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夏らしい暑さになってきて、子どもたちの終業式も目前。せっかくの夏休みは、家族でレジャーを楽しみたいものです。ボーナスが出たばかりのこの時期はお財布のひもが緩みがち。レジャーの予算決めの際に注意するポイントと、おトクなレジャーの楽しみ方をファイナンシャルプランナーが紹介します。
資産にはプラスのものだけでなく、マイナスの資産もあります。貯金や保険の積立金、自動車や持ち家は「プラスの資産」、奨学金やマイカーローン、住宅ローン、カードローンなどの借金は「マイナスの資産」です。
レジャーの話なのになぜ資産の話をするのかというと、「マイナスの資産」がたくさんあるのに休みのたびにレジャーにお金を費やしてしまうご家庭をよく見かけるため。住宅ローンは金利が低く、万一のことがあれば借金返済が不要になる「団体信用生命保険」もついているため、レジャーの予算決めには影響しませんが、金利の高いカードローンがある場合は要注意です。3%以上の金利の借金があれば、レジャーよりも借金返済を優先させることも検討しましょう。
では、気を取り直して金利の高い「マイナスの資産」がない前提で、レジャー費の予算を考えていきます。
まず年間のレジャー予算は、手取り年収の3~5%くらいで抑えるようにします(他の支出が多く貯蓄があまりできていない場合は、少なめの割合にする)。例えば、手取り25万円でボーナスなしなら「25万円×3~5%×12カ月」が計算式となり、9~15万円が1年で使って良いレジャー費の目安です。
他の支出を我慢してやりくりし、レジャー費の予算を増やすのはもちろんOK。使いすぎないよう予算を決めて、その予算でできるレジャーを考えていきましょう。なお「来年は子どもの受験だから、今年は奮発して来年は我慢しよう」など、今しかできないことであればレジャー費を他の予算より優先させても大丈夫です。
予算をたてても使いすぎたら元も子もありません。使いすぎを防止するために、以下の3つのポイントを意識してみましょう。
レジャーにもいろいろありますが、今回は旅行の場合で説明します。ツアーを利用するとしても、ツアー費用を払った後も現地に行ってからの食事や施設入場料、おやつ代、電車などの小さな交通費などで気がつけば予算オーバーになりがちです。「払ったツアー代以外に使う費用は●●円まで」と、上限を決めておくとよいでしょう。我が家では、旅行専用のお財布を別に用意して、現地では絶対にその中でやりくりするようにしています。
このように、我が家では行く前や行っている間も、みんなで楽しみながらお金について考え、やりくりしています。
旅行には行かないけれど、近場で映画や外食など「ちょこちょこレジャー」を楽しむ場合は、一回あたりの費用がさほど多くないため油断しがちです。積み重なると結構お金を使っていた! という経験、ありませんか? そんな時は「休み期間中に使うお金は●●円まで」と上限を決めて、その金額を「レジャー費封筒」に入れ、「ちょこちょこレジャー」のたびにその封筒からお金を出して使っていくのがおすすめ。封筒からレジャー費を出すことで使いすぎを防止することができます。
ついついお金を使ってしまうレジャーですが、もちろんお金をかけなくてもレジャーは楽しめます。無料の施設やイベントを探してみましょう。例えば、このようなレジャーはいかがでしょうか?
家族で時間を共有できたり、自分の時間を持てることもレジャーの醍醐味。費用をかけないレジャーについて、探すこと自体を楽しんでもいいですね。
普段のご褒美とはいえ、「あぁ、使っちゃったな……」と後ろめたさを感じながらのレジャーは本気で楽しむことはできません。自分の「資産」に目をそむけず、予算決めをして思いっきりレジャーを楽しみましょう。