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年末と言えば大掃除。ですが最近は、"小掃除"と呼ばれる日常的にこまめなお掃除をすることで、汚れを溜めずに年末の大掃除の手間を最小限に留める、という家庭が増えてきています。そんな新たなライフスタイルに最適なのが「コードレススティッククリーナー」。連載3回目となる今回は、日立アプライアンスから9月に発売された「パワーブーストサイクロン PV-BFH900」をご紹介します。
本連載では、筆者がおすすめするコードレススティッククリーナー3モデルを解説。2018年の各社最新モデルにおいて、性能、機能、使い勝手においてバランスがよく、独自性があり、コストパフォーマンスに優れた商品を取り上げています。
従来からゴミの除去能力、機能、操作性、メンテナンスのしやすさなど、いずれの項目も平均的に得点が高く、"秀才"的立ち位置にあると評価していた日立のコードレススティッククリーナー。個人的に少々残念だと思っていたのが、デザイン性でした。他社の高性能なスティッククリーナーと並べると、インテリアにこだわる家庭の場合には、部屋に出しっぱなしにしておくには少し抵抗があったというのが正直な印象。もちろん道具として使うには申し分はないものの、コードレススティッククリーナーは機動力よくサッと使えるのが魅力。どこかにしまわれているよりは、手の取りやすい場所にあるほうがその実力を最大限に発揮することができるため、デザイン性も追求してほしいと考えます。
しかし、2018年モデルではデザインを刷新。見た目もかなり洗練された印象になりました。頻繁に使用する家電なので、女性にしては思わず手に取って掃除したくなるような、テンションを上げてくれるデザイン性もやはり大事な要素の1つです。
見た目だけではなく、使い勝手もさらに向上。ハンディ掃除機としても1台〇役でマルチに使えるスティッククリーナーは、その都度パーツの付け替えが必須。実は本製品は前年モデルからハンディ用の多彩なツールを付属しているのも特長で、ヘッドブラシの他に、ミニパワーヘッド、2WAYすき間ブラシ、ハンディブラシ、ほうきブラシ、スマートホース、延長パイプの6つのパーツを装備することが可能です。これらを組み合わせることで、高い場所や狭い部分など、様々な場所の掃除が快適、または効率的に行えます。
新モデルでは、手元部分に「サッと着脱ボタン」を新たに搭載。本体のハンドル部分を握ったままで付属の各種ツールを簡単に着脱できる仕様に改良されました。これにより、本体を横に寝かせたりしなくても、立った状態やスタンド式の充電台にセットした状態のままでもツールの交換ができるため、手間を感じにくくなりました。
ちなみに中位モデルの「PV-BFH500」もあり、こちらは本体性能は今回紹介の「PV-BFH900」と同じで、付属品が異なります。
日立のコードレススティッククリーナーは、押した時にも引いた時にもしっかりごみを吸引できる独自の機構を持つヘッドブラシ「パワフルスマートヘッド」も特長。ヘッドを押した時には前方にあるフラップが開いて大きなごみまで吸引し、引いた時にもフラップが閉じることで床面との気密性を高め、ローラーが後方のごみを巻き込みながらしっかり吸い取れる仕組みですが、新モデルではフラップが前後2つとなり、それらが同期して開閉する仕組みとなり、ゴミの除去能力がさらに向上しています。
2018年11月16日現在の本製品の実売価格は7万円前後。本体仕様は同じで付属品が異なる下位モデル「パワーブーストサイクロン PV-BFH500」は4万8,000円前後(共に税込)と若干お手頃で、予算や用途に応じて選べます。
本製品の魅力は豊富なツールを備え、スティックとしてもハンディとしてもバランスよく使える万能さ。スティック時の本体の高さが低めなので、小柄な女性にも使いやすいです。