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チケットは有効期限が14日間と1年間の2種類があり、それぞれに1名用とペアで使える2名用があります。 ガイド付きツアーでしか見学できない場所はその料金も含まれているため、1週間しか使わない場合であっても訪れる施設数の合計によっては費用節約が見込めるでしょう。
【チケット料金】
チケットの販売場所は、 対象となっている施設のチケット売り場かオンライン となります。ただし、オンラインで予約しても郵送されるチケットを待つ必要があるため、最初に訪れる場所で購入する方が無難です。現地でもマイナーであるため 「14 days ticket」のように伝えるとスムーズ です。購入時にパスポートの提示を求められる場合がある点に注意しましょう。
購入したチケットの 「Signature」に署名 すれば準備完了です。 有効期限は最初に利用した日からカウント され、 2か所目以降はチケット売り場で提示 すれば無料チケットを発行してもらえます。
どの場所でもチケット売り場に並ぶ必要はあるものの、複数の施設を訪れる予定がある方はコスト削減が見込めるでしょう。
https://www.schloesser.bayern.de/englisch/palace/objects/jahresk.htm
ミュンヘンの郊外にあるニンフェンブルク宮殿(Schloss Nymphenburg)は、 バイエルン王国を治めていたヴィッテルスバッハ家の夏の離宮 として愛されてきました。運河の後ろに左右対称の姿で建つ姿は、まさに「妖精の城」の名に相応しいでしょう。
内部の見どころは、 創設者時代から残るバロック様式の天井画やロココ様式の祝祭の大広間、美人画ギャラリー が挙げられます。特に、美人画ギャラリーはルートヴィヒ2世が愛した美女36人の肖像画が壁面を埋め尽くすように飾られており圧巻です。
運河もある広大な庭園には小さな建物が点在しており、狩猟用の アマリエンブルク(Amalienburg) や宴会場の バーデンブルク(Badenburg) など4か所があります。本城の南側には 馬車博物館(Marstallmuseum) があり、どこを見てもヴィッテルスバッハ家のかつての栄光がわかる人気の観光スポットです。
ミュンヘン・レジデンツ(Residenz München)は、 約4世紀もの間ヴィッテルスバッハ家の邸宅として使用 された歴史を持つ複合施設です。
レジデンツ博物館(Residenzmuseum)の注目ポイントは、複数の様式が混在する数々の豪華な部屋です。ヴィッテルスバッハ家の人々の肖像画がずらりと並ぶ 祖先画ギャラリー と、フレスコ画で埋めつくされた丸天井の アンティクヴァリウム には目を見張るでしょう。また、王家の宝物が展示された 宝物館(Schatzkammer) と、モーツァルトの『イドメネオ』の初演が行われた キュヴィリエ劇場(Cuvilliés-Theater) も必見です。
https://www.schloesser.bayern.de/englisch/palace/objects/mu_res.htm
リンダーホーフ城(Schloss Linderhof)は、 バイエルン王ルートヴィヒ2世によって建造された城のひとつ です。ノイシュヴァンシュタイン城も含め未完成のままで終わってしまった場所もあるなか、唯一完成した城でもあります。
フランスのルイ15世時代のロココ様式で城館は建てられており、小さいと感じる外観の印象とは裏腹に、内部は緻密な装飾や調度品が並ぶ豪華絢爛な空間が広がっています。城館の外に広がる庭園にもいくつかの施設が点在しており、なかでも ヴィーナスの洞窟(Venusgrotte) は必見です。人工の鍾乳洞に当時最先端の色が変えられる電気照明を使って、ワーグナーのオペラ『タンホイザー』の第1幕の舞台を見事に再現しています。
https://www.veltra.com/jp/europe/germany/munich/ctg/163174:163174?sid=1554
ヘレンキームゼー城(Neues Schloss Herrenchiemsee)は、キーム湖にあるヘレン島に ルートヴィヒ2世が建てた最後の城 です。フランスの太陽王ルイ14世に心酔した影響でヴェルサイユ宮殿を模してつくられました。
主要な部屋は19世紀において最高峰の装飾が施され、 鏡の間 は本家ヴェルサイユ以上にきらびやかで壮麗なものに仕上がっています。1886年のルートヴィヒ2世が亡くなったことで建設が中断となりましたが、莫大なお金と情熱が注がれていたことがわかる城です。
城内には ルートヴィヒ2世博物館 が併設されており、肖像画や写真などとともに王の人生への理解を深められます。
また、島内には アウグスティヌス修道院(Augustiner) があり、豪華な内装が施された部屋が現在まで残っているので、余裕があれば訪れてみるとよいでしょう。
https://www.schloesser.bayern.de/englisch/palace/objects/hch_ns.htm
18世紀に権威を振るっていたヴュルツブルク大司教の宮殿であるレジデンツ(Residenz Würzburg)は、 ナポレオンとマリア・テレジアからも称賛 された建物です。 ヨーロッパで最も重要なバロック様式の宮殿のひとつ として認定され、世界遺産に登録されています。
レジデンツは、天才建築家としてたたえられたバルタザール・ノイマンによって設計され、華麗な5つの大広間と300を超える部屋があります。中でも 階段の間 には、ヴェネツィア画家 ティエポロによる一枚画としては世界最大のフレスコ画 が天井に描かれており必見です。階段を上がった先にある 白の間 は、シンプルな印象を受けるもののレースのように繊細な漆喰の装飾が華やかさを添え、奥に続く 皇帝の間 の豪華さを引き立てています。
https://www.schloesser.bayern.de/englisch/palace/objects/wu_res.htm
バイロイト辺境伯歌劇場(Markgräfliches Opernhaus)は、 ヨーロッパに現存する中で最古の歌劇場 でありながら、現在も現役で使われている施設です。 18世紀に建築された当時の貴重な姿を残している ことから世界遺産の登録を受けています。
建設のきっかけとなったのは、ブランデンブルク・バイロイト辺境伯の一人娘の結婚式です。音楽と演劇を愛していた当時の辺境伯妃だったヴィルヘルミーネの希望により、ボックス席のある講堂とステージ一体型の内装をまばゆいほどに金を使い華麗な空間に仕上げています。
また、その荘厳な姿は ワーグナーをバイロイトに腰を落ち着けるほどに魅了 したことでも有名です。 ワーグナーファンの聖地として多くの音楽ファンからも注目されるスポット でもあります。
https://www.schloesser.bayern.de/englisch/palace/objects/bay_oper.htm
城巡りチケットは通常と同じように見学でき、訪れる場所が多いほどその恩恵を受けられます。例えば、ミュンヘンのニンフェンブルク宮殿とレジデンツに他1か所を加えるだけで、14日間チケットの元が取れる計算です。
紹介しなかった場所以外にも利用できる施設はたくさんあるので、ぜひバイエルン州で城巡りをする際にはチケットの利用を検討してみてください。
出典・参考
余暇プランナー
1987年生まれの和歌山県在住のフリーライター、C.Wakisakaと申します。季節の風景・歴史・スイーツが好きで、カメラを持ってよくおでかけしています。関西を中心に一人旅や家族で日帰り旅行をするのが大抵ですが、時には夜行バスを使っての東京への弾丸日帰り旅行も。海外旅行はマカオ・パリ・南ドイツ周遊の経験があり、特にドラクエの雰囲気やメルヘンらしさを感じられるドイツを愛しています。「行ってみたい!」と思える情報を発信できればと思っています。
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