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作る頻度はそこそこ高いのに毎回気になるのが殻のむきづらさ。薄皮がなかなか剥がれなかったり、白身も一緒にむけてしまったりするとイライラしますよね。殻むきを楽にする方法は、様々なメディアで特集されてきました。しかし、一番楽で効率的な方法は?といわれると、これといって一つに定まらないのではないでしょうか?そこで、巷で紹介されているゆでたまごの殻むき方法を全部試し、最も手間がかからない方法を検証してみました!
そもそも、ゆでたまごがむきづらくなる原因は、白身に薄皮がぴったりとくっついて離れないこと。薄皮がすんなり剥がれれば、殻と一緒につるりとむくことができます。つまり、重要なのは、白身と薄皮の間に隙間を作ること。今回は、「たまご選びや下ごしらえ」、「ゆでかた」、「むきかた」の3つに分けて1つずつ試していきましょう。
まずは、たまごをゆでる前の下処理について検討します。下処理の方法によって、むきやすさに違いはあるのでしょうか?
下処理以外の条件は、
という、一般的な方法に統一しました。
殻のむきやすさにはたまごの鮮度も重要なようなので、それぞれの下処理について、古いたまごと新しいたまごの両方でためしてみました。
を使用しています。
古いたまごと新しいたまごを、下処理はせずに、普通にゆでて比べてみました。
殻むきにかかった時間は、
その差は歴然です。
新しいたまごは、薄皮が白身にくっついていて、細かくむいていかなければならず、時間がかかりました。
ゆでる前にスプーンなどで少しヒビを入れておくと、殻がむきやすくなるという方法を試してみました。すると、結果の前に、片方のたまごのゆで上がりに異変が!
殻のヒビを入れた部分から白身がぽこっと飛び出してしまいました。何回か試してみましたが、なかなか力加減をつかむことができず、どれも散々な見た目です......。
肝心の時間は、
下処理なしのたまごだと、新しいたまごは53秒だったので大幅に短縮できています!見た目さえ気にならなければ、効果ありの方法のようです。
ピンでたまごの丸いほうの先端に穴をあけてからゆでる方法を試してみました。
穴を開けるには少し力がいります。たまご1つ2つなら問題なさそうですが、たくさんゆでる時はなかなか大変そうです。使用前と使用後にピンを洗わなければいけないのも、少し面倒に感じました。
殻むきにかかった時間は、
古いたまごは、何も下処理せずにゆでた場合よりも時間がかかってしまいました。労力の割には、効果は低そうです。
ここで結果をまとめます。
やはり、全体的に新しいたまごよりも古いたまごの方がむきやすかったです。ただ、新しいたまごでもヒビを入れたり穴を開けたりすれば、古いたまごと同じくらいの速さでむくことができました。
1番速さを実感できたのはヒビを入れたたまごですが、なんといっても、見た目に難あり。手間や見た目を考えると、古いたまごをそのままゆでるのが一番良さそうです。
次はゆで方を検証していきます。新しいたまごを、下処理なしで使用しました。
ゆで終わった後、時間をおかずにすぐに氷水の中につけて急冷する方法です。こちらは既に実践している人も多いかもしれませんね。
新しいたまごを使いましたが、殻むきにかかった時間は22秒。なかなか優秀です。たまごを冷やすので、ゆでた後すぐに殻むきに入れるのもメリットです。
たまごをゆでるお湯にお酢を加えるという方法です。
1リットルのお湯に対して、大さじ1のお酢を加えてゆでました。ゆで終わった後は、自然に冷まして殻むきしました。
殻むきにかかった時間は30秒。まずまずの効果がありそうです。たまごをゆでている間はお酢の匂いがしますが、たまごを食べてみると酸味は感じず、味には影響ありませんでした。
おたま1杯分の水で、ゆでたまごを作る方法も試してみました。
こちらの手順でゆでてから、自然に冷ましてむいてみました。
殻むきにかかった時間は30秒。効果はありそうですが、途中で時間を見て火を消さなければいけないので、時間の管理が少し面倒に感じました。
新しいたまごでも、ゆで方を工夫すれば、下処理なしでもつるんとむけることが分かりました。ゆで終わりすぐに氷水で急冷するのが、手間もかからず効果も高いのでおすすめです!
最後はむき方です。下処理なしの、新しいたまごを使って試してみました。
容器にたまごと水を入れて、シャカシャカ振ってヒビを入れる方法です。ガラス製の容器に、ゆで終わったたまごとたまごが半分つかる位の水を入れて蓋をします。10秒ほど振ってから取り出し、殻をむきます。
殻むきにかかったのは、なんと9秒。容器を振る時間は別にかかりますが、びっくりのスピードです。容器を開けた時点で、たまごから殻が外れかかっていて、少し力を加えるだけでつるんとむけました。
効果は抜群ですが、密閉容器を準備したり、洗ったりすることを考えると、少し手間がかかるかなと思いました。最初はプラスチック製のタッパーで試したのですが、タッパーが柔らかいせいか全くヒビが入らず......。ホーローや、ガラス製の容器を使ってくださいね。また、あまり強く振ると白身のやわらかい部分が割れることも。最初は少し力を加減してみてください。
たまごの上下を1センチ程度むいて、尖った方から息を吹き込むと、反対側の穴からたまごが飛び出してくるという方法を試してみました。
まず、上下それぞれ少しだけ殻をむくのがまず大変でした。その後、普通に息を吹き込むだけではたまごは出てこず、硬い風船を膨らます時のように思いっきり息を吹き込んだら何とか出てきました。
ということで、かかった時間は1分34秒......。
殻に直接口をつけなければいけないので、衛生面も少し気になりました。一番個性的なむき方で楽しいですが、あまり実用的ではないかもしれませんね。
たまごをコンコン打ちつけるのではなく、手のひらでグシャっとつぶしてから、グリグリ転がしヒビを入れる方法を試してみました。
最初につぶすときに少し力が要ります。真上から体重をかけるようにして、思い切ってつぶすのがポイントです。それなりに力を加えても、たまごは無事でした。
かかった時間は、ヒビを入れる時間も含めて16秒。道具を使わず手軽にできるので、これはアリです!
これまでの検証結果を踏まえて、一番手間がかからず、楽につるんとむける方法を紹介します。
ポイントは2つ。
まずは、古いたまごで試した結果です。
自然に冷ましてから、普通にむいた場合は27秒
2つのポイントを守ってむいた場合は16秒
次は、新しいたまごで試した結果です。
自然に冷ましてから、普通にむいた場合は53秒
2つのポイントを守ってむいた場合は19秒
古いたまごと新しいたまごのどちらでも、素早くきれいにむくことができました。
検証の結果、特別な道具を使わずに、新しいたまごでも古いたまごでも素早くきれいにむける方法が見つかりました。
この2つのポイントを、ぜひ覚えておいてくださいね。