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食欲不振やだるさなどの症状が特徴である夏バテ。それ以外にもさまざまな症状が知られています。
今感じている不調が夏バテによるものかどうかわからない方は、一度セルフチェックしてみましょう。
今回の記事では、「夏バテの症状の例や対策」について管理栄養士が解説します。
注意したい熱中症との違いも解説しますので、参考にしてくださいね。
まずは夏バテの主な症状を紹介します。あてはまる症状があるかどうか、チェックしてみましょう。
【夏バテの症状セルフチェック】
・食欲不振
・胃もたれ
・吐き気
・疲れがとれない
・頭がぼーっとする
・身体が重い、だるい
・眠れない、眠りが浅い
人によっては頭痛などの症状がみられることもあり、症状は多岐にわたります。
あくまで一例ではありますが、続いて紹介する「夏バテの原因」もあわせて確認してみてください。
夏バテの症状には当てはまるものの、本当に夏バテなのかどうか判断しにくい場合もあるかと思います。
夏バテの原因として考えられるものを以下にあげますので、夏バテの判断材料にしてみてください。
【夏バテの原因】
・冷房の設定温度が寒く感じるほど低い
・気温の高い屋外で作業をすることがある
・アイスやキンキンに冷えた飲み物を毎日とっている
・朝ご飯を食べない、食事が偏っている
・睡眠不足が続いている
これらに当てはまるものがあれば、夏バテが疑われます。
のちほど夏バテ対策もお伝えしますので、ぜひ生活習慣や環境の見直しを行いましょう。
ただし、夏バテに似た症状のある病気などもあり、夏バテ以外の原因が潜んでいることがあります。次の項目も必ず確認してください。
熱中症と夏バテは、症状が一部似ているものがあります。熱中症が疑われる場合は早急な対応が必要です。
【熱中症と夏バテの症状の比較】
とくに「中等症」の症状である頭痛や倦怠感は、夏バテの症状と似ています。
中等症以上になると医療機関の受診が必要とされており、注意したい症状です。
区別がつきにくいかもしれませんが、症状に違和感のあるときやほかの熱中症の症状がみられるときは、体表面を冷やす、経口補水液等で水分補給を行うなどすみやかに対応しましょう。
自力で水分補給できない場合や、水分補給しても症状がよくならない場合は医療機関を受診してください。
単なる夏バテであれば、時間の経過とともに改善がみられることが多いのですが、不調が続く場合は別の原因が考えられる場合もあります。
たとえば精神的な不調や胃腸の病気など、さまざまなケースが考えられます。
なかなか改善がみられない場合や、症状に違和感のある場合は医療機関の受診を検討した方が良いでしょう。
つらい夏バテの症状は、一刻も早く治したいですよね。
今日からできる対策をいくつかご紹介します。夏バテ予防や、悪化防止対策としても有効です。ぜひ参考にしてください。
1日3食、身体を回復させるためにしっかり栄養を摂りましょう。
暑さによって食欲が減ると、朝ご飯を抜いたり食事が偏ったりするかもしれません。
これでは栄養不足となり、夏バテを悪化させる原因となります。
たとえば、食欲がない朝食は、バナナやヨーグルトなどの手軽なもの、塩分補給もできる味噌汁などの簡単なものでもOKです。
また、昼食や夕食は、「麺だけ」「パンだけ」などの主食に偏らないよう、野菜やたんぱく源の摂取も大切です。
湯船につかることで、自律神経を整えてくれることが知られています。
暑い時期はシャワーで済ませる方も多いかもしれませんが、暑さで疲れた身体を癒すためにも湯船につかってみましょう。
湯温を38~39℃と低めに設定すると、熱さでのぼせにくくなりますよ。
夏は気付かないうちに疲れがたまりやすいものです。睡眠時間は十分に確保し、しっかり休養しましょう。
暑さで寝苦しい状態では、睡眠の質が低下することがあります。冷房を活用し、快適な環境で眠れるようにしましょう。
冷房による身体の冷えや、外気温との差により夏バテを悪化させてしまいます。
理想的な室温は28℃といわれています。冷房の設定温度を極端に低くしている場合は見直しましょう。
もしオフィスの冷房の調整が難しい場合は、カーディガンを羽織るなど衣服で調整してみてください。
今回の記事では、「夏バテの症状の例や対策」について管理栄養士が解説しました。
夏バテの症状は、食欲不振などの胃腸の症状から、疲労感や倦怠感などの症状まで、人によってさまざまです。
夏バテが疑われる場合は早めに対策をして、つらい症状を少しでも早く改善させてくださいね。