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夏祭りや花火大会で浴衣を着たから、クリーニングに出さなきゃ!と思っている方が多いと思います。
しかし、忙しくてついつい忘れがち……
そんな時は、ご家庭で洗濯しちゃいましょう。そう!浴衣はご家庭でも洗濯できるのです。
お家で洗濯できるのであれば、クリーニング代がかからなくていいですね。
今回の記事では、きものコンサルタントの資格を持つ筆者が「浴衣をお家で洗う方法」をご紹介します。
図解を交えつつ、簡単な洗濯でキレイに仕上がる方法を解説していくので、 ぜひ試してみてください。
浴衣をご家庭で洗濯できるかどうかのポイントは、浴衣の素材にあります。
なので、ご自身の浴衣がご家庭で洗濯できる素材なのかを確認しましょう。
浴衣の洗濯表示で確認することができます。
ちなみに、浴衣は綿素材で作られているものが多いのですが、最近は麻やポリエステル混で作られているものもあります。
綿・麻・ポリエステル材でできた浴衣のほとんどはご家庭で洗濯できるのですが、加工などにより「水洗いNG」の場合があるため、洗濯表示は必ず確認してください。
お持ちの浴衣についている洗濯表示を確認しましょう。
洗濯表示で「家庭洗濯NG」とあれば、ご家庭で洗濯することができませんので、クリーニング店にお任せしてください。
しかし、それ以外の洗濯表示であれば、ご家庭での洗濯が可能です。
また、呉服店などでお仕立てした浴衣には洗濯表示がついていない場合があります。
素材によりますが、浴衣に使われる従来の綿素材であれば、ご家庭で洗濯はできます。
しかし、洗濯表示がない場合は、あくまでも自己責任で洗濯を行ってください。
浴衣の素材や色によっては色落ちします。そのため、色落ちチェックをおすすめします。
浴衣の目立たないところに洗剤の原液をつけ、5分後に白い布でおさえて色がつくようなら色落ちに要注意です。
浴衣の白地に色が移る場合や他の洗濯ものに色が移る場合があります。
色落ちの可能性がある場合は、手洗いまたはクリーニング店にお持ちになることをおすすめします。
着用時の化粧移りや食べこぼし、泥はねなどがありましたら、洗濯前に処理をしましょう。
洗剤の原液や部分洗い洗剤を使ったり、つまみ洗いをしたり。
漂白剤を使える素材であれば、漂白剤を用いるのもいいですね。その際は、必ず洗濯表示を確認してください。
浴衣についた汚れは、なるべくすぐに汚れ落としをすることをおすすめします。
浴衣をご家庭で洗濯する際は、下記のグッズをそろえると便利です。
・中性洗剤
・柔軟剤
・洗濯ノリ(パリッと仕上げたいとき)
・大きめの洗濯ネット(洗濯機を使用の場合)
・和装ハンガーもしくは物干し竿
・バスタオル(2枚くらい)
上記のグッズをチェックしてみてください。
また、和装ハンガーの入手が難しいようであれば、ご家庭にあるものや100円ショップで手に入るもので、代用することができます。ぜひ試してみてください。
浴衣をご家庭で洗濯する際、注意したいポイントは以下の3点です。
・洗濯機で洗う場合は、洗濯ネットに入れて洗う
・色落ちする素材なのかを確認
・脱水は短めに
順番に説明していきます。
型崩れやシワを防ぐために、袖や裾を合わせてたたみ、大きめの洗濯ネットに入れて洗います。
この時、たたまずに丸めた状態で洗濯ネットに入れると型崩れやシワの原因になりますので注意してください。
色落ちしやすい浴衣の場合は、長く水に浸けていると染色が溶け出して色移りしやすいので、サッと手早く手洗いするのがおすすめです。
脱水は30秒から1分を目安にかけてください。長く脱水するとシワの原因になります。
脱水が少なく、水が滴り落ちるようなら、バスタオルで挟んで水分を取りましょう。
浴衣を家庭で洗濯した場合、洗濯後の干し方やたたみ方がわからなくて、悩みますよね。
ちょっとしたコツで簡単に干すことができ、たたむことができるので、心配しなくても大丈夫です。
図解でわかりやすく説明しますので、一緒にたたんでみましょう。
脱水後はすぐに浴衣を取り出して干します。
ネットから外し、パンパンとたたいてシワを伸ばしましょう。
色あせ防止のために、陰干しをします。陰干しとは、直射日光の当たらない、日陰で干す方法です。
日が当たらないなら、屋外でも室内でも陰干しになります。
きれいにたたんでしまっておけば、シワにならずに来年もすぐに着ることができます。
でも、浴衣のたたみ方って難しそうですよね?しかし、たたみ方がわからなくても大丈夫です。
上記の図解に沿ってたためば、初めての方でもきれいにたためます。
浴衣は直線的に縫われており、縫い目に沿ってたたむので、簡単にたたむことができるのです。
浴衣の保管方法は、着物専門の包み紙で「たとう紙(たとうし)」というものがあるのですが、もし手元にあるのなら、たとう紙に包んで保管するとよいでしょう。
もし、たとう紙がないのなら、ネット通販で購入することもできますが、ほかの衣類同様にしまっても問題ありません。
なぜなら、浴衣の素材の多くは綿や麻、ポリエステルなどでできており、私たちが普段着ている洋服と大差ないからです。
また、浴衣を保管する際は、「虫干し」をするとよいとされています。
「虫干し」とは、年に数回着物(浴衣)をタンスから出して風通りの良い場所に干すことで、害虫や湿気から着物(浴衣)を守り、カビや変色、色あせを防ぐことです。
虫干しをする際は、天気の良い日が続いたカラッと晴れた日におこなうとよいでしょう。
今回の記事では、きものコンサルタントの資格を持つ筆者が「浴衣をお家で洗う方法」をご紹介しました。
価格が手ごろになり、誰しもが楽しめるアイテムになった浴衣。浴衣を着ることで、夏祭りや花火大会が一層華やかなものになります。
最近の浴衣は色柄やデザインも豊富なので、お祭りだけでなく街着としても重宝しますね。
家庭で洗濯が簡単にできるので、気軽に着て、気軽に洗って、好きな時にたくさん楽しんでください。