- 週間ランキング
厚生労働省のデータによると、日本人の約29.8%が悩んでいるといわれる花粉症。
つらい花粉症シーズンでは、洗濯物の花粉対策に頭を悩ませる方も多いでしょう。
「外干ししたいけど花粉が……でも室内干しだと臭いが気になる……」そんな悩みを抱えていませんか?
そこで今回の記事では、家事・お掃除のプロが「つらい花粉症シーズン洗濯物の花粉対策」をご紹介します。
ちょっとした工夫をすることで花粉の付着を半減させたり、いやな生乾き臭を防げたりします。この記事を約5分読むことで、花粉症シーズンの最適な洗濯方法が分かるようになります。どうか最後までお読みくださいね。
花粉症シーズンは、洗濯物に付いた花粉を室内に持ち込んでしまうことで、つらい鼻炎症状が出てしまうことがあります。
つらい花粉症の症状を少しでも軽減させるため、洗濯には工夫が必要です。衣類に付着する花粉を減少させる方法をご紹介していきましょう。
衣類に発生する静電気には、花粉を引き寄せる効果があります。
静電気の発生を抑えるため、柔軟剤を使いましょう。柔軟剤には、衣類をやわらかくしたり香り付けしたりするほか、静電気の発生を抑える効果もあります。
花粉対策用の柔軟剤もあるので、お好みの香りなど含め、お気に入りの一品を探してみてください。
花粉が飛びやすい天気や時間があるのをご存知ですか?洗濯物を干すときには、花粉の付着を少しでも減らすために、しっかり把握しておくことが大切です。
花粉が少ない時間帯や天気については、当記事の後半で詳しく解説していきます。
花粉の季節では、洗濯物への花粉付着を防ぐために室内干しにすることが一番です。
洗濯物を花粉が舞っている外気にさらさないことで、そもそも花粉の付着を防ぐことができます。
大前提、「花粉の季節は室内干しにする」ことをおすすめします。
花粉の季節は洗濯物を室内干しすることがベストですが、その場合、生乾き臭が気になる方も多いことでしょう。
室内干しをする際にはどのようなことに気を付けるべきでしょうか。
生乾き臭が発生する原因は、洗濯物に付いた雑菌です。
汚れが落ち切っていない場合、汚れが餌となり雑菌が繁殖し、臭いの原因となります。また、洗濯機に付着してるカビなどが洗濯物に移り、臭いの元になることも。
ほかにも、雑菌は湿気を好むので、乾ききらない状態が続くことで繁殖しやすい環境となり、生乾き臭が発生します。
ここでは、生乾き臭をなるべく防ぐ方法を紹介します。
洗濯機の中は湿気がたまりやすいので、表面は綺麗に見えても、目の届かない裏側にはカビが発生していることがあります。洗濯が終わったら洗濯機の蓋を開けて、できるだけ洗濯槽の中を乾燥させておきましょう。
また、黒カビなどの対策として、1〜2ヶ月に1回は専用のクリーナーを使い洗濯槽内の掃除をしましょう。
洗浄力や除菌抗菌効果が高い洗剤を選ぶことも、生乾き臭を抑える方法の1つです。
室内干しが多い季節は、室内干しに特化した洗剤を選ぶことをおすすめします。
すすぎの際にクエン酸を使うことで、生乾き臭を予防できます。
洗濯で落ち切らなかった汗汚れや洗剤残りなどは、アルカリ性の汚れが多くあります。そこに酸性であるクエン酸を使うことで、中和して落としやすくする効果があるのです。
また、抗菌作用や繊維をやわらかく仕上げる効果、静電気防止効果もあるので、柔軟剤の代わりに使用するも◎。柔軟剤ほど強力な効果は期待できませんが、ナチュラルクリーナーなのでお肌への刺激などが気になる方には特におすすめです。
すすぎの段階で、水が透明になってから使いましょう。水30リットルに対して小さじ1杯程度が目安量です。
洗濯物を干す場所や干し方を工夫することも、生乾き臭の防止に有効です。
日当たりの良い場所やエアコンの風があたる場所に干したり、できるだけ生地を密着させずに干すことがポイントです。
厚手の衣類の場合、裏返して干し、ポケット部分などの生地の重なりをなるべく避けるようにしましょう。
空気に触れやすい干し方をするため、角ハンガーでは図のような干し方をすると良いでしょう。
両側には面積の大きい物を干し、真ん中にいくにつれ面積が小さい物を干す「アーチ干し」が有効です。中心に空間ができることで、風通しが良くなり乾きが促進されます。
扇風機やサーキュレーターを使い、直接、洗濯物に風を通すと、乾きが早くなります。
お風呂場の換気扇を回しながら、除湿機を使うのもおすすめです。
花粉の季節は室内干しがベストと分かっていても、どうしても外干しをしたいときもあることでしょう。
外干しでも、ちょっとした工夫で花粉を付きにくくしたり、おうちの中に花粉が入ってしまうことを防げたりします。
・仕上げに柔軟剤を使う
・洗濯物の素材に注意する
・花粉が少ない天気や時間帯に干す
・取り込む際に花粉を払う
・取り込んだ後に床を掃除する
上記の通りです。順番に見ていきましょう。
冒頭でもお伝えした通り、柔軟剤には静電気の発生を抑え、花粉の付着を防ぐ効果が期待できます。
花粉の季節に外干ししたい場合は、花粉対策用の柔軟剤を使うと良いでしょう。
外干しする際は、花粉が付着しにくい素材の衣類だけにしておくと良いでしょう。
一般的に、ウール素材は綿や化繊に比べ1番花粉が付着しやすいと言われています。
しかし、同じ繊維でも織り方によって付着の程度が変わってくるので、ポリエステルのフリースなどの静電気が起きやすく凹凸のある素材は、花粉が付着しやすくなります。
一方で、静電気が起こりにくい綿素材や、凹凸の少ない高密度の生地だと花粉は付着しにくくなります。
天気や時間帯によって、花粉の飛散量は変わります。外干しする際は、花粉が飛びやすい天気や時間帯を避けて干すようにしましょう。
花粉が飛びやすい日は、以下の通りです。
・晴れていて、空気が乾燥している日
・風が強い日
・気温の高い日が2〜3日続いた後
・雨の翌日
これらの日は、外干しは避けた方が良いでしょう。
雨の翌日に花粉が飛びやすい理由は、雨によって地面に落ちた花粉が乾き、空中に巻き上げられるためです。前日の花粉が新しく飛散する花粉と混ざり、飛散量が増えるのです。
花粉は、気温が高い時間帯に最も多く飛散しています。そのため、11時~14時頃が一番飛散量が高い傾向にあります。
外干しをするなら、この時間帯は絶対に避けるようにしましょう。飛散量の少ない朝10時前までに干し終えて取り込むことをおすすめします。
洗濯物を取り込むときは、花粉を払い落としましょう。そうすることで、30〜40%も花粉の付着量を減らすことができるといわれています。
しかし、布団叩きなどで叩いた場合、洗濯物に花粉を押し付けるだけで払えていないことがあります。そのため、叩くのではなく振り払うようにすることがポイントです。
洗濯物を取り込んだ後に、床を拭いておくことも重要です。
取り込む際に窓から入ってしまった花粉が室内で舞うと、つらい鼻炎症状につながります。洗濯物を取り込んだ後は床をきちんと拭いて、知らずに入り込んだ花粉対策も行いましょう。
今回の記事では、花粉の季節における最適な選択方法について解説いたしました。
基本的には、花粉症シーズンの洗濯は室内干しにすることが鉄則です。しかし、どうしても外干ししたい場合もあるでしょう。そういった際は、ぜひ当記事でご紹介の方法を試し、つらい花粉症の症状が出ないように気を付けてみてください。