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雨の日や家の構造上ベランダに洗濯物を干せない場合、お洗濯のあとは部屋干しとなります。でも、部屋干しをするとどうしても気になるのが嫌なニオイ。そこでこの記事ではニオイを防ぐ方法や、少しでもニオイを発生させないための洗濯アイテムを、お洗濯マニアの筆者が紹介します。
じめじめと雨が多い梅雨時などは、洗濯物を外に干せず、部屋の中に干すことも増えますよね。部屋干しすると気になるのが、なんともいえない嫌〜なニオイ。
ぞうきんのニオイともいわれるの部屋干し臭の正体は、モラクセラ菌という細菌です。実はモラクセラ菌自体が臭うわけではなく、モラクセラ菌の排泄物が嫌なニオイを発するのです。
モラクセラ菌は湿気のある繊維に発生し、5時間以上たつと衣類に残った皮脂などを餌に爆発的に増えてしまいます。
部屋干し臭を防ぐには、モラクセラ菌の餌となる皮脂や汚れを洗濯で落としきるか、モラクセラ菌が増える5時間以内に洗濯物を乾かすことが重要です。
また衣類が濡れた状態の時間を短くするのも大切。濡れた衣類や体をふいた後のタオルなど、すぐに洗えないものはいったんハンガーにかけて乾かしてから洗濯カゴに入れましょう。こうすることでニオイの発生を抑えやすくなります。
太陽のない夜にバスタオルが何時間で乾くのか、筆者宅で部屋干しをして確かめてみたところ、21℃の室温だと完全に乾くまで8時間かかりました。
モラクセラ菌を増やさないためには5時間以内に乾かす必要があるので、これでは残念ながらタイムアウト。普通に干すと部屋干し臭が発生する可能性が高いです。
濡れた衣類をそのまま部屋干しするだけではニオイの発生を防ぐのは難しそうですが、筆者宅ではいろいろなアイテムを駆使して部屋干し臭を防いでいます。そんな我が家が使っているおすすめのアイテムを紹介します。
サーキュレーターや扇風機を使えば、洗濯物に風をあてることで湿気を飛ばせます。筆者宅では、床にサーキュレーターを置くと邪魔だったことなどから、今はクリップ式の扇風機を使っています。
ちなみに、扇風機は人体に風をあてるために幅広く拡散するようなつくりなのに対して、サーキュレーターは空気を循環させるためのもののため、風が直線的。
扇風機よりもサーキュレーターから発生する風の方が、直線的で強いので洗濯物は早く乾きます。湿気の多い家ではサーキュレーターの利用がおすすめです。
真下か斜め下から風をあてると洗濯物の内部にも風が通って乾きやすいですが、サーキュレーターは扇風機よりも風が強いので、風でハンガーが移動してしまいやすいのが難点。
ハンガーが動くのを防止するためには、洗濯物同士がくっつかないよう間隔をあけ、洗濯バサミなどで物干し竿に固定しておきましょう。
エアコンのまわりに設置できるハンガーも、とっても便利でおすすめのアイテム。エアコンの風を利用することで洗濯物があっというまに乾きます!
冷房・暖房・除湿のどのモードでも一年中使えて、とくに暖房使用時の乾きの速さは驚異的です。バスタオルでも完全に乾くまでに2時間かからず(筆者の体験談です)、部屋干し臭の心配は皆無。天日干ししたようなカラッとした質感に衣類が仕上がります。
また冬場は暖房による部屋の乾燥も防げて一石二鳥。設置も簡単で、賃貸でも全く問題なく設置できます。
使わないときはコンパクトにたためるのもおすすめポイント。日常的にエアコンを使う方におすすめのアイテムです。
筆者が愛用しているアイテムの一つである、シャツのシワを伸ばすための乾燥機。これを使えば濡れたシャツが20分で着られる状態になります。カバーが人の形になっていて、シャツを着せて温風で膨らまして乾かすという仕組み。
見た目のインパクトが面白い商品なのですが、これが本当に便利。アイロンなしでシワが伸びて、短時間で乾くので助かっています。
Yシャツにはもちろん、通常だとアイロンをかけてもシワが伸びにくいようなリネンのシャツや、布地が厚いオックスフォードシャツもOK。しっかりシワが伸び、アイロンをかけるよりもずっとキレイに仕上がります。
2年ほど使っていますが、夜に洗濯してセットしておけば朝にはアイロンなしでシャツを着用することができ、買ってよかったと思える一品です。
アイロン必須のシャツでも躊躇なく毎日着られるのが嬉しいアイテム。部屋干し臭にお悩みで、なおかつアイロンが苦手な方に特におすすめです。
酸素系漂白剤は、皮脂などの汚れを落としきるための洗濯補助剤です。モラクセラ菌の餌となる皮脂は酸性の汚れで、反対の性質を持つアルカリ性の酸素系漂白剤を使うことで、汚れが中和されてよく落ちます。
しっかり汚れを落とせば細菌の繁殖を防ぐことになるので、部屋干し臭が気になる時期は積極的に使っていきたいアイテムです。
なお酸素系漂白剤は40℃以上のお湯を使うと効果がしっかり発揮されます。我が家では夜お風呂に入った後、洗濯物が浸かるくらいのお湯を湯船に残しておき、そこに酸素系漂白剤と洗濯物を入れて浸けおきし、その洗濯物を朝に洗濯機で洗う方法をとっています。汚れもニオイもシミも落とせて手間いらずですよ。
部屋干し臭を防ぐためには、お洗濯の時に使用する洗剤も重要。最近は部屋干し用の洗剤もいくつか販売されているので、ぜひ使ってみてください。筆者のおすすめ洗剤を2つ紹介します。
クリアリキッドは中性が多い液体洗剤のなか、液性が弱アルカリ性の洗剤。皮脂や汗、食べこぼしなど、衣類につく汚れのほとんどは酸性なので、反対の性質を持つアルカリ性の洗剤を使うと汚れの落ちがよくなるのです。
ただしアルカリ性の洗剤のなかには漂白や蛍光剤が入っているものも多く、白物衣類以外に使うと、色あせたり変色したりする可能性があります。
その点、トップクリアリキッドは漂白剤も蛍光剤も入っていません。そのうえ液体洗剤よりも洗浄力が高いとされる粉末洗剤と同等の汚れ落ちを誇ります。
抗菌力も強く部屋干し臭もしっかり防いでくれるので、湿度が高く雑菌が繁殖しやすいシーズンには特におすすめです。
ついてしまった部屋干し臭は非常に落としにくいのですが、この魔女っ粉を通常の洗剤に混ぜて使うと、ニオイをおさえられます。部屋干し臭だけでなく、加齢臭や汗のニオイにも効果絶大と、とっても優秀。
魔女っ粉の主な成分である「柿タンニン(柿渋)」が、ニオイ成分を分解して別の物質(ポリフェノール付加化合物)に変化させることで無臭化するという仕組みです。浸けおきなども不要で、洗剤と一緒に洗濯機に入れるだけという手軽さもおすすめポイント。
魔女っ粉自体は無臭なので、お気に入りの柔軟剤の香りを邪魔しないのも良いところです。
販売はAmazon、楽天市場、公式サイトなどのネット通販のみ。店頭で手に取れないのは残念ですが、ニオイに悩んでいる方には特におすすめの洗剤補助剤です。
汚れをしっかり落とす。皮脂などが残らないようにアルカリ性の洗剤で洗う。そして、できるだけ早く乾かす。この点を守りながら、時にはおすすめのアイテムも活用し、じめじめした時期や日も部屋干し臭を発生させず、爽やかにのりきりましょう。