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そのまま飲むのはもちろん、料理にも重宝する牛乳。乳製品の中でも賞味期限が短く、腐りやすいというイメージはありませんか?放っておくとあっという間に賞味期限を過ぎてしまい、使っても大丈夫かな...と不安になったことがある方も多いはず。今回は牛乳の賞味期限と腐敗のサインについて解説します。
食品に記載されている賞味期限は、未開封かつ適切に保存した場合、その食品を美味しく食べれる期間を表しています。つい賞味期限が切れてしまうと、もう捨てなければ...と思ってしまいがちですが、実はそういうわけではありません。
牛乳も同様で、賞味期限はあくまでも美味しく飲める期間を表しており、10度以下の冷蔵庫で保存していた場合、1日〜3日すぎても問題なく飲むことができるでしょう。
開封後は賞味期限に限らず、2~3日が保存期間の目安といわれています。未開封時とは異なり、劣化が進み傷みやすくなるため、できるだけ早く使い切りましょう。
ちなみにヨーロッパでは主流となっているUHT法と呼ばれる殺菌方法で製造された牛乳、通称「ロングライフミルク」というものがあり、こちらは未開封であれば2ヶ月常温保存が可能といわれています。
しかしロングライフミルクも、保存料などは使用しておらず、開封後は早めに使い切ることが推奨されています。
毎日のように牛乳を飲む家庭でなければ、開封後すぐに使うのは意外と難しいのではないでしょうか。
先ほど未開封時は賞味期限から3日ほど、開封した場合は開封後2~3日と紹介しました。
ただしこれらはあくまで目安。腐敗していなければ加熱処理することで安心して飲むことができます。
使い方はホットミルクや煮込み料理など様々。ここで大切なのは沸騰寸前まで温めることです。電子レンジは温度が低いため、おすすめできません。
もちろん牛乳が腐敗してしまうと加熱しても飲めませんので注意してくださいね。では牛乳の腐敗はどのように見分けるのか次項で解説します。
牛乳は通常サラサラとした液体ですが、腐敗が進むとどろっとした状態になります。また液体が分離を起こしていたり、固まっている場合も。温めるとこれらの状態変化が顕著に現れることもあり、チーズのような個体が出来上がることもあります。
プツプツと気泡が現れていたら、それもまた腐敗のサインです。
また一見サラサラで問題無いように見えても、温めた時に上記のような異常が見られたら諦めて廃棄しましょう。
牛乳の腐敗を確認するときよく判断基準とされるのが、「におい」。
一般的に牛乳は未開封であってもにおい移りがしやすい食品とされているため、冷蔵庫に入れておくと多少においは変化してしまいます。しかし腐った牛乳は不快感のある異臭または酸っぱいような特徴があります。
状態やにおいでわかりにくい場合は、味覚を頼ることもできます。牛乳が腐ると酸っぱさだけでなく、苦味を感じることがあります。もしそのような味を感じたら、腐っている可能性があるのでしっかりと口をゆすぎ、うがいをするようにしましょう。
牛乳は他の食品に比べても賞味期限が短いため、購入するときは使う量しか買わないようにしているなんて方もいるでしょう。
しかし腐敗の判断ポイントをおさえ、しっかりと加熱すれば開封後、賞味期限後もしばらくは使うことができます。食品ロスにならぬよう、うまく消費しましょう。