節約の鉄則として良く知られる「固定費の削減」。みなさんはできていますか。効果が高いことはわかりつつも、着手するのが億劫で後回しにしている人が多いようです。そこで、節約上手さんが行った固定費削減術を費目ごとに具体的に公開してもらいました。第1回は節約インスタグラマーのla_kurashさんが担当します。


固定費削減の大切さ

夫と保育園児2人と暮らしているla_kurashiです。節約は以前から好きで、以前は主に変動費の節約に目を向けていました。固定費の削減を意識し始めたのはマイホームを購入した頃。しかも、私ではなく夫が固定費を削減すべきだと言い始めたのです。終の住処が決まったことで、人生プランが立てやすくなったからかもしれません。

少しずつ固定費の削減をし、私も固定費のやりくりの仕方を確立していきました。それができてからは、貯金を含めたやりくり予算がふえ、暮らしやすくなりました。また、いきあたりばったりだった固定費の支出(特に年払いの支出)もしっかり管理し、備えられるようになりました。

固定費は一度削減してしまえば、しばらくの間は見直さなくてもよいものです。多くの節約上手さんが「節約の第一歩」と言っているのも納得できます。そんな我が家の固定費削減実例を紹介します。

我が家の固定費削減例

通信費

インターネット環境

私たちは共働き正社員夫婦です。毎日バタバタで自宅でパソコンを開く時間はありません。なので、自宅のインターネット回線を解約。それから数年経ちますが、インターネット回線がなくても困るということはありません。それに伴い、プリンターも使用することがなくなり、高いインクジェット代も削減できました。

スマホの契約会社とその理由

そして、スマホ自体も見直しをしました。多くの節約上手さんがしているのは、大手通信会社から格安スマホへの乗り換え。我が家も数年前に乗り換えました。契約会社は旧「フリーテル」です。使った分だけ料金を支払うという従量制のプランが気に入って選びました。現在、フリーテルは「楽天モバイル」となり、楽天モバイルのおトクなプラン紹介メールが来たりもしますが、結局は元のプランが安いので当初の契約のままにしています。また、低速通信である代わりに通信料がかからない「節約モード」もあるので、そのモードを利用して1番安い料金で利用しています。自宅のネット回線がないため、携帯の通信料が多くなるのでは? という懸念は、この節約モードのおかげで払しょくできています。



もちろん、サクサクとネットができるわけではありませんが、個人的にはあまり支障はありません。急ぎで調べたいことがある時は節約モードを切り替え、高速通信を利用することもできます。これにより、なんとなくスマホでネットをしてしまう、という時間の無駄な消費もなくなり、満足しています。

保険料

生命保険

夫婦ともに会社で必ず入らなければならない団体割引の生命保険があり、そちらに入っています。私が入っているものは最低限のもので、大黒柱である夫の保障は手厚くしています。

医療保険

こちらも夫の会社で団体割引がある医療保険に夫婦で入っています。かなり安いものですが、保障はしっかりしています。私は第2子の出産が帝王切開だったので、この保険から保険金が支払われました。

自動車保険



我が家は車を2台所有しています。もともとは2台ともに夫の前職の関係でとある自動車保険に入っていました。こちらも団体割引が適用されており安いのですが、2台のうち1台については、ネット保険に乗り換えました。ネット保険だと、ネット割引が適用になり、年間で1万円程削減されました。 

自動車保険を換えるにあたっては、夫がリサーチをしましたが、試しに無料の保険相談窓口にも行ってみました。結果的には夫が調べた内容とさほど変わりはありませんでしたが、リサーチが苦手な人はそういった窓口を利用するのもいいかもしれません。

自動車関連費

少し前に、私の普通車を軽自動車に買い換えました。前の車に比べて格段に燃費が良くなり、今の軽自動車はデザインも素敵でお気に入り。加えて自動車税などの諸経費も下がり、いいことづくめです。

夫の車は燃費が悪いのですが、家計に協力的な夫の数少ない趣味の1つが車なので文句は言いません。ただし、夫婦で移動するときは私の軽自動車を使い、ガソリン代の節約をしています。



ちなみに、家が駅近なうえ、歩いて行ける範囲に生活していく上で必要なお店が揃っているため「どこへ行くにも車」というわけではありません。車を1台にしてもいいのかもしれないと考えてはいますが、もうしばらくは2台持ちの生活を続ける予定です。 

ガソリン代は、比較的割安なセルフのガソリンスタンドを月に1~2回利用しています。毎月帰省する実家への道中に最安値のスタンドがあるので、そこで入れることも。おトクになるガソリンスタンドのプリペイドカードを利用し、コストを抑える工夫もしています。 

住居費

結婚1年目に購入したマイホーム。当初は注文住宅を検討していましたが、建売物件の間取りにひとめぼれし、その建売物件に即決しました。同じ間取りで注文住宅にしたら、購入金額はぐんと高くなったことでしょう。

そして、頭金を夫婦お互いの貯蓄から出し、ローンの借入金額を少なくすることで利息が少なくなるようにしました。住宅ローンは現在、変動金利1%以下で組んでいます。金利がかなり低いため、現状では繰上げ返済はしていませんが、金利が1%を超えるか、住宅ローン控除の適用が終了したら完済できるように準備をしています。

水道光熱費

電気代

我が家はオール電化で、家の照明はすべてLED照明を採用しています。さらに電気代を低くできればと、電力自由化になった際に数社の比較検討もしましたが、もともとのプランが最安値でした。仕事で不在な昼間は電気料金が高く、深夜電力が安くなるプランは我が家のライフスタイルにぴったりです。何時から何時が安くなるかを、無理のない程度に意識して生活しています。

水道代



水道料金については、お風呂の残り湯を洗濯に利用するようにし、抑える努力をしています。。 

その他

NHK受信料やこどもの通信教育費など年払いの割引があるものは、年払いを選択。こどもの習い事は、自治体運営の教室に入ることができ、一般的な教室よりもリーズナブルな月謝で通わせることができています。



また、子どもの絵本に関しては、保育園で毎月安く買える本を注文していましたが、図書館にいくことが定着したので、来年度は注文をやめようと思っています。

固定費の削減は、正直手続きが複雑なものが多く、腰が重くなる気持ちはよくわかります。一気に改善しようとすると大変なので、更新のタイミングなどを機会に少しずつ進めていくのがおすすめです。固定費が削減できた翌月からは、家計のやりくりがさらに楽しくなりますよ。


情報提供元: トクバイニュース
記事名:「 【連載】節約の要「固定費削減」の具体例 第1回 更新の機会に見直そう