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「なんだかお部屋がホコリっぽい。わりと頻繁に掃除機がけしてるのに〜。」
「あれ?ちょっと見ない間に、四隅にふわふわのホコリが......!」
そんな経験はありませんか?なぜ、ホコリはすぐに溜まるのでしょう。
お家の中にホコリが溜まるには、実はいくつか理由があるのです。
今回の記事では、お掃除のプロが「お部屋にホコリが溜まる原因と対策」や「ホコリ掃除の正しい手順」について解説します。
一見きれいに見えるお部屋でも、目に見えないホコリは漂っています。
身の回りのあらゆるものがホコリの原因となるため、完全になくすことは至難の業なのです。
空中に浮遊しているホコリが地面に積もるのは、人がお家にいない時間帯。
床をきれいに掃除したと思っていても、誰もいないお家の中で少しずつホコリが積もっています。
掃除してもすぐにホコリが気になるのは、そういうワケなのです。
また、お掃除しにくいところなどに溜まったホコリが、室内で循環している場合もあります。
ホコリの大部分、それは、紙や布から出る繊維のくずです。
そのため、布もの家具や古い雑誌・新聞があるお部屋では、より多くのホコリが溜まります。
お家の中の全ての場所でホコリは発生します。
中でも、布製品が多く置いてあるお部屋や収納内には特にホコリが溜まりやすいです。
また、冷蔵庫など大型家電の裏側や、ケーブルやコード類が集まる箇所も同様です。
コンセントとプラグの間に溜まったホコリが空気中の湿気を吸収すると、漏電して発火することもあります(トラッキング現象)。
快適な暮らしのため、ホコリ掃除と対策は非常に重要。
お家のホコリをゼロにすることは困難ですが、大幅に減らし清潔にすることはできます。
正しい手順や掃除方法を解説します。
ホコリ掃除は正しい手順で行うことが重要。気を付けるべきポイントは次の通りです。
室内に舞うホコリが、床の上におりている時間帯にお掃除しましょう。
朝や帰宅後などの時間帯が、ホコリ掃除のゴールデンタイムです。
空気の通り道を作るため、窓を2か所開けて換気をしながら掃除しましょう。
窓が1つしかない場合は、換気扇を活用したり玄関のドアを少し開けておくだけでもOK。
ただし、床掃除だけを行いたい場合は、ホコリが舞い上がらないように閉め切ってお掃除するでもOKです。
アレルギー体質の方はマスクやメガネを着用してお掃除するとよいでしょう。
いきなり掃除機をかけたり、水拭きをするのはNG!
掃除機の排気でホコリが舞い上がったり、水分でホコリが貼り付いて作業しにくくなるためです。
基本は、ドライシートやハンディモップ、軍手、雑巾での乾拭きからスタートしましょう。
ほうきを使用する際は、掃く動作を小さめにし、極力、ホコリの舞い上がりを防ぎましょう。
乾拭きで取れないベタつきのあるホコリは、アルコールスプレーや洗剤などを活用するのも良いでしょう。
その場合、容器裏側の使用方法・注意書きを読んで素材にあったものを使用してください。
ホコリが分厚く積もっている場合などは、アルコールスプレーなどを活用するのも良いでしょう。
その場合、製品の注意書きを読んで素材にあったものを使用してください。
お掃除の基本は、「上から下へ」「高い場所から低い場所へ」です。
エアコンや照明など、高い場所にある部分からお掃除していきましょう。
最後の仕上げに掃除機を使うと、より清潔さを保てます。
その際は、掃除機から出る排気の方向を気を付けてください。
使用後のハンディモップなどについたホコリも、掃除機できっちり吸い取っておきましょう。
室内に舞い戻るホコリを、少なくすることができます。
続いて、場所別の掃除方法を解説します。
高所にある照明を掃除する場合、必ず高さに合わせた台や脚立を使いましょう。
取り外せるタイプの傘なら、平らな床でお掃除できて安心・安全ですね。
ドライシートや軍手の活用で、細かな形状に合わせてホコリを拭き取れます。
キッチン近くの照明の傘には、水分や油分も多く含まれています。
油分が取りきれずベタつくときは、浴室に作業場所を移し、中性洗剤+スポンジで優しく擦ってみてください。
キッチン用アルコールでの拭き掃除も簡単ですよ。
吹き抜けや天井・階段の踊り場など、高くて脚立を設置できない場所の掃除には、高所用モップを使うとよいでしょう。
収納家具と壁の隙間や天板・ソファの隙間は、ホコリが溜まる定番の場所。
空気の流れも少なく、湿気もまた溜まりやすくなっています。
上から下へを意識し、掃除していきましょう。
仕上げは「水拭き」からの「乾拭き」です。
水気が合わない素材の場合は、家具の取り扱い説明書で掃除方法を確認してください。
布張りソファなどは、こまめにホコリを取り除けるように、カーペットクリーナーをそばに置いておくとよいでしょう。
静電気により、ホコリを吸着してしまう電化製品は、ハンディモップが大活躍です。
ドライシートや使わなくなったストッキングでも簡単に除去できます。
極力水気を避けたい箇所ですが、モップで取りきれない固くなったホコリは、固くしぼった雑巾を使ってみてくださいね。
もちろん仕上げは乾拭きです。
床掃除はなるべく最後にするとよいでしょう。
まずは、排気でホコリが舞わないよう方向に気を付けつつ、最初にサッと掃除機をかけてください。
クッションフロアや木・タイル素材の床の場合、
・床用ワイパー+ドライシート
・雑巾
・マイクロファイバークロス(またはほうき)
などを使います。
ザラザラした素材の床は、ドライシートや雑巾の使用でさらに繊維が付着する可能性もあります。
気になる場合は、初めからマイクロファイバークロスを固しぼりしたもので拭き掃除してみてください。
ほうき使用の際は、ホコリの舞い上がりがないよう動作を小さめにして、丁寧に掃いていきましょう。
基本的には、「乾拭き→水拭き→再度乾拭き」の順番です。
床の汚れや黒ずみが気になる場合は、水拭きの前に、雑巾に中性洗剤を薄めた水を含ませ固しぼりしてから拭いてみてください。ベタつきや黒ずみが解消されますよ。
カーペットやマットは、繊維の奥にホコリが溜まっています。
力任せに掃除機をかけてしまうと、繊維が切れて、さらにホコリが増えることも。
ゆっくり丁寧に、素材に合わせてパワーを変えて、掃除機がけをしていきましょう。
普段のちょっとした心がけや準備で、ホコリの発生を防ぐことができます。
これは、お掃除の現場で体験したことです。
空気清浄機数台を常時ONにしているお住まいでは、綿状のホコリを見ることはありませんでした。
室内の空気が、常に循環しているためです。
筆者も、自宅キッチンの換気扇は24時間つけっぱなしです。
スペースの問題で空気清浄機を置けないお部屋では、毎日換気をするだけでかなり違います。
その際、床用ワイパーでささっと壁や床のホコリを集めたあとに窓を開けると、ホコリの舞い上がりが少なくて済みます。
ホコリ掃除の最大の味方、空気清浄機。
フィルターは1ヶ月に1度程度はお掃除するようにしましょう。
ぬいぐるみやキャラクターグッズに写真立てなどの雑貨は、できるだけガラス扉がある収納家具におさめましょう。
むき身のまま置いてあると、その分ホコリが溜まりやすくなります。
扉付き家具がない場合は、透明のプラケースに入れ、サッとホコリ取りできる状態にするのがベターです。
お掃除道具をわざわざ収納から出すのは、意外に面倒なもの。
テレビや洗濯機などの大型家電のそばには、それぞれ小さめのモップの置き場所を作ってみましょう。
何かを待つ間、何かをするついでの、「ついで掃除」がきっと捗りますよ。
ケーブルやコード回りに溜まるホコリも、段違いに減っていくことでしょう。
雑誌類をはじめ、カーペットやマットなどの布もの家具は、なるべく減らすようにしてみましょう。
読まない雑誌や新聞はホコリの元。こまめに処分しましょう。
季節家電は出しっぱなしにせず、シーズンが過ぎたらきちんと掃除して収納に入れてください。
カーペットやマットなど布もの家具は、本当に必要な場所のみ設置するようにしましょう。
「モノを減らす」ことは、非常に有効なホコリ対策の1つです。
今回の記事では、「お部屋にホコリがたまる原因と対策〜ホコリ掃除の手順を知り空間をすっきりさせる!」について解説しました。
ホコリの大部分は、布製品や紙の繊維のくず。ダニやウィルスの温床にもなってしまいます。
お部屋を快適に保ち健康を管理するため、また漏電などの事故を起こさないためにも、ホコリ掃除は大切です。
お掃除に向いている時間帯や手順を把握して、普段からできることをコツコツ作業してみましょう。