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なかなか落ち着く様子を見せない新型コロナウイルス感染症の拡大にあたって、できるだけ買い物頻度も下げたいもの。そんなときの強い味方「じゃが・たま・にんじん」を、徹底的に使い回しましょう。まとめ食材の使いこなしのくふうを一挙に公開します!
買い物頻度を減らすためのポイントは①よく使う食材を②まとめ買いして③徹底的に使いこなすこと。今回はそんな食材としてぴったり&リーズナブル&保存が効く「じゃがたまにんじん」の使いこなしを、管理栄養士の尾花友理さんが徹底的におしえてくれました。
じゃが・たま・にんじんとは、家庭料理で使い勝手のよい「じゃがいも」「たまねぎ」「にんじん」のこと。スーパーでも年間を通して手に入りやすく、保存もきくことからまとめ買いする人も多いですよね。そんなじゃが・たま・にんじん。買ったらみなさんはどうやって保存していますか?
基本的にじゃが・たま・にんじんはスーパーの店頭でも常温の野菜コーナーで販売されていることからもわかるように、温度の高い夏場を除いて常温の保存で大丈夫です。
じつはじゃがいもは冷蔵庫で保存をしてしまうと、揚げる、炒めるなどの高温の調理をしてしまうと、有害物質がでてしまうため冷蔵庫で保存せずに常温保存にしましょう。
どの野菜も湿度が多いと日持ちしないため、風通しのよい冷暗場所に保存するのが理想。スーパーのポリ袋にそのまま入れておくよりも、紙製の袋やダンボールに入れたり、新聞紙に包んで保存すれば、10日〜2週間程度日持ちします。
冷凍保存にむかないイメージのじゃがいもやたまねぎ、にんじんですが、工夫次第で冷凍保存も可能です。
そのまま冷凍保存するとどうしても「す」が入ってしまい食感が悪くなってしまうじゃがいもは茹でる、蒸すなどの加熱してマッシュしてから冷凍保存するのが正解。そこまで下ごしらえをして冷凍しておけば、コロッケ、ポテトサラダ、ビシソワーズとあとの調理が楽々です。
たまねぎは、そのあと調理がしやすいよう皮をむいて「薄切り」「みじん切り」などにしてから冷凍保存がおすすめです。その際には玉ねぎ同士が重ならないように平らに広げて冷凍保存しておくと、使いたい分だけパラパラと取り出せて便利です。冷凍すると細胞壁が壊れて水分が出やすいので、火の通りが良く調理時間が短縮できるというメリットも。
にんじんもじゃがいもと同様、冷凍後の食感が気になります。乱切りなど大きめの切り方をしてしまうとどうしても食感が悪くなるため、みじん切り、千切り、薄切りなど食感がわかりにくい切り方にしましょう。切ったあとはなるべく短時間で冷凍したほうがおいしいため、金属製トレイなどに平らに広げて冷凍庫へ。あとは1回に使いやすい量をラップにラップに包んでおけば、凍ったまま炒めたり、レンジに入れたりと調理ができて便利です。
じゃが・たま・にんじんはどれも冷凍保存した日を記載して1ヶ月を目処に使い切るようにしましょう。
まとめ買いしたじゃが・たま・にんじん。いろいろな料理につかえて便利ですが、いつも同じ調理法や味付けになってしまうと、食べる家族も作る自分も飽き飽きしてしまいますよね。せっかくならばいろいろな調理法や味付けで楽しめるようなレシピをご紹介します。レシピ’は2人分の分量なので、3人ならば1.5倍、4人ならば2倍にして作ってみてくださいね。
【じゃがいも2個使用】千切りにしたじゃがいもをパリパリに焼き上げたガレット。朝ごはんやお酒のおつまみにもピッタリです。なるべく薄めに広げてしっかり焼き色がつくまで焼き上げるのがおいしく仕上げるコツです。
じゃがいものガレット
じゃがいも、ベーコン、○薄力粉、○パルメザンチーズ、○ハーブソルト、○こしょう、ケチャップ(好みで)、オリーブオイル
調理時間:15分
【じゃがいも1個使用】裏ごししたりミキサーにかけてなめらかに仕上げるポタージュ。手間をかけずに粗くつぶせば、食感がたのしい食べるポタージュに仕上げました。野菜が苦手な子どももスープにすると食べやすくなります。ブロッコリー以外にもにんじん、トマトなどほかの野菜でアレンジもできます。
つぶつぶポタージュ
じゃがいも、ブロッコリー、牛乳、洋風スープの素(顆粒)、バター、塩
調理時間:20分
【じゃがいも2個使用】レンチンしたじゃがいもとしめじを、マヨネーズで炒め、粒マスタードで味付けすれば、デリ風のソテーに。ベーコンやウインナーを一緒に炒めれば、ボリュームのある一品に。しめじ以外にもエリンギ、しいたけ、まいたけとお好みのきのこで楽しんでください。
しめじとじゃがいものマスタードマヨソテー
しめじ、じゃがいも、マヨネーズ、粒マスタード、塩・こしょう
調理時間:15分
【たまねぎ1/2個使用】甘しょっぱいたれがご飯によく合う生姜焼き。玉ねぎの食感と甘みがたまりません。かたくなりやすい豚こまは、薄力粉をはたいてから炒めると、食感が柔らかく、しっかりタレが絡んでおいしく仕上がります。
豚こま生姜焼き
豚こま切れ肉、玉ねぎ、薄力粉、○しょうゆ、○みりん、○しょうがすりおろし、サラダ油
調理時間:10分
【たまねぎ1/2個使用】:エスカベッシュとはスペインなどで親しまれているマリネのような料理。塩さばを使えば、コストが抑えられるうえ、下味をつける手間もなくて便利。さばはカリッとするまで焼くと、香ばしさが加わり、おいしく仕上がります。彩り野菜のピーマン、にんじん、パプリカなど入れても◎
塩さばのエスカベッシュ
塩さば、たまねぎ、にんにく、薄力粉、○酢、○はちみつ、○塩、○オリーブオイル、オリーブオイル
調理時間:20分
【たまねぎ1個使用】たまねぎの甘みを堪能したいなら牛こま切れ肉と合わせて、満足度いっぱいのハッシュドビーフはいかが。手が込んでそうだけど、じつはさっと煮るだけ。時間がないときにも便利なメニューです
ごちそうハッシュドビーフ
牛こま切れ肉、玉ねぎ、ご飯、にんにくチューブ、○赤ワイン、○洋風スープの素(顆粒)、○ケチャップ、ハッシュドビーフルウ、バター
調理時間:20分
【にんじん1本使用】レンジ加熱するとにんじんの甘みが引き立ちます。鶏ガラスープ、ごま油で味付けすれば、にんじん1本ペロリと完食できます。一緒にピーマンや千切りにしたキャベツを加えても。
やみつきにんじん
にんじん、ツナ缶詰(オイル漬け)、○鶏ガラスープの素、○にんにくチューブ、塩・こしょう、いりごま(白)、ごま油
調理時間:10分
【にんじん1本分使用】にんじんとクリームチーズと和えれば、まるでデパ地下で売っているようなおしゃれなサラダが出来上がります。パスタなどい添えるのはもちろん、パンにはさんでサンドイッチにするのもおいしい!
にんじんのデリ風サラダ
にんじん、クリームチーズ、塩、○マヨネーズ、○粒マスタード、○レモン汁、塩・こしょう、ドライパセリ(あれば)
調理時間:15分
【じゃがいも2個、にんじん1/2本使用】千切りじゃがいもとにんじんで作るきんぴら。太めに切ってシャキシャキした食感を残して仕上げるのがコツ。多めに作れば冷蔵庫で3日程度保存ができるので、常備菜にすれば朝ごはんにお弁当に、いろいろ使えて便利です。
じゃがいもきんぴら
じゃがいも、にんじん、○しょうゆ、○酒、○みりん、○砂糖、白いりごま、ごま油
調理時間:20分
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いかがでしたか?保存がきき、使い勝手のいい「じゃが・たま・にんじん」。まとめ買いして上手においしく使いまわしてみてくださいね。