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憧れの貯金額、1,000万円。でも「ただ願っているだけ」では実現しません。夢を夢に終わらせないために、貯金1,000万円までの道のりを考えてみませんか。ファイナンシャルプランナーの冨士野喜子さんが、1,000万円貯めるための実践ノウハウを3つのステップで教えてくれました。
貯金を山登りに例えて考えてみましょう。大きな山を前に「こんな山登れないわ……」と思っても、「まずは3合目まで」「今、8合目! 頂上まであと少し」など、目標を細かく設定したり、ゴールまでの距離を意識したりすることで、モチベーションが保たれ、大きな山も制覇することができます。
貯金も一緒です。諦めずに、ステップを1つ1つ踏んでいきましょう。
単純計算をすると、年間100万円の貯金を10年間続けると1,000万円が達成できます。まずは第1歩である100万円を、どれくらいの期間で貯められるかが勝負です。
家計の収入や支出にもよりますが、1年~1年半で100万円を貯める計画を立ててみると良いですよ。共働き世帯の場合は、半年~1年を目安に考えてみてください。
「育休中で」「今は時短勤務で」「子どもの大学費用がかさんで」などの特別な理由がないのに「厳しいな」と思うのであれば、家計の見直しが必要なサインです。
などが必要です。1,000万円を貯めるために、いまいちどご自身のライフスタイルを見直してみましょう。「目標に向かって節約生活を楽しむ」というスタンスで臨めたらいいですね。
ステップ1で掲げた100万円貯金の目標を達成したら、家計が整った証拠です。その調子で次に目指すのは500万円です。
実は貯金500万円付近が、最も危険な地点なのです。「今まで頑張ってきたし、ちょっとくらい使っても良いよね」と悪魔のささやきが……。確かに、お金は使うためにあるので、決して使ってダメな訳ではありません。
でも、うっかり油断してしまっての購入の際には、必要なランクの「ワンランク上」の商品を選択しがち。貯金1,000万円の目標を忘れないで、100万円貯める生活をコツコツと続けてください。
貯金500万円から1,000万円までのステップでは、「お金が無いことにする」ことが大切です。貯金額が500万円を超えたら、すでに溜まっている貯金の「預け先」を検討しましょう。安全性を重視するなら、ネット銀行の定期預金がおすすめ。金利が高めなので、利息というオマケも付いてきますよ。
その他にも、保険商品や投資商品など「引き出しにくい場所」に預け替えておくと、お金の存在を忘れることができます。折り返し地点の500万円を超えたら、ゼロからのスタートを意識すると良いですよ。
毎年の収支が同じ家庭はごく稀です。車検や冠婚葬祭といった急な出費はつきもの。だからこそ、貯金計画を考える時に「予備費」を設けておくと慌てずに済みます。まずは貯金1,000万円達成までの期間で、ある程度の臨時費(車検や家電の買い換え、進学費用など)は予算を取っておきましょう。
お金を貯めることに窮屈さを感じたときは、「1,000万円貯めた時のイメージ」や「1,000万円の使いみち」を考えてみると良いですよ。そして、1,000万円が最終ゴールではないことも肝に銘じておきましょう。老後に必要と言われるお金は夫婦で3,000万円~4,000万円。貯金1,000万円も、あくまで通過点であることを忘れてはいけません。
難しく考えず、まずは目標を持って行動することから! 今年こそ、夢の1,000万円に向けてお金を貯めてみませんか。