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旬を迎えて価格も下がり、美味しさも増してくるなす。そんな矢先、「なすの味噌汁って黒くなる」「皮の色が汚くなる」そんなお悩みを耳にしました。その解決法とは……?
先日、友人から「なすの味噌汁を作ったんだけど、あの色ってなんとかならないのかな?」と、写真付きでそんなメッセージが届きました。
うーん、たしかになすが色あせていてちょっと残念。写真ではわかりにくいですが、汁の部分も黒ずんでしまうのが友人は悩みだそう。
なすのきれいな紫色の成分である「アントシアニン」は水に流れ出てしまう習性があります。そのため出汁の中でなすを煮ているうちに、その紫色がどうしても流れ出し、なすの紫色は色あせ、出汁は流れ出た色素成分によって濁ってしまいます。
お店などでは、皮をむく、揚げなすにしてから味噌汁にしているところが多いようです。でも皮をむくのも揚げるのも面倒ですよね。
なすの味噌汁を家庭でも黒くしない方法。それは、出汁で煮る前になすをレンジ加熱しておく方法です。
え、それだけ?本当に効果があるの?と思う人が多いかもしれません。
そこで、いつも通り作るなすの味噌汁とレンジ加熱したなすを使って作る味噌汁の仕上がりを実際に比較してみました!
なすを切って出汁で10分煮ました。なすに火が通る頃にはなすの紫色は茶色くなり、出汁は黒ずんでいます。
味噌を溶いて、完成した味噌汁がこちら。
なすの色は紫色ではなく茶色。うーん、これはこれでありですけどね。でも、美味しそうななすの色がもったいない!!
続いて、レンジ加熱してから作るなすの味噌汁に挑戦。
なすをぴっちりラップに包み、耐熱皿にのせて1本あたり600Wの電子レンジで1分加熱します。1分だと中まで火は通ってないけど、ちょっと柔らかくなってるかな?という感じ。熱くて切りにくいようならさっと冷水につけて、切ったら出汁の中へ。
あらかじめレンジで加熱しているので5分もしないうちになすは完全にやわらかくなりました。この時点でもなすは紫色を保っています。写真ではわかりにくいですが、出汁にも黒さが少ない様子。
おお、なすの紫色に歴然たる違いが!
完成した味噌汁がこちら。いかがでしょう?
検証した結果、なすをあらかじめレンジ加熱しておくことで煮る時間を短縮でき、なすの色素成分が水に流れ出るのを防止できるということがわかりました。暑くなるこれからの季節、鍋で煮る時間を短縮できちゃうのも嬉しいですよね。
この方法、なす煮浸しなどにも活用できるので、ぜひ試してみてくださいね。