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春の訪れとともに、スーパーなどで販売される春キャベツ。管理栄養士の尾花友理さんによると、おいしいことはもちろんのこと、主婦にとって嬉しいポイントが多数ある"買い"食材なのだとか。甘くて柔らかなので、子どもウケも抜群。ぜひ食卓に積極的に取り入れてください。
通年店頭に並ぶキャベツですが、3月から5月に収穫されるものは「春キャベツ」と呼ばれ、ほかの時期のキャベツと一線を画していますよね。 まずは、キャベツと春キャベツの違いからみていきましょう。
通年収穫されるキャベツは夏に種をまきますが、春キャベツは秋に種をまきます。そして種をまく時期だけでなく、実はキャベツ自体の品種にも違いがあります。形を観察すると、平たく楕円形なキャベツに比べ、春キャベツは丸い球体に近い形をしていることもわかるはずです。
春キャベツを選ぶ際には、葉がみずみずしいもの、裏返した時に芯の部分に亀裂がないもの、持ち上げた時に軽いものを選びましょう。
春キャベツは、葉が柔らかく甘みがあるのが特徴です。野菜の苦みが苦手な子どもには、春キャベツにチャレンジさせてみてはどうでしょうか。生のままでももちろん甘いのですが、さっと加熱すると甘みがより強く感じられてさらに食べやすくなります。春には旬のおいしさをぜひ味わってみてください。
キャベツに含まれる栄養素は、主にビタミンCとビタミンU。ビタミンCは免疫力を高め、風邪や感染症にかかりにくくする、美肌効果が期待できるなど、よく知られているビタミンの1つですよね。
もうひとつのビタミンUは、胃の粘膜を保護してくれる成分です。キャベツから発見された成分であることから、別名「キャベジン」と呼ばれています。胃腸薬でおなじみの人も多いかもしれませんね。
そんなビタミンUやビタミンCは、どちらも加熱することで壊れやすいのが特徴です。よって、生で食べても柔らかい春キャベツはビタミンUやビタミンCを効率よく摂取するのにぴったりの食材と言えます。ちなみに水にも流れ出やすいビタミンのため、長時間水にさらすのは避けましょう。
生でもおいしい春キャベツは、加熱せずに食べることも多いので、そこだけとってみても調理の手間が減りそうです。さらに、春キャベツは包丁を使わずに手でちぎって調理するのもおすすめ。手でちぎることで、ドレッシングなどの調味料の味の馴染みもよくなります。
ちぎった春キャベツをポリ袋に入れ、鶏ガラスープの素、ごま油、すりおろしにんにく(チューブ)、いりごまを加えて袋をシャカシャカすれば、春キャベツのナムル風サラダの完成です。包丁やまな板も火も使わずにあっという間に副菜が1品完成するなんて、なんとも嬉しい限りですね。
柔らかい春キャベツを加熱せずに生のままでたっぷり食べられるサンドイッチです。鮮やかなグリーンが見た目にも美しく、食欲をそそります。オーブンシートで包めばこぼさず食べられます。
春キャベツ 2枚分(100g) / たまご 1個 / 食パン(6枚切り) 2枚 / スライスチーズ 1枚 / ハム 2枚 / サラダ油 小さじ1
A(粒マスタード 大さじ1/2 / 塩・胡椒 少々)
B(牛乳 大さじ1 / 塩・胡椒 少々)
1. 春キャベツを千切りにし、Aを加えて和える。
2. ボウルにたまごを割ってBを加え、よく混ぜ合わせる。
3. たまご焼き用フライパンにサラダ油を入れ中火で熱し、2を流し入れる。箸でかき混ぜて半熟になったら半分に折り重ね、皿に取り出す。
4. 食パン1枚にスライスチーズを、もう1枚にハムをのせ、トースターでパンがこんがりするまで焼く。
5. ハムをのせた食パンの上に3と1をのせ、その上にスライスチーズをのせた食パンをのせ、手で上からおさえる。
6. オーブンシートでパンの半分を包み、キャンディーのように両側をねじって止め、反対側も同じように包む。パンを包丁で半分に切り、皿に盛る。
春のおいしさがぎゅっと詰まった春キャベツ。3月~5月の間にぜひ堪能してみてくださいね。