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今年に入ってから「たまご(鶏卵)が安い」というニュースを目にするようになりました。"物価の優等生"と呼ばれ、日々の食卓に欠かせないたまごが安くなっている理由を、JA全農たまご株式会社に聞いてみました。
JA全農たまご株式会社はJAグループの一員で、鶏卵や加工品の販売などを行っています。同社によると、鶏卵価格の指標となる今年の初市において、昨年同日比で50円安い100円(Mサイズ1㎏)の初値を付けました。これは、2004年の初市で85円(Mサイズ1㎏)を記録して以来、15年ぶりの安値でした。
安値の理由について、同社担当者は「供給が需要を非常に上回っている現状です」と説明。昨年末から、大手養鶏場がたまごを生むニワトリを増やす「増羽」を行っており、その生産量が増えた影響でたまごが安くなっているそうです。クリスマスケーキやおせち料理で消費量が増える年末に比べると、現在の価格はかなり安く「買い求めやすい」とのこと。
本州・四国のスーパー「イオン」を展開するイオンリテール株式会社の担当者によると、たまごの店頭価格について「昨年同時期よりも全体的に低めになっています」と回答。売れ行きについては「単価が下がったことで、特売商品(低価格帯の商品)の売れ行きが特に好調となっています」と話してくれ、全体的に好調だと分析しています。
JA全農たまご株式会社の担当者は、「この機会にぜひいろいろなたまご料理に挑戦して、たまごをおいしく食べてもらえたらうれしいです」とPR。まずはお近くのスーパーで価格を確認してみてはいかがでしょうか。