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消費期限が短い豚肉は、気づいたら期限が過ぎてしまうこともありますよね。
「1日くらいなら大丈夫かな?」と思うかもしれませんが、本当に大丈夫なのでしょうか?
今回の記事では「豚肉の消費期限」や「期限切れの豚肉を食べたときの影響や対処法」について、管理栄養士が解説します。
消費期限を過ぎた豚肉は「1日なら大丈夫では?」と思うかもしれませんが、食べないようにしましょう。
消費期限は「過ぎたら食べない方がよい期限」で、傷むのが早い食品に記載される期限です。
「過ぎても食べられる期限」である賞味期限とは異なります。
消費期限を過ぎると、豚肉が傷んだり、食中毒菌が増えたりするなど健康面への影響が考えられます。残念ですが食べずに廃棄しましょう。
消費期限が過ぎても「見た目やにおいが大丈夫だったら食べてもよいのでは?」と思うかもしれませんが、やはりNGです。
豚肉は腐ると見た目やにおいが変化しますが、食中毒菌は増えても見た目に変化を与えないことがほとんどなので、見た目だけで判断できません。
また豚肉が傷んでいるのに気づかずに食べてしまうと、食あたりを起こすことも考えられます。
健康を守るためにも、消費期限は必ず守るようにしましょう。
冷蔵庫のチルド室で保存していても、消費期限を過ぎたものは食べられません。
チルド室は温度が低く、豚肉の鮮度をキープしながら保存するのに適していますが、消費期限を延ばせるわけではありません。
長く保存したい場合は冷凍すると2~3週間は保存できるため、冷凍保存するようにしましょう。
豚肉は消費期限を過ぎたら食べない方がよいのですが、日数によりどう変化するか知っておきましょう。
1日・2日消費期限が過ぎた場合は、見た目やにおいに変化がみられないかもしれませんが、やはり食べるのは控えましょう。
もし食べた際に、酸っぱさや臭みの強さなどの違和感を覚えた場合は、食べるのを止めるようにしてください。
3日・4日・5日ほど消費期限が過ぎると、見た目やにおいに変化がみられる場合があります。
腐敗臭やツンとしたにおいがしたり、灰色っぽく変色したりするため、食べずに廃棄するようにしましょう。
1週間消費期限が過ぎると、大きな変化がみられるようになってきます。
においを強く感じたり、ぬめぬめしたりするなど、絶対に食べてはいけない状態になります。これも必ず処分するようにしましょう。
豚肉の保存状態がよくないと、消費期限より前に傷むことがあるため、豚肉が傷んだサインを知っておきましょう。
豚肉が傷んだサインは下記があります。
・弾力がない
・汁が出ている
・粘り気がある
・灰色や緑色のようになる
・腐敗臭やツンとしたにおいがする
例えば冷蔵庫の温度が高くなっていたり、室温で放置したりしていると、傷むのが早くなってしまいます。
豚肉を調理する前に、傷んだサインがないか忘れずにチェックして、安全に豚肉を食べましょう。
もし消費期限を過ぎた豚肉をうっかり食べてしまった場合、どのような影響があるのでしょうか。対処法とあわせて解説します。
消費期限を過ぎた豚肉を食べてしまった場合、下痢やおう吐、発熱などの症状を引き起こすことがあります。
症状の程度は人によって異なり、また必ずしも症状が出るとは限りません。
抵抗力の低い子ども、高齢者、妊婦、体調不良の方は症状が重くなることがあるため、体調の変化に注意しましょう。
消費期限を過ぎた豚肉を食べても必ず症状が出るわけではないため、体調に変わりがないかしばらく様子を見ましょう。
症状が出る時間は原因菌の種類によって異なるため、食後すぐに症状が出る場合もあれば、2~5日経ってから症状が出る場合もあります。
もし、吐き気やおう吐、下痢などの症状があらわれた場合は、脱水症状を起こさないようしっかりと水分補給を行います。必要に応じて医療機関の受診を検討しましょう。
豚肉は消費期限を過ぎたら食べられなくなるため、過ぎる前に適切に保存してムダなく使い切りましょう。
長持ちさせるなら、冷凍保存がおすすめです。消費期限を2~3週間ほど延ばせるため、安心して使い切れます。
消費期限ぎりぎりに冷凍するより、早めに冷凍する方が新鮮さをキープでき、おいしく保存できます。
こちらの記事で豚肉の冷凍保存のコツを紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
【豚肉の冷凍保存方法】保存期間や解凍のコツを“管理栄養士”が解説します
さまざまなメニューに使いやすく、節約にも活躍してくれる豚肉。 まとめて買ったり余ったりしたときは冷凍が便利ですが、どのように冷凍するとよいのでしょうか? 鮮度を保つコツや、上手な解凍方法を知り、冷凍保存を上手に活用しましょう! 今回の記事では「豚肉の冷凍保存方法」について、管理栄養士が解説します。
今回の記事では「豚肉の消費期限」について、管理栄養士が解説しました。
豚肉の消費期限は、守らなければ健康に悪影響を与える恐れがあるため、期限が過ぎる前に食べ切るようにしましょう。
消費期限に関わらず、豚肉は傷みやすい食べ物なので、見た目やにおい、味をチェックして食べるようにしてくださいね。
余ったときは早めに冷凍保存を活用して、ムダなく使い切りましょう。
消費期限が近づいた豚肉を消費したいときに役立つ、おいしいレシピを2つ紹介します。
豚こまで作る生姜焼きは、薄力粉をまぶしているためしっとりしていて食べやすいレシピです。しっかり加熱すると2~3日は日持ちするため、作り置きしてもOKです。
豚こま生姜焼き
豚こま切れ肉、玉ねぎ、薄力粉、○しょうゆ、○みりん、○しょうがすりおろし、サラダ油
調理時間:10分
豚肉と白菜があれば作れるシンプルなレシピなので、サッと作れて豚肉を消費したいときにもぴったり。しょうがが効いた「あん」が絡んだ絶品レシピです。
豚肉と白菜のとろとろあんかけ
豚こま切れ肉、白菜、○鶏ガラスープの素(顆粒)、○しょうゆ、○酒、○しょうがチューブ、●片栗粉、●水、塩・こしょう、ごま油
調理時間:10分