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煮物や天ぷら、コロッケなど幅広い料理に用いられるかぼちゃですが、切るのが大変そうで買うことを躊躇してしまう方も多いのではないでしょうか。この記事では、できるだけ簡単・安全にかぼちゃ丸ごと1個をカットする方法をはじめ、料理別に正しいかぼちゃの切り方を解説します。
かぼちゃを丸ごと切るときは、「おしりをカットして安定させる」「かぼちゃのヘタをくり抜いてから半分ずつ切る」この2つのポイントを押さえることが重要です。これらのコツを押さえて切れば、安全、かつ簡単に切ることができますよ。
実は筆者、厨房で働いていたことがあるのですが、かぼちゃを切るときに危ない目に何度も遭いました……。かぼちゃに対する恐怖心があったのですが、この方法を知ってからはすっかり克服できました。かぼちゃを切るのがこわいな、と思っている方にもおすすめの切り方です。
では、早速切り方をご紹介します。
切るときにグラグラすると危ないため、まずはおしりをカットしてかぼちゃを安定させましょう。平らになるようにカットすれば、おしりのヘタの部分はくり抜かなくて大丈夫です。
硬いヘタをくり抜いてから、半分ずつかぼちゃを切ります。くり抜いたやわらかい部分に包丁を差し込み、半分ずつ切ることで、硬い部分も楽に切ることが出来ます。
次に、半分ずつカットしていきます。くり抜いた部分に包丁を差し込んで、そのまま包丁をおろしていきます。
さほど力を入れずに半分を切ることができます。反対側も同様に切ります。
最後は手で割るようにします。これできれいにかぼちゃをカットできました。
ヘタの上から切ろうとするのはNGです。ヘタの部分は硬く切りにくいだけでなく、一気に全体を切ろうとすることで、包丁が抜けなくなってしまう可能性があります。
ケガに繋がる恐れもあるため、ヘタをくり抜いてから半分ずつ切る方法をおすすめします。
包丁は家庭にあるものでOKです。写真は先端がとがった牛刀(洋包丁)というものを使っていますが、スタンダードな万能包丁で大丈夫です。また包丁の切れ味に自信がなくても、普段の料理に問題がない程度であれば、かぼちゃも十分に切れますよ。
電子レンジにかけて、ある程度柔らかくしてから切る方法もありますが、以下の場合はおすすめできません。
かぼちゃ丸ごと1玉を電子レンジにかけて、使わなかった分を保存しておきたい場合はNGです。電子レンジで加熱することにより、熱が入るため日持ちしにくくなります。かぼちゃ1玉をすぐに使い切る場合であればいいですが、残った分を保存しておく場合は傷みやすくなります。
煮物に使いたい場合は電子レンジでやわらかくするのは止めておきましょう。電子レンジで熱が入るため、煮物にしたときに火が通り過ぎてしまい、煮崩れの原因になります。
4分の1にカットされた状態のかぼちゃなど、使いたい分だけ電子レンジで加熱して切るのはOKです。サラダや味噌汁など、形が崩れても気にならないメニューのときに活用しましょう。4分の1であれば、ラップをかけて1~2分が目安です。やわらかくなりすぎないように注意しましょう。
次は料理別にかぼちゃの切り方をご紹介します。どの切り方でも、まずはかぼちゃを4分の1程度にカットし、種とワタをスプーンでくり抜いてから切っていきます。
かぼちゃを煮物にしたいときは、皮がついたまま3~5cm角に切ります。
4分の1にカットしたかぼちゃを、まずは横半分に切ります。
その後、大きさが均等になるように、3~5cm程度の大きさに切り分けます。
かぼちゃの大きさにもよりますが、今回は4分の1のかぼちゃを10等分にしました。
さらに余裕があるときは、面取りをすることで煮崩れしにくくなります。
角ばった部分を包丁で落として丸みを持たせることで、煮ている途中でかぼちゃ同士がぶつかって、煮崩れしてしまうのを防ぎます。
天ぷらの場合は、皮をむかずに5mm幅に薄く切りましょう。
まずは横半分にカットします。こうすることでかぼちゃが安定して、薄く切りやすくなります。
ひっくり返して皮の面を上にして、5mm幅にスライスします。
厚さを揃えるのがポイントです。
コロッケ、スープ(ポタージュ)、サラダなど、かぼちゃをつぶす場合の切り方は同じです。火が通りやすいように2~3㎝程度に小さくカットしましょう。
今回は皮をむいていますが、皮の栄養までしっかりとりたい場合は皮は残してもOKです。
まずかぼちゃの皮は、かぼちゃを横にした状態で切り落としていきます。
途中、ひっくり返しながら、少しずつ皮を落としていきます。
そのあとは2cm幅になるよう横向きに切ります。
最後に2㎝角になるようにカットして完了です。
丸ごとかぼちゃの簡単な切り方と、料理別の切り方をご紹介しました。なるべく安全に切れる方法を紹介していますが、それでもかぼちゃは他の野菜と比べると硬いので、十分に注意して切るようにしましょう。上手にカットして、栄養たっぷりでおいしいかぼちゃを楽しんでくださいね。