- 週間ランキング
ドイツはその歴史背景から数多くの城や宮殿が建設されており、それぞれに違う魅力がある城好きにはたまらない国です。観光名所として有名な場所も多いですが、改装や宿泊機能の整備により”古城ホテル”として営業している場所もあります。
観光スポットとして城を見学する場合、城が辿った歴史や集められたコレクションなどの展示を見るのが一般的。しかし、 古城ホテルでは建物そのものの重厚さがよりじっくりと感じられ、そのどれもが個性的 です。ロケーション抜群の絶景ホテルもあれば、おとぎ話のメルヘンな世界観の部屋が再現されている場所もあります。また、宿泊する日の夕食はぜひホテル内のレストランで食べましょう。 クラシックな雰囲気の中でゆっくりと時間をかけて味わうディナータイムは、唯一無二の思い出になる こと間違いなしです。
中世のヨーロッパ貴族の暮らしを部分的に実体験できるのが、古城ホテルならではの魅力と言えるでしょう。
「ブルクホテル・アウフ・シェーンブルク」(Burghotel Auf Schönburg)」は、ライン川中流のオーバーヴェセルにあるブドウ畑の丘の上に建つ古城ホテル。 ドイツで最も美しい城の1つとも言われるシェーンブルク城が基 となっています。築城は12世紀ですが、『レ・ミゼラブル』の著者ヴィクトル・ユゴーが「最も美しい廃墟」と称えたエピソードからもわかるように、廃墟となった歴史を持っています。
全29室の客室は、どれも歴史を感じさせながら快適さも追求した造りとなっているのが特徴。 レストランの窓際の席やテラス席からはライン川が見下ろせ、非常にロマンティックな食事が楽しめる ことでも人気を集める満足度の高い古城ホテルです。
https://www.hotel-schoenburg.com/en/
ドイツの観光街道の1つメルヘン街道沿いにあるのが、「ドルンレッシェンシュロス・サバブルク(Dornroeschenschloss Sababurg)」です。 特に小さな女の子や可愛いものが大好きな人におすすめの古城ホテルで、グリム童話の『いばら姫』やディズニーの『眠れる森の美女』の舞台になったことで知られています。
サバブルク城はカッセルの北にあるラインハルツヴァルト自然公園の真ん中にあり、元々は1334年に建てられた貴族の狩猟用の城館でした。どの部屋も童話に因んだ内装が施されていますが、 おすすめは塔の中にある部屋。 100段の階段を上った先にある部屋で、糸車の針に触れた姫が眠っていたかのように天蓋付きのベッドがあるロマンティックな部屋となっています。
https://hotels.his-j.com/HotelDetail/C8000001.aspx
メルヘン街道沿いで古城ホテルを探すなら、「ホテル・ブルク・トレンデルブルク(Hotel Burg Trendelburg)」もおすすめです。 グリム童話の『ラプンツェル』の舞台となった城で、おとぎ話のような雰囲気が味わえるよう客室の細部に至るまでこだわり抜かれています。
トレンデルブルク城は、1300年以前にカッセルからブレーメンまでの田舎道を守るために建てられ、現在の4つの塔を備える姿となったのは1443年と1456年に起きた火災後の再建によるものです。 物語の舞台となった塔は高さ40m以上あり、展望台からはヘッセン州北部の風景が見渡せます。 新鮮な地元の食材で作られた「中世のロマンティック」を感じさせる料理に加え、城の地下室の奥で造られた美味しいワインが味わえるレストランも魅力的。抜け穴から景色が楽しめる塔の中にあるサウナも、中世の時代を感じられる造りとなっているのでぜひ体験してみてください。
https://www.jtb.co.jp/ovs_htl/detail/search_detail/92672/
豪勢なホテルライフも楽しみたいという方におすすめなのが、5つ星ホテルの「シュロスホテル・クロンベルク(Schlosshotel Kronberg)」 です。最寄り駅からフランクフルトの中心地まで鉄道で約20分と比較的近く、日本との直行便が発着するフランクフルト空港への送迎サービスも利用できます。
城は元々、ヴィクトリア・フリードリヒ皇后の委託により1893年に完成したフリードリヒスホフ城で、1954年以来一流のグランドホテルとして名を馳せています。18ホールのゴルフコースが隣接するため 周囲は美しい緑に囲まれており、内部も豪華な調度品や印象的な絵画コレクションで見応え充分 です。どの客室もかつての帝国時代のエレガントな雰囲気を堪能できる作りになっており、設備もサービスも一流のラインナップです。フランクフルトから日本へ帰国する前日の宿泊先としても便利な古城ホテルですよ。
https://schlosshotel-kronberg.com/en/
「シュロス・シュタインブルク(Schloss Steinburg)」は、ヴュルツブルクにある古城ホテル。 マイン川を見下ろせるブドウ畑の上に建てられており、ヴュルツブルクの歴史的な街並みを一望できる絶景スポット となっています。
シュタインブルクは、元々築城から約10年後に破壊された城塞の跡地に1898年に建てられたレストランでした。ホテルとなったのは1951年で、以降も改修を重ねながら世界中から注目を浴びる古城ホテルとして発展していきます。 全69室の客室にはクラシックでエレガンスな部屋や地中海の要素を取り入れた部屋などがあり、実に優美 です。ホテル内のレストランでは、ドイツを代表する 作家のゲーテが愛したヴュルツブルクの特産品であるフランケンワインも味わえます 。ぜひマリエンベルク要塞やヴュルツブルクの街並みが見渡せるテラス席で、優雅に食事を楽しんでみてください。
https://www.steinburg.com/en/welcome/
「ロマンティックホテル・アウフ・デア・ヴァルトブルク(Romantik Hotel auf der Wartburg)」は、ゲーテ街道沿いにある街アイゼナハにある古城ホテル。 世界遺産ヴァルトブルク城に隣接したホテルで、各部屋に雰囲気の異なるロマンティックな内装が施されています。
ヴァルトブルク城は、1521年から1522年に マルティン・ルターが新約聖書をドイツ語に翻訳した場所として有名な城 です。ワーグナーのオペラ『タンホイザー』の題材となった祝祭の大広間もあり、必見ポイントはたくさんあります。宿泊プランの中には ヴァルトブルク城のガイドツアーがセットプラン もあり、眺望や料理も含め、ヴァルトブルク城の素晴らしさを余すことなく感じられるスポットとしても必見のホテルです。
城といえば外観や内部見学による観光がメインですが、ドイツには宿泊先として利用できるところも多くあります。絶景が楽しめるスポットやおとぎ話に関連したスポットで過ごす優雅な時間は、中世ヨーロッパの貴族の生活が実体験でき、旅の思い出話にもなるでしょう。
この記事を参考にぜひお気に入りの古城ホテルに宿泊して、特別な時間を過ごしてみてください。
https://www.veltra.com/jp/europe/germany/?sid=1554
出典・参考
余暇プランナー
1987年生まれの和歌山県在住のフリーライター、C.Wakisakaと申します。季節の風景・歴史・スイーツが好きで、カメラを持ってよくおでかけしています。関西を中心に一人旅や家族で日帰り旅行をするのが大抵ですが、時には夜行バスを使っての東京への弾丸日帰り旅行も。海外旅行はマカオ・パリ・南ドイツ周遊の経験があり、特にドラクエの雰囲気やメルヘンらしさを感じられるドイツを愛しています。「行ってみたい!」と思える情報を発信できればと思っています。
【ドイツ】まさに貴族の生活体験♪ 一度は泊まってみたい古城ホテル6選