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アボカドは栄養価が高いことから「スーパーフード」のひとつとして知られていますが、カロリーも高いため食べすぎには気を付けたい食材です。この記事ではアボカドのカロリーと糖質量、ダイエット中の食べ方のコツについて管理栄養士が解説します。美容に役立つ成分も含まれているので、ダイエット中でも上手に食事に取り入れてみてくださいね。
アボカドと聞いて「森のバター」という単語を思い浮かべる方も多いかもしれません。実はアボカドの17.5%は脂質からできています。油は1gで9kcalものカロリーを持つため、脂質の多いアボカドのカロリーは自然と高くなってしまいます。
またアボカドは果物なのか、野菜なのか悩んだことはありませんか?サラダやディップソースなど、野菜のようにして食べることが多いアボカドですが、実は農林水産省の基準では果物に分類されています。
※参照:農林水産省「果樹とは」
アボカド100gあたり、1個あたりのカロリーと糖質の量を確認してみましょう。
アボカド100gのカロリーは178kcal、糖質の量は2.3gです。アボカド1個(約200g)の場合は廃棄率30%、廃棄部位は皮と種であるため、食べられる部分はおよそ140gになります。そのときのカロリーは249kcal、糖質の量は3.2gです。
ほかの果物や野菜と比較するとアボカドのカロリーや糖質の量は多いのでしょうか。まずは果物(バナナ、りんご、みかん、いちご)100gと比較した結果を以下の表に示します。
比較的カロリーが高めのバナナ(100gあたり93kcal)と比較しても、アボカドはおよそ85kcalも高い結果に。今回紹介した中で最も低カロリーないちご(100gあたり31kcal)と比べてみるとおよそ6倍も差があることがわかり、アボカドのカロリーは思いのほか高いことにおどろきます。
一方で、糖質は最も低い値を示しています。糖質の多いバナナ(100gあたり21.4g)と比べて9分の1ほどの量です。
続いて、日常的に食べる機会の多い野菜(玉ねぎ、トマト、キャベツ)と比較したものが以下の表です。
ほかの野菜と比べてみると、アボカドのカロリーはかなり高いといえるでしょう。100gあたりのカロリーが20kcalのトマトや21kcalのキャベツよりも、160kcalほど多いことが分かります。一方、糖質は果物と比べたときと同じく、最も低い値を示しています。
カロリーは比較的高い一方で糖質の量が控えめなのは、水分量が少ないうえに脂質や食物繊維が多く含まれるためと考えられます。アボカドが果物の仲間であるものの、野菜のように食べられることが多い理由も、糖質が少なく甘みが弱いためだといえそうです。
※参照:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
「カロリーが高いからダイエット中はアボカドを食べないようにしている」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?しかしアボカドには美容や健康に効果的な栄養価も多く含まれています。
たとえばアボカドに含まれる脂質のほとんどは不飽和脂肪酸という種類の脂質です。不飽和脂肪酸のひとつであるオレイン酸には悪玉コレステロール値を改善する効果が期待できます。
またアボカドには100gあたり3.3mgのビタミンEが含まれます。アボカドに豊富なビタミンEはその強い抗酸化作用で老化現象を抑える効果が期待できるといわれており、美容のためには摂っておきたい栄養素。そのほかにも便秘の予防・改善に役立つ食物繊維も含まれています。
アボカドはたしかに高カロリーであるものの、その美容効果から「食べる美容液」との別名も持つ食材です。きれいを目指す方にとっては、ダイエット中であっても上手に取り入れていきたい食材だといえるでしょう。
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アボカドは栄養が豊富な食べ物といわれますが、いったいどれほど栄養素が含まれているのでしょうか?また、いざ食べようと思っても、硬くておいしくなかったり、どうやって食べたらいいのかわからなかったり……なんてことも。今回はアボカドの栄養と期待できる効果のほかに、おいしいアボカドの選び方、苦手な方でもおいしく食べられるレシピを管理栄養士が紹介します。
※参照:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
健やかな肌や健康を保つためにも積極的に摂っていきたいアボカドですが、カロリーが高い点が悩みの種です。そこで体重が気になる方にはぜひ参考にしてほしい、アボカドの食べ方のコツを解説します。
アボカドは1/2個で125kcalほど。さまざまな果物・野菜と比較しても高カロリーな分類になってしまいます。
カロリーの摂りすぎは体重が増える原因にもなるため、ダイエット中であれば1/2個までを1日の目安にするとよいでしょう。丸ごと1個食べてしまったというときは、翌日アボカドを食べるのをお休みするなど、上手に調整できると安心です。
1日に1/2個ずつ食べる場合、残りのアボカドはどのように保存すればよいでしょうか?正しく保存して、変色や劣化を防ぎましょう。
アボカドは2等分したときに種がついてきた方を保存するようにします。そのまま種は取り除かずに保存するのがおすすめです。
変色を防ぐために切り口にレモン果汁を振りかけ、ラップでぴっちりと包みます。ポリ袋に入れたら冷蔵庫へ入れ、目安として5日以内に使い切るようにしましょう。
アボカドは脂質が多く含まれるため、食べるときにはそのほかの料理に揚げ物など脂質が多くなりやすい料理を避けると安心です。蒸し調理や茹で調理の料理の方が、脂質が少なくなる傾向にあります。
また脂質の少ない食材(白身魚や魚介類、鶏むね肉、豆腐など)をメインに選んだり、アボカドをサラダのトッピングにする場合にはドレッシングをノンオイルタイプのものにしたりするのもひとつの手です。
もしもフライやハンバーグなど脂質の多い料理と一緒にアボカドを食べたいという場合は、できるだけ脂肪を蓄えにくい日中のタイミングに食べるようにしたり、前後の食事量を調整したりと工夫してみましょう。
アボカドは高カロリーですが、適量の摂取であれば太るとはいえません。また普段の食事に取り入れることで、美容や健康に役立つ栄養効果も期待できます。今回紹介した食べ方のコツも参考にしながら、高カロリーなアボカドを上手に楽しみましょう。