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いちごは腐りやすいため、「早く食べきらなくちゃ!」と焦ってしまうことも。そんなときは、少し手を加えてから冷蔵庫や冷凍庫で保存するのがおすすめです。上手に保存すれば、足がはやいいちごを1週間から1ヶ月ほど楽しめます。そこで今回はいちごの正しい保存方法と、長持ちさせるコツを解説します。
いちごをおいしく保存するために、以下に挙げるいくつかのポイントを押さえておきましょう。いちごの腐敗を防ぎながら保存することができます。
いちごの最適な保存温度は0℃〜5℃といわれています。そのため常温保存だと長くても2日程度しか日持ちしません。
一方で冷蔵保存の場合、上手に保存すれば日持ちは5〜6日ほど。冷蔵庫の冷蔵室で保存しましょう。
さらに冷凍保存だと1ヶ月ほど保存できるため、1週間程度で食べきれない場合には冷凍保存もおすすめです。保存の仕方については後ほどくわしく紹介します。
いちごは果肉がやわらかく、とてもデリケートです。いちごを重ねて保存すると、果肉がつぶれてしまい、その部分から傷みはじめるおそれがあります。
冷蔵庫で保存するときには、少し面倒ですが購入時のパックから取り出しましょう。いちごが重ならずに保存できる、大きな容器に移し替えるのがおすすめです。
容器に移し替えるときは、ヘタを下向きにするのがポイント。
冷凍保存ではいちご自体が凍ってかたくなるため、果肉がつぶれたり、傷ついたりする心配はほとんどありません。冷凍用保存袋に移し替え、コンパクトに保存しましょう。
いちごは水分に弱いため、水気が残ったまま保存するのは避けましょう。カビが生えて食べられなくなるおそれがあります。冷蔵保存をするときは「事前にいちごを洗わないこと」が長期保存のコツです。食べる直前に洗うようにしましょう。
冷凍保存の場合、いちごを半解凍で食べたり、凍ったまま調理に使ったりするため、事前に洗った方が良いですが、洗ったあとはキッチンペーパーなどでしっかりと表面を拭き、水分が残らないように気をつけましょう。
いちごの保存方法についてくわしく紹介します。保存したい期間や使い道に合わせて、どの方法で保存するか選んでみましょう。
「できるだけ手軽に保存したい」「フレッシュないちごを楽しみたい」というときには冷蔵保存を活用しましょう。
冷凍保存よりも保存期間は短くなりますが、下処理の手間が少なく、冷蔵庫から取り出してササッと洗えばすぐに食べられます。ケーキやプリンなど、デザートのデコレーションに使いたいときにもおすすめの保存方法です。
1. いちごをパックから取り出す
購入したいちごは、一度パックから取り出します。傷んだいちごがあれば、この時点で取り除いておきましょう。
またいちごは水気に弱いため、洗わずに保存します。
2. 清潔な保存容器の底にキッチンペーパーを敷き、いちごを並べる
キッチンペーパーを敷いた保存容器に、いちごを移します。いちご同士が重ならないようにヘタを下向きにして並べ、フタやラップをして冷蔵庫の冷蔵室で保存しましょう。
冷蔵保存したいちごは、食べる前に流水で洗う必要があります。その際、ヘタはつけたまま洗うようにしましょう。ヘタを取ってから洗うと、いちごが水っぽい味わいになってしまいます。
また、いちごの代表的な栄養素であるビタミンCは水に溶けやすいため、ヘタを取ってから洗うと、ビタミンCが損なわれるおそれも。いちごをおいしく味わい、栄養をムダなく摂るためには、「洗ったあとにヘタを取る」のがベストだといえるでしょう。
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いちごは冷凍すると甘みが弱くなるため、砂糖をまぶしてから保存するのがコツです。表面にまぶした砂糖は、冷凍やけやいちご同士のくっつき防止にも役立ちます。使う砂糖の量は、いちごの5〜10%が目安です。
ヘタを取ったり、砂糖をまぶしたりする工程がある分、少し手間はかかりますが、冷凍保存であれば1ヶ月ほど保存できます。
1. いちごを洗って水気をよく拭き取る
いちごを洗ったあとは、傷み防止のために水分をキッチンペーパーなどでしっかりと拭き取ります。
2. ヘタを取り、いちごの重さを計る
ヘタは洗ってから取るようにしましょう。砂糖を用意するために、まずはいちごの重さを計ります。
3. 砂糖を計量する(いちごの重量の5~10%)
いちごにまぶすための砂糖(いちごの重量の5~10%)を用意します。
4. いちごに砂糖をまぶしたら、冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で保存する
お皿に入れた砂糖の中でいちごを転がし、砂糖を全体的にまぶします。
もしくは冷凍用保存袋の中にいちごと砂糖を一緒に入れてもかまいません。いちごが潰れないよう注意しながら袋をやさしく振り、全体に砂糖が行きわたるようにしましょう。
全てのいちごの表面に砂糖をまぶし終わったら、空気を抜きながら冷凍用保存袋の封をして冷凍庫で保存します。
食べる分だけ冷蔵庫に移し、半解凍の状態で食べると、シャーベットのように楽しめます。
完全に解凍させてしまうとベチャッとしてしまい、風味が損なわれるので気をつけましょう。凍ったままジャムやスムージーにするのもおすすめです。
・「いちごスムージー」のレシピ
いちごスムージー
いちご、牛乳、砂糖
調理時間:5分
余ったいちごは冷凍するだけでなく、砂糖と煮詰めてジャムやコンポートなどに加工するのもひとつの手です。そのほか、ドライいちごやいちご酒、いちご酢、ワイン煮など、さまざまなアレンジ方法があります。好みに合わせてどのように加工するか選ぶとよいですね。
ただしいちごを加工して保存する場合、作り方や材料によって保存できる期間が変わってくるため要注意。レシピをよく確認してみましょう。できるだけ日持ちさせるためにも、調理や保存の際は清潔な道具・容器を使用するようにしてくださいね。
いちごは本来であれば日持ちしにくい果物です。かしこく冷蔵・冷凍保存を使い分けてみましょう。またジャムやコンポートなどにアレンジし、いつもと違った形でいちごを楽しむのもおすすめです。ぜひ今回紹介した方法を活用してみてください。