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赤ちゃんに歯が生え始めると、「はみがき」というお世話が1つ増えます。とはいえ、その方法がわからないというママやパパがたくさんいるようです。歯磨きのためのアイテムはどうやって選んだらいいのでしょうか。赤ちゃん用はみがきジェルを製造販売するサラヤ株式会社に聞きました。
赤ちゃんの歯茎に小さな白いものが見えるようになったときに、ママやパパは歯の生え始めに気づきます。米粒がついているのかなと思うほどの小さな乳歯です。赤ちゃんの歯磨きはいつから始めたらいいのでしょうか。「大切な歯を守ってあげるためには、はみがきをスタートするのは歯が生え始めたらすぐが良いでしょう」とのこと。赤ちゃん用はみがきの「アラウ.ベビー はみがきジェル」が人気のサラヤ株式会社の広報部部長・廣岡さんが教えてくれました。「早い赤ちゃんは生後3カ月ごろに、遅い子でも9カ月ごろには最初の1本が生えてきます。歯が生える前に、濡らしたガーゼなどで口の中を拭く練習をしておくと赤ちゃんもそれに慣れ、はみがきのスタートがスムーズになりますよ」。
さらに廣岡さんはこう解説します。「はみがきジェルは、その生え始めのタイミングから使っていただき、自分ですすぎができるようになるまでの期間で使っていただければと思います。自分で口がすすげるようになれば、一般的なハミガキを使って大丈夫です」(すすげないと飲み込むしかなので、はみがきジェルは食品成分で作られています)。
最初のデンタルケアに、はみがき粉やはみがきジェルは必要でしょうか。使わなくても良いという説も多いようです。廣岡さんの答えは「生えかけの乳歯レベルならば水でぬらしたガーゼなどで拭いてあげることでも構わないと思います」でした。とはいえ、はみがきを嫌がる赤ちゃんが多いのが現実だとか。アラウ.ベビー はみがきジェルは、そんなママたちの悩みから誕生したそうです。
「歯をみがくことを嫌がる赤ちゃんが多いのは、単に水でぬらしたガーゼや歯ブラシを口に入れられるのは嫌だという、大人でも同感できる感覚です。そのため、はみがきジェルはみがくのではなく、食べたら歯をみがく習慣をつけることが主な目的になります」。
はみがきが必要かどうかという視点ではなく、「はみがきを嫌がらないためのアイテム」という発想が斬新ですね。
そういった目的から、アラウ.ベビー はみがきジェルは、赤ちゃんが嫌がらず喜んで口に入れてくれるように甘い「みかん味」にしているといいます。はみがきで小さな子どもが喜ぶといえば、みかん味ではなくぶどう味やイチゴ味を想像しがちですが……。
「実は、天然素材を使って付けることができるフレーバーは、柑橘系をはじめ数種類しかありません。ママたちに実際に使ってもらって意見をもらい、その中で赤ちゃんが一番喜ぶフレーバーとして、オレンジとシトラスをブレンドした柑橘系にし、わかりやすい「みかん味」と表記することにしました。子どもが喜ぶぶどうやイチゴは合成香料によるもの。赤ちゃんのために素材にこだわりたいというママたちはできれば避けたい成分です」。
ここまで成分にこだわるのは、この時期の赤ちゃんがまだ口をすすげないため。アラウ.ベビー はみがきジェルは、食べてしまっても問題のない食品成分のみでつくることにこだわったそう。液体では流れてしまって使いにくいため、ジェル状になっています。ペースト状よりも口の中で違和感を感じにくいこともポイントです。
はみがきの目的の1つである虫歯予防のことを考えると、「フッ素」が配合されているものが良いのではと思いがちですが、アラウ.ベビー はみがきジェルには入っていません。その理由も聞きました。
「フッ素は、現段階で使うかどうかは賛否両論です。様々な意見があるので一概にはいえませんが、意見がわかれるものは入れないでおこうという結論に至りました」。
なお、赤ちゃんが口をすすげるようになったらこのはみがきジェルは卒業してOKなのだそうです。はみがきについての話を聞きながら、子どものことを大切に思うママやパパの気持ちに寄り添った製品づくりをしているアラウ.ベビーの魅力を知ることになりました。赤ちゃんが最初に使うデンタルケアアイテムだと思うと、しっかり選んであげたいですね。