冬瓜というと、名前のとおり冬が旬のイメージがありますが、実際には夏場でも見かけることがありますよね。そんな冬瓜ですが、本当の旬はいつごろなのでしょうか?また、冬瓜と呼ばれる理由はなんでしょうか?管理栄養士が解説します!

冬瓜の旬は冬じゃない?

漢字に冬という文字が入っていて旬の時期は冬だと連想してしまうことが多い冬瓜ですが、実は7月から9月の夏が旬の野菜です。

なぜこんなややこしい名前がついているのかというと、皮が分厚いため、「しっかりと保管しておけば夏に収穫しても冬まで保存できる」という特徴が由来になっているから。その由来の通り、冬瓜は冷暗所で保存した場合約半年、冷蔵では皮付きのまま野菜室で保存すると1〜3ヶ月程度保存がきく保存性の高い野菜です。

参考:JA

冬瓜に含まれる栄養素

冬瓜にはカリウムが豊富に含まれています。このカリウムは必要以上のナトリウムを外にだす働きを促すので、高血圧やむくみの解消に効果があるといわれています。

また、ビタミンCも含んでいるので肌の健康や、ストレスや風邪などの抵抗力を強める効果も期待できます。

カロリーが低くヘルシーですのでダイエット向けと注目の野菜でもあり、むくみやお肌の調子が気になるときに食べると美容効果も期待できます。もちろん高血圧が気になる方にもおすすめです。

参考:厚生労働省e-ヘルスネット カリウム抗酸化ビタミンコラーゲン

冬瓜がお店に出回る時期はいつ?

冬瓜は通年して流通はしていますが、旬である7月から9月が最も多く市場にでていてお手頃な価格で買えます。反対に旬を過ぎた冬場になると価格は高騰します。主な産地は沖縄県や愛知県で、冬場の多くは沖縄県産のものが出回っています。

長期保存がきくという点から、旬でない時期でも基本的に味や栄養は変わりません。夏の暑い時期には冷やしてさっぱりと、冬の寒い時期には煮込み料理で温かく楽しむことができます。

参考:東京都中央卸売市場- 市場統計情報(月報・年報)

おいしい冬瓜の見分け方

美味しい冬瓜を店頭で見分けるポイントは「重さ」と「粉」です。

ずっしりとした重みがあって、皮全体に粉がふいているものは完熟しており美味しい状態である証拠です。

また、すでにカットされている場合のポイントは「みずみずしさ」「色」「種」です。

表面が白くてみずみずしく、種がぎっしり詰まっているものが新鮮な状態です。カットされている場合は、保存期間も約5日間と短くなりますのでしっかりとポイントをおさえて選んでみましょう。

おすすめの調理法

冬瓜のとろとろとした食感が楽しめる1品です。生姜のスープで、身体を芯からあたためることができます。

▼冬瓜と鶏肉のスープ

<材料>
冬瓜:200g
鶏もも肉:100g
生姜:1/2片
水:200ml
鶏ガラスープの素:小さじ1

▼調味料
酒:小さじ2
砂糖:ひとつまみ
塩:ひとつまみ
醤油:小さじ1/2

小ねぎ(小口切り):適宜
七味唐辛子:適宜

<作り方>
① 冬瓜は一口大に切り、種とワタを取り、皮をむく。生姜は皮付きのまま薄切りにする。
② 鶏もも肉は一口大に切ります。
③ 鍋に①の生姜、水、鶏ガラスープの素を入れ、中火で煮立たせ、②を加える。
④ アクを取りながら、中火でひと煮立ちさせる。
⑤ ①の冬瓜を加えフタをし、冬瓜が柔らかくなるまで中火で5分ほど煮る。
⑥ ▼調味料を加え、中火で3分煮る。器に盛り、お好みで小ねぎ、七味唐辛子をかける。

実は夏が旬!ローカロリー&むくみ対策にもおすすめ!

漢字から冬の野菜と思いがちですが、実は夏が旬の冬瓜。カロリーも低く、むくみや高血圧が気になる方にも嬉しい野菜です。お手頃価格で買える時期や美味しい冬瓜の特徴を抑えて美味しい冬瓜料理を楽しんでくださいね。

情報提供元: トクバイニュース
記事名:「 冬瓜の旬は冬じゃない!?知っておきたい旬と選び方を解説!