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円安や様々な値上がりなど、家計に直接影響する「お金の問題」。世の中的な流れから、貯金だけでは不安で「資産運用」について考える人が急激に増えてきています。
そして、資産運用を検討すると「投資信託」という言葉を耳にする機会が多くありませんか?
初心者は投資信託がおすすめという話題は聞くものの「投資信託って…何?」と思っている方も少なくないことでしょう。
そこで今回の記事では「投資信託とは?」ということについて、3級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)が分かりやすく解説します。
これから資産運用を始めようとしている人はもちろん、なんとなく積立を始めたもののよく分からないという方は、ぜひ最後までお読みください。
この記事を読むことで「投資信託とは」ということを説明できるようになりますよ。
資産運用の初心者におすすめな「投資信託」について解説します。
投資信託とは、投資をする人から集めたお金をひとつにまとめ、大きな資金として運用の専門家が株式や債券などに投資・運用する金融商品です。
そして、その運用の成果が投資額に応じて分配されるので、投資をした人はリターン(収益)として受け取ります。
定期預金のような感覚で毎月小額からスタートできることもあり、投資の初心者でもハードルが低く比較的始めやすいといわれています。
また、投資信託に興味が出てくると「ファンド」という言葉も同時によく目にしませんか?
ファンドとは、金融業界では「投資のために集めた資金」を意味しますので、言葉が違うだけで意味はほぼ同じになります。
なお、投資信託の商品名には「〇〇ファンド」のように、ファンドという単語が多く使われています。
投資信託の仕組みを簡単に説明すると、以下のようになっています。
・投資したい人に金融商品として売ることで代金を集める
・集めたお金を一つの大きな資金にして投資する
(投資信託運用会社の専門家が投資先を選定)
・国内外のさまざまな投資対象に分散投資でリスクを抑える
・運用の成果を運用会社が集めて、購入代金に応じて購入者に分配する
購入金額は会社や商品によって異なりますが、中には100円から投資できるものや、貯めたポイントで購入することもできます。
一般的な購入金額は10,000円が目安のようですが、1,000円というお小遣い程度の金額で始めることもできるので、人気があります。
資産運用を考えた時、貯蓄型保険などの保険商品を考える方も多いですよね。
たとえば、終身保険や養老保険、個人年金保険といわれるタイプの保険ですね。
貯蓄型保険も顧客から保険料を集めて資金にし、保険会社が運用しているのですが、手数料が高く、尚且つ保険要素も入ることから、純粋に資産運用として選ぶにはおすすめできません。
また、銀行の窓口で扱っている投資信託の商品もおすすめできません。理由は、手数料が高いからです。
銀行にも手数料が安価な金融商品もありますが、ほとんどの場合は手数料が割高な商品をすすめてきます。
そのため、手数料が無料、または比較的安価なネット証券からご自身で購入することをおすすめします。
手数料を安く抑えれば、その分を運用に回すことができますね。
小さなことですが、長期的にみると大きく差が開くので、商品の手数料は見逃さずチェックしましょう。
投資信託の特徴について説明します。
これから投資を始めようと考える初心者が、自分で投資先を選び運用していくことは至難の業です。
しかし、投資信託なら、投資のプロである運用会社が代わりに運用してくれます。
そのため、自分で投資先を選ぶ必要はありません。
現時点で投資に詳しくなくても問題ありません。また、極論を言うと、新たに勉強しなくても運用していくことは可能なのです。
ひとつの国や会社に集中投資をするのではなく、幅広く分散して投資をすることができるので、リスクも分散することができます。
例えば、投資対象Aが暴落してしまった場合でも、BCD…と無数にあるほかの投資対象が好成績を出していれば、全体でみると上昇していることもあります。
そのため、安心して運用できるのです。堅実にコツコツと、長期に渡って積み立てていきましょう。
投資信託にはたくさんのメリットがある反面、もちろんデメリットがあります。
大切な資産を運用するのですから、しっかりとメリット・デメリットを理解・把握してから運用するようにしたいですね。
投資信託の最大のメリットは、誰でも気軽に始められることです。
「大きな資金」を必要とせず、小額からコツコツと毎月積み立て貯金をするように続けることができるので、誰にでも簡単に始められます。
そして、預貯金の利息よりも大きな配当を受けられる可能性があります。
もちろん、投資信託には元本保証がないため元本割れを起こす可能性もありますが、歴史的にみると右肩上がりの結果を出している商品が多いのです。
さらには、長期運用で時間を味方に付けてカバーし、元本割れリスクを抑えることができます。
投資信託のデメリットは、元本保証がないことです。
他の金融商品にもいえることですが、購入した価格よりも値下がりして、元本割れになる可能性があります。
しかしながら、「長期投資」や「分散投資」することでリスク軽減に期待できるので、過度に恐れる必要はないでしょう。
メリットでも説明しましたが、長期的な視点で見れば投資信託は右肩上がりに成長していく可能性が高い金融商品です。
一時的な上昇や下落に一喜一憂する商品ではないため、必要以上にデメリットを怖がることはありません。
資産運用初心者には、積立のインデックス投資がおすすめです。
インデックス投資とは、「市場の値動きを示す指数(インデックス)」の値動きに連動をめざす投資手法のこと。
以下の指数はニュースなどで聞き覚えがあるのではないでしょうか?
・日本株式:日経平均株価(日経225、日経平均)、東証株価指数(TOPIX)
・米国株式:NYダウ(ダウ平均株価)、S&P500指数、ナスダック総合指数
積立インデックスの商品には、株式型の中でも国内・全世界・先進国・新興国などがあり、さらに、バランス型やアクティブ型と呼ばれるものがあります。
上記の通り、数ある投資信託の積立インデックス商品から、何を選べばよいのか悩んでしまいますよね。
その場合、下記指標に連動した商品をおすすめします。
・全世界株式
・米国株式
・S&P500
上記がおすすめな理由は、長期的にみるとほぼ確実に成長が見込める市場に連動しているからです。
【全世界株式】
全世界株式は、文字通り世界中の株式に投資する商品です。
全世界株式のファンドをひとつ購入するだけで、世界中の企業に投資できます。
世界中にリスクが分散されているため、リスク回避ができるのです。
【米国株式】
米国株式は、米国の証券取引所に上場している株式のことです。
米国株式市場は、好パフォーマンスの実績があります。もちろん、短期間で見れば下がる時もありましたが、 長期で見れば右肩上がりの好成績が窺えます。
【S&P500】
米国の代表的な株価指数であるS&P500は、GAFA(米国のIT関連企業大手4社の頭文字)を中心とした代表的な500銘柄の平均を指数化したものです。
そのため、S&P500に連動するファンドに投資すれば、アメリカの主要企業500社へ投資していることと同じ効果が期待できるのです。
資産運用をするなら、よりお得に賢くお金を増やしたいと思いますよね。
国が「NISA」や「iDeCo」といった資産運用の制度を整え、非課税枠などを設けています。
これらの制度を活用し、資産運用にかかる税金を減らすことができれば、より効率的にお金を増やすことができます。
積立の投資信託でもこれらの制度が活用できることがあるので、よりお得に資産運用をしていきたい方はぜひこういった制度も調べてみてくださいね。
今回の記事では「投資信託とは?」ということについて、3級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP)が分かりやすく解説しました。
資産運用をこれから始めようと思っている投資初心者にはピッタリの投資信託。
誰でも気軽に始められるから、少しでも早く始めた人がより多く資産を増やすことができます。
まずは、分からないことをなくし、一歩踏み出してスタートすることが重要です。
教育費や将来の老後資金、家計などの不安を払拭することで、豊かな暮らしを叶えましょう。