スーパーの野菜売り場で「ターサイ(タアサイ)」という野菜を見かけたことはありませんか?小松菜のような青梗菜のような・・・使い勝手が良さそうな葉物野菜ですが、果たしてどんな味なのでしょう?おすすめの食べ方や栄養価を管理栄養士が解説します。

タアサイってどんな野菜?

スーパーや八百屋さんで「タアサイ」や「ターサイ」という名前の野菜を見たことはありますか?あまり聞き慣れない名前の野菜ですが、まずはタアサイ(ターサイ)がどんな野菜なのか、ご紹介します。

冬が旬の中国野菜

タアサイは中国が原産の野菜で、日本にやってきたのは80年前頃といわれています。

ぱっと見は小松菜や青梗菜、ほうれん草ににている印象がありますが、よく見ると全く別物。

旬は12~2月頃の冬で、収穫量が最も多いのは2月頃。国内では主に茨城県、静岡県で栽培されています。

※参照:JAグループ 春・冬の旬野菜タアサイ

小松菜や青梗菜に似た栄養素

タアサイの栄養素は小松菜や青梗菜とよく似ています。とくにビタミンA、ビタミンC、カリウム、カルシウムの補給にぴったりの野菜です。

中でもビタミンAは100gあたり180μg、ビタミンCは31mg含まれており、それぞれ1日に必要な量の2~3割ほどを補給できます。どちらも免疫力の維持に欠かせない栄養素のため、感染症の流行りやすい冬はしっかりと補給したいもの。

またカリウムは、100gあたり430mg含まれています。カリウムは野菜や果物に多く含まれていますが、果物と比較するとトップクラスの含有量です。余分なナトリウムを排出してくれる働きがあるので、むくみが気になる方や血圧が気になる方は摂りたい栄養素です。

さらに、カルシウムの補給源としても優秀です。100gあたりで比較すると牛乳よりも10mg多い120mg含まれており、不足しがちなカルシウムの補給に適しています。

※参照:日本食品標準成分表2015年版(七訂),厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)

調理のコツは油と組み合わせる&加熱はサッと

タアサイに含まれるビタミンAは、「脂溶性ビタミン」といい、油と一緒に摂ることで吸収率が高まります。

またビタミンやミネラルは熱に弱いため、加熱を短時間にすることで損失を抑えられます。サッと加熱する方がタアサイの食感が残りやすいので、おいしく食べられて栄養も摂れて、一石二鳥です。

タアサイは主に東日本で生産されている

タアサイは主に東日本で生産されており、西日本ではほとんど生産されていません。農林水産省の「平成30年 地域特産野菜生産状況調査」によると、全国の収穫量554tに対し、西日本の生産量はたったの8tです。

そのため、流通も東日本が主流のようです。西日本地域にお住まいの方は、見かけることが少ないと思われるので、見かけたらぜひ手に取ってみてくださいね。

※参照:農林水産省 地域特産野菜生産状況調査 /確報 平成30年産地域特産野菜生産状況

長持ちする保存方法は?

タアサイは新聞紙に包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に立てて保存すると長持ちします。葉がしんなりとしてきたら傷みはじめのサイン。様子を見て早めに使い切りましょう。

冷蔵庫で保存する場合、日持ちの目安は長くても1週間ほどですが、冷凍すれば1か月ほど保存できます。

冷凍する場合、サッと茹でるか、炒めるなど一旦加熱することで冷凍しても食感が気になりにくくなります。使うときは凍ったまま鍋やフライパンに入れて調理しましょう。

おすすめの食べ方

タアサイはクセがなく、シャキシャキとして甘みがあり、中華風の味付けだけでなく和のテイストにも相性抜群。炒め物にするときは下茹でする必要はなく、そのまま使えるので時短にもなります。炒め物、和え物、スープなどにして食べるのがおすすめで、豚肉やエビ、卵などと合わせると、立派なメイン料理になります。

旬の時季は安く手に入り、小松菜や青梗菜の代わりとしても使いやすい野菜です。

タアサイを使った手軽なレシピ

タアサイを使ってて手軽にできるレシピを2つご紹介します。

タアサイのお浸し

タアサイをシンプルに味わうお浸しです。タアサイは茹ですぎないようにし、シャキシャキとした食感を残しましょう。

材料(2人分)

タアサイ…1株(約200g)
だし汁…100ml
しょうゆ…大さじ1
みりん…大さじ1/2
かつお節…少々

作り方

  1. タアサイはよく洗い、根元を切り落して3~4cmの長さに切る。たっぷりの湯を沸かし、塩を少々(分量外)入れ、タアサイを茹でる。
  2. 30秒ほど茹でたらザルに上げ、流水で冷まし、よく水けをしぼる。
  3. だし汁にしょうゆ、みりんを入れ、2のタアサイを5分ほど浸す。汁気を軽く切り、器に盛ってかつお節を載せる。

タアサイと豚バラ肉のオイスター炒め

タアサイを豚バラ肉と炒めてオイスターソースで味つけすれば、ごはんのすすむおかずになります。豚肉はこま切れ肉など、どの種類でもOKです。

材料(2人分)

タアサイ…1株(約200g)
豚バラ肉…100g
しめじ…1/2パック
にんにく…1片
片栗粉…大さじ1/2
塩、こしょう…少々
ごま油…大さじ1/2
○オイスターソース…大さじ1
○しょうゆ…大さじ1/2
○みりん…大さじ1/2

作り方

  1. タアサイはよく洗い、根元を切り落として4~5cmのざく切りにする。豚バラ肉は食べやすい大きさに切り、塩、こしょうを振って片栗粉をまぶす。しめじは石づきを取ってほぐし、にんにくはみじん切りにする。
  2. フライパンにごま油、にんにくを入れて火にかける。中火にし、にんにくの香りが立ってきたら豚バラ肉を炒める。
  3. 肉の色が変わったらタアサイ、しめじを炒め、しんなりしてきたら○の調味料を回し入れ、味がなじんだら火を止める。

旬のタアサイをさまざまな味つけで楽しもう

クセのないタアサイは、さまざまな料理に使いまわせます。旬の栄養たっぷりでおいしいタアサイをたくさん楽しんでくださいね。

情報提供元: トクバイニュース
記事名:「 「タアサイ」ってどんな野菜?おすすめの食べ方と栄養を管理栄養士が解説 」