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寒い季節になり使い捨てカイロの出番がやってきました。上手に利用するためにカイロの基本や豆知識などを覚えておきましょう。ロングセラー商品「桐灰はる」を販売する桐灰化学株式会社にて、マーケティング部に所属する高階良さんに教えてもらいました。
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カイロは大別すると「衣服などに貼るタイプ」「手に持つ貼らないタイプ」「足に使うタイプ」の3つがあります。衣服に貼るものと手に持つものにはだいたいレギュラーサイズとミニサイズがあり、足に使うものは足裏に貼るタイプ・靴の中に入れるタイプ・つま先タイプ・足裏全体タイプなどと細かく枝分かれしていきます。用途やシーンに合ったものを選んで利用しましょう。
カイロのパッケージに「最高温度」「平均温度」「持続時間」が書いてあるのをご存じですか?こちらは明記することがルールになっているため、どのカイロを見てもこの3点については表示されています。
「最近は通常のカイロに加えて『高温タイプ』や『低温タイプ』のカイロも各社から販売されているので、『失敗したくない』と思う場合は、自分の使用シーンに合った温度のカイロを選ばれたほうが良いかと思います」と高階さん。屋内にいるときは通常のカイロ、屋外にいるときは高温のカイロを選んでみるのも手です。
カイロを使用するとき、ついつい癖で揉んでいませんか?実は、最近のカイロは揉んではいけません。
昔のカイロは中身がちゃんと混ざっていなかったため、揉んで中身の固まりを潰して混ぜ合わせるという作業が必要でした。ですが最近は加工時の撹拌技術が向上し、揉む必要は全くないのだそう。袋を開封して空気に触れさせるだけで十分発熱します。
「むしろ、揉んでしまうとカイロの袋に空いている小さな穴をつ詰まらせてしまいます。中に空気が十分に取り込めなくなり発熱力が弱くなるので、揉まないようにしてくださいね」(高階さん)。
同じカイロでも、衣服に貼るタイプと貼らないタイプでは持続時間の設定に違いが。衣類に貼って使うものは朝から夜まで使用することを基準に作られていますが、貼らないものは可能な限り長持ちするように作られています。そのため同じ販売元の同シリーズ品・同じ大きさのものでも、貼るタイプは14時間、貼らないタイプは24時間持続、なんてこともあるのです。
同社が販売する商品で、最も売上が高いのは「桐灰はる」です。一般的な貼るタイプのカイロで、カイロ界では日本一の売上を誇るそう(インテージSRIデータ調べ ※使い捨てカイロ市場 2018年4月~2019年3月 ブランド累計販売金額)。1989年の発売以降、安定した温度が長く続くことが評価されてロングセラーとなっている本商品。持続時間は14時間なので、朝から晩までずっと暖かくいられます。
一方、最近人気が高まっているのが、2017年に発売された「めっちゃ熱いカイロ!マグマ」です。発売以降、売上は右肩上がりに成長を続けているそう。普通のカイロよりも平均温度が10度高く設計されていて、屋外作業や屋外のイベント・レジャーなどを楽しむ方に高く評価されているといいます。レギュラーの貼らないタイプに加え、2018年にはミニタイプ、19年には貼るタイプをラインナップに追加。
カイロを上手に利用すれば屋外での寒さも軽減!店頭で選ぶ際にぜひお役立てください。