那インターから行くよりは渋滞は回避できます。
また一番良いのは「朝早く行く」ことです。桜の開花時期は朝6時から営業を開始しています。
朝9時~10時位になると一気に混雑しだすので、 少し早起きして早朝に見学に行くと、スムーズに回ることができるのでおすすめ です。
早起きが苦手な人は大変ですが、良いものを見るためには多少の努力も必要かもしれませんね。
高遠城址公園は、「天下第一の桜」「日本三大桜名所」と呼ばれるだけあって、圧倒的な桜のスケールを感じることができる桜の名所です。
桜の開花時期も標高の高い場所にあるため、 東京などの平地より少し遅めに開花するので、花見の最後に訪れるには最適 とも言えます。
城址公園の中に入れば、360度どこを見渡しても濃いピンク色をしたコヒガンザクラの景色に囲まれていて、本当にピンクの世界の非日常区間を味わうことができるので、 写真撮影やSNS映えすること間違いなし です。
一度行ってみたら、また行ってみたくなるような桜スポットですので、今年の春は是非桜見物に訪れてみてください。
余暇プランナー
元旅行会社勤務で今は山の中の観光施設で働きながら旅ライターを行っています。元々旅行好きで大学も地理学専攻と根っからの地理マニアです。大自然の絶景と寺社仏閣などの歴史建築が大好きで、連休などあればすぐに車中泊で出かけてしまいます。その他登山やランニングなどとにかく家に引きこもっていることが苦手で、常に自然の中で過ごしていることが私の癒しになっています。
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