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キャッシュレス決済の浸透により、少額でも気軽に現金以外の方法で支払う人が増えています。ところが、現物のお金を見ずに支払うため、ついつい使いすぎてしまい「あとで請求が来てびっくりした」なんて声も。今後も広がっていくキャッシュレス決済。うまく使いこなすために、失敗しがちなところとうまく使うためのコツをファイナンシャルプランナーが解説します。
キャッシュレス決済(=現金ではなく、クレジットカードやデビットカード、アプリ決済や電子マネーなどで支払う決済)の良いところは、現金を多く持たずに済むこと。また使用するキャッシュレス決済の種類によっては、ポイントが貯まることや、個人間の送金や割り勘が現金なしで可能になることです。
しかし、残念ながらこの魅力的なキャッシュレ決済で失敗してしまう人も多いのです。うまく使えない人には以下のような特徴があります。
キャッシュレス決済はお金の動きがつかみにくく、レシートをもらわないと、いつ・いくら使ったのかも把握しにくいため、後から支払いの請求がきて慌ててしまった経験がある人もいるのではないでしょうか?
そんな方は、キャッシュレス決済を上手に使いこなすための、3つのコツを意識してみてください。
ひとくちにキャッシュレス決済といっても、大きく分けて4つの方法があります。クレジットカード、デビッドカード、○○ペイなどのアプリ決済、交通カードやプリペイドカードなどの電子マネーです。
店舗により、どのキャッシュレス決済に対応しているのかが異なるため、どれか一つにまとめるのは難しいかもしれません。
「クレジットカードはこの1枚、○○ペイはこの2種類、電子マネーはこれ」など、1つの決済方法は2種類程度までに絞って、支出を把握しやすくしておきましょう。
キャッシュレス決済の方法や種類を絞ったとしても、支払いが複数に分散されてしまうため、トータルでいくら使ったかをまとめるのは難しくなってしまいます。
家計管理をしていく上で日々の支出を把握することはとても大切。
いくら使ったのかを把握するために、現金支払い分を含め、レシートをもらって1日の終わりに集計するとよいでしょう。合計額をカレンダーや手帳に書いていくと、1週間の支出が見えてきます。方法によってはアプリなどに記録が残る場合もありますが、書くことで改めて収支状況を実感できます。
それを1カ月続け、「予算は大丈夫?」「もう少しこの日は我慢できたかも?」などと振り返りながら、次の週のお金の使い方を考えるのがポイントです。
アプリ決済や電子マネーでは、クレジットカードと連携させておくと、残高が少なくなった時に設定した金額を自動的にチャージしてくれる「オートチャージ」機能がついている場合があります。
支払時に残高不足になることがなく、会計をスムーズにできるのでとても魅力的な機能です。しかし、いつでもアプリ(またはカード)をかざせば支払いができてしまうため、お金を使うことに抵抗感がなくなってしまいかねません。
電子マネーの中でも、主に電車やバスにのるために使用する交通マネーは、使う金額がさほど増減しないので、オートチャージ登録してもOK。しかし、支払いメインに使うアプリ決済はオートチャージ設定を避けましょう。残高不足になった時に、都度チャージをすれば「そんなに使ったかな?」と考えるきっかけにもなります。
また交通マネーを、移動の決済以外にも積極的に使用している場合(コンビニでものを購入するなど)は、同じくオートチャージは控えた方がよいでしょう。
キャッシュレス決済はとても便利でお得ですが、災害があった時には使えないという弱点もあります。キャッシュレス決済に依存しすぎるのではなく、共存できるよう、日頃からお金を「考えて計画的に」使うことを意識していきましょう。